第7波の陽性者数が減りつつある中、古い型の抗体をたくさん作る必要があるでしょうか?
松野官房長官は、記者会見で「職域接種をこれまでと同様に実施することも含め、検討している」などと述べ、オミクロン株に対応したワクチンの接種を進めるため、職域接種や、東京と大阪の自衛隊の大規模接種会場の利用などを検討していることを明らかにしました。
でも、日本のオミクロン株に対応したワクチンの接種というのは、武漢型とBA.1用の2価ワクチンです。日本で接種予定の武漢型とBA.1用の2価ワクチンが効果がない理由で示したように、今流行りのBA.5には効果が期待できません。
脇田 隆字さんが座長をやっているワクチン分科会で『2価ワクチンにすると武漢単独で打ち続けるよりも良いことが期待される』とか『BA.5に対する抗体がより早くより多く作られることが期待される』などと言っていますが、期待なんかあり得ません。ウールシャイン(ビオンテックCEO)が論文を出しています。BA.1回復後血清を調べてメモリーBが、その大部分が武漢型のメモリーBであって、BA.1単独のものはほとんど無いと言っています。
第6波(BA.1)の後にいきなり第7波感染爆発(BA.5)が起きているのが事実です。BA.1抗体はBA.5に効かないのです。効かないものを効くよと詭弁を使って、嘘をついて射たせようとしています。
BA.1用ワクチンを射っても抗原原罪(免疫系が最初に出会ったウイルスの印象を引きずり,後に微妙に変異したウイルスに対しても同じように反応する)で武漢型が誘導されるから抗体価が上がらないというのが分っているのです。
2022/09/01 のワシントンポスト紙によると、
「BA.1対応型」は今流行の「BA.5」には効果がないので、米国では使用しないことになっっています。なぜ日本で購入するのか?
シカ先生の「岸田さんにはわからない医学的なこと」でも解説されています。
コロナワクチンで古い型の抗体をたくさん作らせても無意味で、自分の免疫を疲れさせてしまうことになります。必要な抗体は他にもたくさんあります。その大切な抗体が作られなくなったら大変なことになるのがわかりますよね。