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森の里ホームズのブログ

森の里ホームズの更新情報と調べた内容をメインに発信します。

ダウンレギュレーション (down regulation)

2023-08-31 12:08:31 | 更新記録
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 ダウンレギュレーション (down regulation) は、生体内のシグナル伝達系において、シグナルを弱める方向の調節のこと。日本語で「下方制御」と言われることもある。特に、覚醒剤や抗うつ薬などの薬の耐性につながるメカニズムとして、神経系でドーパミンなど特定の物質が過剰に放出された時に、それに対応する受容体の数が減り、その物質に対する感受性が減少することを指して用いられることが多い。

受容体に結合する能力は,細胞内の制御機序の他に細胞外の因子にも影響される。ベースラインの受容体密度および刺激-応答機序の効率は,組織によって異なる。薬物,加齢,遺伝子変異,疾患などにより,受容体の数や結合親和性が増加(アップレギュレーション)または減少(ダウンレギュレーション)することがある。例えば,クロニジンはα2受容体のダウンレギュレーションを引き起こすため,クロニジンの投与を急に中止すると, 高血圧クリーゼが起きる可能性がある。β遮断薬を長期投与するとβ受容体の密度が増加するため,投与を突然中止すると重度の高血圧や頻脈を来す可能性がある。受容体のアップレギュレーションやダウンレギュレーションは,薬物への順応に影響を及ぼす(例,脱感作,タキフィラキシー,耐性,獲得耐性,投与中止後の過感受性)。

<出典:Wikipedia>

コロナワクチン接種後に遠位型慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)

2023-08-30 11:14:40 | 日記

コロナワクチン接種後に遠位型慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)になることが、東北大神経科からの症例報告が出されました。

Distal Chronic Inflammatory Demyelinating Polyneuropathy Following COVID-19 Vaccination in a Patient with Solitary Plasmacytoma: A Case Report and Literature Review
Takafumi Kubota, Tomomi Shijo, Kensho Ikeda, Yoshihiko Mitobe, Shu Umezawa, Tatsuro Misu, Takafumi Hasegawa, Masashi Aoki(Tohoku University)

【コロナウイルス疾患2019(COVID-19)ワクチン接種後に遠位型慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)を発症したまれな症例を報告する。孤発性形質細胞腫を有する 39 歳の女性が,Pfizer-BioNTech 社製 COVID-19 ワクチンの 2 回目接種後 7 日目に全身脱力を発症し,3 ヵ月間進行した.神経学的検査で、屈曲障害を伴う四肢脱力が認められた。血清学的検査により、抗GM1および抗GM2ガングリオシドに対するIgG抗体の存在が同定された。総合評価では遠位型CIDPの基準を満たした。免疫グロブリン静注、メチルプレドニゾロン静注、プレドニゾロン経口投与、血漿交換が行われ、徐々に改善した。医師はCOVID-19ワクチン接種のまれな合併症としてCIDPを認識すべきである。】

つまり、コロナワクチンにより発生されるスパイクタンパクにより、ミエリンタンパクに対する自己免疫抗体を産生しているのではないでしょうか?

コロナワクチン接種後にギラン・バレー症候群(GBS)になることは良く知られていますが、CIDPとの共通点が多いにもかかわらず治療法が異なっており、誤った診断に基づく治療は病状を悪化させる可能性もあるため、注意深く鑑別する必要があります。

CIDP variantsに含まれる病型にも名称変更があります。局所型CIDP(Focal CIDP)はそのままですが、多巣性脱髄性感覚運動型CIDP(MADSAM)はMultifocal CIDP、遠位優位型CIDP(DADS)はDistal CIDP、純粋感覚型CIDP(Pure sensory CIDP)はSensory CIDP、純粋運動型CIDP(Pure motor CIDP)はMotor CIDPと名称が変わっています。診断を間違わないようにお願いしたいです。(ワクチン後遺症の診療を嫌がる医師がいることもわからないではないですが・・・)

ギラン・バレー症候群(GBS)/慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー(CIDP)治療ガイドラインはこちらが参考になります。

 

 


原発性硬化性胆管炎(指定難病94)

2023-08-30 09:52:13 | 更新記録
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 食物の消化や吸収に関わる胆汁は、肝臓で1日あたり約1リットル生成されて胆管という管に排泄されます。胆汁は肝臓内の細い胆管を経て、空腹時に胆嚢で濃縮されたのち,食事(食物摂取)による胆嚢収縮によって太い胆管(総胆管)を経て十二指腸内に排泄されます。胆管が障害されると胆汁の流れが悪くなり、 黄疸 が起こることがあります。 原発性 硬化性胆管炎はその胆管が障害されて胆管が狭くなり(胆管狭窄)、胆汁の流れが悪くなるとともに肝臓の働きが悪くなる病気です。肝臓の中・外の比較的太い胆管が障害されるのがPSCの特徴です。英語ではPrimary Sclerosing Cholangitisといい、頭文字をとってPSC(ピー・エス・シー)と呼ばれています。同じく胆管が障害される病気であるPBC同様、血液検査をするとALPやγ-GTPが上昇しますが、特徴的な 自己抗体 は存在せず、血液所見だけで診断することはできません。通常はERCP、MRCPなどの胆管像で、特徴的な胆管変化を捉えて診断します。 また、PSCにはしばしば潰瘍性大腸炎、クローン病などの 炎症性 腸疾患が合併します。ことに若い患者さんに多く、日本のPSC患者さん全体のおよそ40%、若い患者さんでは60%に 炎症 性腸疾患が合併すると報告されています。PSCに合併することが多いのは炎症性腸疾患の中でも潰瘍性大腸炎ですが、潰瘍性大腸炎・クローン病のいずれとも診断がつかない非典型的な大腸炎を合併する場合もあります。

 【原因】
 炎症を起こした大腸の粘膜を通して腸内細菌または細菌の産生する毒素が肝臓へ流入してくるのではないか、また、大腸でリンパ球が異常に活性化され、それが肝臓に流入して胆管を傷害するのではないか、などの仮説も提唱されていますが、まだ解明には至っていません。また、およそ30%の患者さんで 抗核抗体 が検出されることなどから自己免疫の関与も示唆されています。

 【症状】
 PSCは黄疸やかゆみで発症することが多いですが、無症状のまま人間ドックや健診で肝機能検査や腹部エコー検査の異常を指摘され、それをきっかけとして診断される場合もあります。診断された後特に症状はないまま経過する方もおられますが、胆管が狭くなり胆汁の流れが滞ることによって起こる黄疸や皮膚のかゆみ、そこに細菌が感染して起こる胆管炎などの症状を伴うことが一般的です。PSCの病状の進行速度は一定ではありませんが、これらの症状を繰り返しながら肝臓の機能が徐々に低下し、肝硬変へと進行します。その結果、他の原因による肝硬変同様、食道・胃静脈瘤、腹水、黄疸、 肝性脳症 などを伴い、肝不全へと進行して、肝移植を行わない限り救命できない状態になることがあります。また、PSCでは胆管癌を合併することも比較的多いことが知られています。

 【治療法】
 確立した根治的治療法はないため対症療法にとどまるが、病期・病態に応じた対策が必要である。初期から中期では免疫反応による炎症と胆汁うっ滞に対して、胆汁うっ滞が持続すると胆汁うっ滞に基づく症状と合併症に対して、肝硬変に至ると肝硬変に伴う門脈圧亢進症、腹水、脳症等の合併症に対しての治療が必要となる。?ウルソデオキシコール酸(UDCA)は現在第1選択薬とされており、初期から投与される。90%の症例では胆道系酵素の低下がみられるが、進行した症例では効果が期待できない。高脂血症薬の1つであるベザフィブラートにも生化学的改善効果が認められており、我が国ではしばしばUDCAと併用されているが、最近この併用には長期予後の改善効果がないことが報告された。PBC-AIHオーバーラップ症候群で肝炎の病態が強い場合には副腎皮質ホルモンが併用される。?症候性PBCでは、胆汁うっ滞に基づく症状、特にそう痒、高脂血症とビタミンDの吸収障害による骨粗鬆症に対する治療が重要である。門脈圧亢進症を来しやすく、胃食道静脈瘤は肝硬変に至る前に出現することがあるので、定期的な観察が必要である。進行例では肝癌の併発にも留意する。肝硬変に進展した場合は、腹水、肝性脳症等の合併症に対する対応が必要となる。

<出典:難病情報センター>

 ⇒ 指定難病一覧


コロナワクチン接種後の心拍数増加に注意!

2023-08-29 10:30:13 | 日記

良くコロナワクチン接種後に心拍数が増加するという例を良く聞きます。

その原因は、後天性(二次性)QT短縮症候群で、心電図において心臓の興奮からの回復を意味する再分極過程を反映するQT時間が短縮し、心室頻拍(しんしつひんぱく)や心室細動(しんしつさいどう)という危険な不整脈が出現することがあります。
電解質異常(高カリウム血症、高カルシウム血症)、発熱や薬物など何らかの誘因に伴ってQT時間が短縮するものです。

10代のワクチン接種後の心疾患に関する台湾の研究でも、
"17.1%が2回目のワクチン接種後に少なくとも1つの心臓症状があった"ということです。

Changes of ECG parameters after BNT162b2 vaccine in the senior high school students
Shuenn-Nan Chiu

【知られていること - 心臓の副作用の発現率は、報告システムに基づき、若年男性集団において2回目のBNT162b2 COVID-19ワクチン接種後に1万人あたり1.5人と高いことが報告された。
What is New: - このBNT162b2ワクチン2回目接種後の集団心電図スクリーニング調査により、我々は次のことを発見した:
(1)ワクチン接種後の脱分極および再分極パラメータ(QRS持続時間およびQT間隔)は、心拍数の増加とともに有意に減少する;
(2)ワクチン接種後の心筋炎および有意な不整脈の発生率は0.02%および0.08%である;
(3)連続心電図スクリーニング法は、有意な心臓副作用に対して高い感度および特異性を有する。】

コロナワクチン接種後に、どきどき動悸がしたり、脈拍数が早くなった場合は要注意です。
心不全の前兆かもしれません。
心臓の拍出力が弱ってくると、生体バランスが働き、心拍数が上がることが多いのです。
また、心不全になると、心臓のポンプ機能が低下するので、静脈に血液がたまりやすくなり、静脈がくっきり見えてきたり、顔や足がむくんだりするのです。

 


CD147 (Bsg、EMMPRIN)

2023-08-29 08:47:48 | 更新記録
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 CD147 (ベイシジン、EMMPRIN) は、2 つの Ig ドメインを持つ 58 kDa の膜糖タンパク質で、多くの癌細胞や間質細胞で高発現しています。これまでの研究で CD147 は、腫瘍の成長、浸潤、転移などを促進する MMPs (MMP-1, MMP-2, MMP-3, MT-1 MMP) の発現を調節することで、悪性腫瘍の発達に重要な役割を果たすことが明らかとなり、CD147 siRNA による悪性黒色腫の増殖、浸潤、転移の阻害や抗 CD147 抗体によるMMPs 産生及び腫瘍細胞浸潤の阻害なども示されています。また CD147 は VEGF の発現を誘導し、腫瘍の血管新生を促進するほか、全身性エリテマトーデスに関与することも示唆されています。

CD147はEMMPRINとしても知られ癌を進行・悪化させるタンパク質である。我々はこれ までに癌遺伝子治療のために腫瘍抑制因子であるREIC/Dkk-3遺伝子をコードしたアデ ノウイルスベクター(Ad-REIC)を開発した。その治療的効果は癌細胞の増殖抑制に基づ くが、その根底にある分子機序には明らかになっていない部分がある。この解明のため 我々はLNCaP前立腺癌細胞においてAd-REIC添加によるCD147の発現動態を調べた。 ウェスタンブロット法でAd-REICによりCD147の発現低下が確認された。Ad-REICはま た、LNCaPの細胞増殖をも抑制した。本研究は、前立腺癌細胞においてAd-REICによる CD147の発現低下を示した初めての研究であり、Ad-REICの治療効果の一部が、癌進 行・悪化因子CD147の発現低下に起因する可能性がある。

ベイシジンは、上皮細胞、内皮細胞、神経前駆細胞、白血球など、多くの細胞種で発現している。ヒトのベイシジン(ベイシジン-2)は269アミノ酸からなり、N末端の細胞外領域には高度な糖鎖修飾が行われたC2型Ig様ドメインが2つ形成されている。また、細胞外領域にさらにもう1つのIg様ドメインを持つ形態のもの(ベイシジン-1)も同定されている

<出典:Wikipedia> 

 ⇒ CD分類チャート