脳静脈洞血栓症(CVST)を更新
- 脳静脈洞血栓症(CVST)と呼ばれるこの疾患は、脳から血液が出ていく静脈洞と呼ばれる部位に血栓ができることで発症し、脳卒中やその他の脳障害を引き起こす。
脳の動脈が閉塞して発症する脳梗塞はよく知られている疾患ですが、脳から心臓へ戻る経路である静脈や静脈洞がつまって発症する脳静脈血栓症は、比較的まれな疾患です。 脳が急速にむくみ、静脈性脳梗塞あるいは脳出血を引き起こし、頭痛、嘔吐、けいれん、更には運動障害、意識障害等の症状が出現します。
ワクチンによらないCVSTを含め、血栓の治療には抗凝固薬のヘパリンが広く使用されている。だが、今回のワクチンに関連する血栓症では、ヘパリンが血栓を増やす恐れがある。そのため専門家は、この血栓症を一般の血栓症と識別して、どんな基礎疾患があれば発症しやすいのかを突き止めることが重要だと話している。