「mRNAワクチンの接種でがんが発生しやすくなったのか?」という記事で、
子宮がん、卵巣がん、乳がん、白血病、膵臓がんのようにワクチンの接種開始後、とりわけ、2022年に死亡数が増加したということを報告しました。
なぜ、コロナワクチン接種で、子宮がん、卵巣がん、乳がんが増えたのでしょうか?
一番の理由として考えられるのが、ワクチン接種で体内に産生されたスパイクタンパクは細胞表面にあるACE2受容体と結合するが、エストロゲン受容体とも結合し、転写を活性化することが明らかになったことです。
その論文は、
The SARS-CoV-2 spike protein binds and modulates estrogen receptors
OSCAR SOLIS
【重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)のスパイク(S)タンパクは、主要な感染機構としてアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)を結合する。Sと内因性タンパク質との相互作用は、感染後に起こるが、よく分かっていない。我々は、9000以上のヒトタンパク質に対するSの結合をプロファイリングし、Sとヒトエストロゲン受容体α(ERα)の相互作用を発見した。バイオインフォマティクス、スーパーコンピューティング、実験的アッセイを駆使し、S2サブユニット上に高度に保存され機能的な核内受容体コグレギュレーター(NRC)LXD様モチーフを特定した。培養細胞において、S DNAトランスフェクションはERαの細胞質蓄積を増加させ、S処理はER依存的な生物学的効果を誘導した。SARS-CoV-2感染ハムスターの非侵襲的イメージングにより、ERα肺レベルの上昇を伴う肺病理が局在化した。感染したハムスターとヒトの死後肺実験では、肺胞マクロファージにおいて細胞質内ERαの増加とSとの共局在が確認された。これらの知見は、S-ERα相互作用の発見、NRCとしてのSの役割を示唆し、SARS-CoV-2の生物学およびコロナウイルス疾患2019の病理学に関する知見を深めるものである。】
エストロゲン受容体は、乳がんのほか、子宮がんや卵巣がんにも発現しています。
このことから、ワクチンを接種して体内にスパイクタンパクが産生されると、乳がんや子宮がん、卵巣がんの進行を早める危険性があるのです。昨年末に発表された基礎的論文で指摘された懸念が、実際の臨床データで裏付けられたことになります。
急性骨髄性白血病にもスパイクタンパクが関係しているとのことです。急性骨髄性白血病細胞にもエストロゲン受容体が存在するそうです。
スパイクタンパクはACE2だけでなくCD147にもくっつきます。CD147 (Bsg、EMMPRIN) は、2 つの Ig ドメインを持つ 58 kDa の膜糖タンパク質で、多くの癌細胞や間質細胞で高発現しています。
他のがん細胞にスパイクタンパクがくっつきやすいことも考えると、ある医師の話ですが、前立腺癌と膀胱癌が増えている理由も理解できます。