ここまで、つらつらとエンレイソウのことを書いてきました。
改めてエンレイソウについて調べてみたくなった理由が
これ
↓
手前のミヤマエンレイソウに向こう側に・・・
色つきが、あるわー。
なんでしょね? これ?
実は数年前から毎年同じ場所で観察しているものです。
横から見ると、花の柄が折れ曲がって横向きに咲いているので
ミヤマの系統か?
ミヤマエンレイソウが紫になった、ムラサキエンレイソウと思われます。
(エンレイソウとミヤマエンレイソウが自然交配した
ヒダカエンレイソウというものもあり、
自分が持っている図鑑にはアップ写真がないため、見分けがつかない。)
これはそっくりさんの コジマエンレイソウ
ムラサキエンレイソウに色が似ているけれど、花弁もがくも丸みがあって形が違いますね。
なんでも、1万年以上前に絶滅した古オオバナノエンレイソウと、エンレイソウの雑種が
コ ジマエンレイソウの起源らしい。
現在のオオバナノエンレイソウとエンレイソウの自然交配種は
トカチエンレイソウといいます。
がくも赤っぽいタイプ
(花を紹介する某サイトで上の写真が使われているが、
私がそのサイトに投稿したものです。
サイトの管理者が変わってから投稿者名が入っていない・・・。)
イレギュラー その1
交雑したものなので、種として安定していないんでしょう。
花弁は欠損することも多いみたいです。
イレギュラー その2
頑張って咲いたけど、どこかで間違った!って花も思っているにちがいないわ~(笑)
最後に、これ。うすいピンク色の花弁です。
これがよくネット上に「ムラサキエンレイソウ」と誤解されて紹介されていますが
それとは色が全く違いますね。
ミヤマもオオバナも、花が古くなりしおれてくると、変色して着色することがあります。
古くなった個体がどうかは雌しべ雄しべをみるとだいたい分かります。
まれに咲き始めからうすいピンク色の個体もあるみたいですが
ムラサキエンレイソウではないので、ご注意を・・・。
こんなに変化に富んでいるとは、奥が深いですね!
まだまだ観察力不足です。
勉強しなきゃ…。
エンレイソウは本当に変化がありますよね~。
先祖返りみたいなものがあれば、変わり者もあり、雑種もあり、
何でもあり!って感じですね。
そこが観察して楽しいところです。