エンレイソウの仲間で白い花弁のものは
ミヤマエンレイソウ、オオバナノエンレイソウが基本の種となるそうです。
両方とも北海道では春に広く咲き、混生している所も多いです。
ミヤマエンレイソウ
横向き~斜め下向きに咲きます。
花弁とがくは、ほぼ同じ長さ。
これも ミヤマエンレイソウ
花弁に緑の筋が入っている(先祖返り?)ものも
よくありますね。
ミヤマエンレイソウの中で、子房が黒っぽくなったものを
エゾミヤマエンレイソウ と呼ぶようです。
(そう呼んでいるだけで、同じ種です。)
イレギュラー(笑)
葉2枚、がく2枚、花弁2枚、雄しべ4本、花弁に緑のライン入り ♪
オオバナノエンレイソウ
真っ直ぐ上を向いて咲きます。
たまに、花の重みで傾いて、斜め向きのこともあるので要注意。
ミヤマかオオバナか迷ったら、雄しべの長さでしょう。
明らかに雌しべよりずーっと長いですね。
花弁もがくよりかなり長くて大きいです。
オオバナノエンレイソウの子房が黒っぽくなったものを
チシマエンレイソウと呼ぶそうです。
花弁は丸くてふっくらしたタイプもあれば
上のように細いタイプもあります。
イレギュラー その1
葉、がく、花弁まで4枚ずつあります。
これで雄しべ・雌しべが4の倍数だったら完璧だったけど
残念ながら雄しべは基本の6本で、柱頭は3裂でした。
イレギュラー その2
これは、葉、花弁が4枚で、雄しべ8本、雌しべの柱頭4裂です。
完璧に4の倍数でそろってる、と思いきや、がくが3枚でした。(笑)
イレギュラー その3
こうなると、もはや全然違う花に見える?(笑)
こんなふうにいろいろ見つかるのも、オオバナノエンレイソウの
楽しいところです ♪
さーて、お次 行ってみよう!
これ、なんか違和感を感じたんですよね。
左はミヤマエンレイソウ。
右の大きいのは、オオバナ? んー??? でも、花が横向き?
左の小さい方です。
雌しべ・雄しべが、ほぼ同じ長さですね。
ミヤマで間違いないでしょう。
右の大きい方は・・・ ↓
葉と花弁の縁が波打ってフリルになっています。
雄しべは、雌しべより短いですね。
波打っている、雄しべの短さ、かなり大きい、 この3点から
これ、シラオイエンレイソウです。
完璧に横向きというのも、オオバナノエンレイソウとは異なる点です
シラオイエンレイソウは、ミヤマとオオバナの自然交配種だそうです。
前回のエンレイソウといい、すご~~く勉強になりました!
見たことないエンレイソウ色々で楽しめましたよ。
ありがとう。
えー?rieさんが見たことないものあるの?
rieさんなら、何でも見てそうだけど・・・。
でも、楽しんでいただけたみたいで
私も嬉しいです 😊 良かったです!