モンペリエで独り言。

南仏モンペリエでぶつぶつぶつぶつ…

「枕草子」をフランス語で…

2018-12-09 | フランス
夜中にどういうわけかセクシーな女性が、スタンダールの「赤と黒」のような固い本をひたすら朗読する…という番組がある。

「一体、この番組を最初から最後まで観る奇特な人はいるのだろうか?」とか「なぜ朗読担当する女性たちは無駄にセクシーなのだろう?」など色々と疑問の沸く番組。

その番組なのだが、先日は日本特集で、日本について説明しながら男性が清少納言の「枕草子」を朗読していた。



「ああ、こんな特集もするんだ」とか、「男性も朗読担当することがあるのね」、「枕草子のフランス語訳があるんだ」「これ翻訳した人、相当大変だっただろう」などなど色々と驚きだったのだけれど、何に一番驚いたって、

「枕草子」を現代フランス語訳で聞くと、色々なベールが外されちゃって身も蓋もない…ってこと。

古典は唯一得意だったものの、やはり読むのは苦手だったわけで、これを現代フランス語で聞かされると「ああ、こういう話だったんだ」と分かりやすいのだけれど、なんていうか、浮かんでくる光景が雅では全くなくなるの。

要はただの日記なわけよ。それをフランス語でつらつら読まれても、「ふうん…」としか思わない。



やっぱり古典で読むから、あの雅な十二単な感じを感じることが出来たのだな~と思い、「原文を読むって大事ね」と改めて思った明け方。


←「枕草子」はフランス語で「Notes de chevet」。


【モンペリエ情報】
12月16日(日)に日仏交流会があります。
お時間のある方は是非お越し下さい。


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