デパートで迷子★そのまま大人

毎日のいろんなこと。

くるりとイエモンのトリビュート盤

2009-12-21 03:55:45 | 音楽の話
今年も色々なトリビュート盤・企画盤が出たが、
今年最後に出たその類の中でも注目度の高い2枚を聴いた。

①「くるり鶏びゅ~と」

くるりのトリビュート盤で、面子と曲目はこんな感じ↓

1. anonymass「赤い電車」
2. andymori「ロックンロール」
3. 矢野顕子「Baby I Love You」
4. 奥田民生「ばらの花」
5. 木村カエラ「言葉はさんかく こころは四角」
6. 曽我部恵一「さよならストレンジャー」
7. ハンバートハンバート「虹」
8. 高野寛「ワンダーフォーゲル」
9. Fantastic Plastic Machine「ワールズエンド・スーパーノヴァ (FPM EVERLUST MIX)」
10. MASS OF THE FERMENTING DREGS「飴色の部屋」
11. 9mm Parabellum Bullet「青い空」
12. 松任谷由実「春風」
13. LITTLE CREATURES「ハイウェイ」
14. 二階堂和美「宿はなし」
15. キセル「Old-fashioned」
16. 世武裕子「東京」

なかなか豪華な面子で選曲も悪くない。

意外と良かったのが、
特に技術は無いがネームバリューだけはある(この面子に入るとそう書きたくなる)木村カエラ。

意図的なのか偶然なのかは分からないが、
力の抜け具合が曲の良さを際立たせていてシンプルだけども良かった。

特筆すべきはは高野寛。

言葉にするのは難しいが
原曲はサビまでかなりの急角度で盛り上がっていくこの曲を、
同じところまでやわらかな曲線で盛り上がらせていて、
相変わらずのスキルの高さに感動。

全体的にはトリビュート盤としては良い方だが、
毎回飛ばす曲が複数あるというトリビュート盤のお決まりは超えれてはいない。

②「THIS IS FOR YOU~THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM」

イエローモンキーの2枚組みトリビュート盤で、
こちらの面子と曲目はこんな感じ↓

あがた森魚 / 4000粒の恋の唄
奥田民生 / LOVE LOVE SHOW
金子ノブアキ / 離れるな
9mm parabellum bullet / TVのシンガー
KREVA / 楽園
黒猫チェルシー / パール
毛皮のマリーズ / SUCK OF LIFE
シュリスペイロフ / SO YOUNG
SCOOBIE DO / WELCOME TO MY DOGHOUSE
星羅 / 空の青と本当の気持ち
tacica / カナリヤ
椿屋四重奏 / BURN
トライセラトップス/ JAM
Nothing’s Carved In Stone / バラ色の日々
秦 基博 / SPARK
THEBACKHORN / 球根
フジファブリック / FOUR SEASONS
フラワーカンパニーズ / プライマル。
ムック / 追憶のマーメイド
metalmouse / SHOCK HEARTS
MORGAN FISHER / PUFF PUFF + メロメ
山田孝之 / SEA ・・・and more

くるりの方とダブっているのが、
奥田民生と9mm parabellum bullet。
(奥田民生はそのうちカバーアルバム出しそうだな・・・)

で、こっちはかなりイマイチ。
アマゾンでの評価を見ると高いので好きな人は好きなのだろうが、
自分にはかなりイマイチだった。

THE BACK HORNのように自分の曲のように消化していて好感が持てるものもあったが、
イエモンの名前で世に出すには至らないものが多い。

・・・と、思って聴いていたら最後の最後、
フラカンの「プライマル。」のやられた。

思わず3回ほど聴きなおしてしまった。

この「プライマル。」はイエモン最後のシングルで、
すごく歌詞がバンドの状況とこれからを思わせるかのようで印象的だった。

『あがり目とさがり目のモヤモヤを束ねいていて
残さずに捨てることは抱えるよりそれよりもねぇ?』

『VERY GOODだいぶイケそうだ 振りきったら飛べそうじゃん
今度は何を食べようか? 卒業おめでとう』

そして、なにより強烈なのが

『ありがとう絆と先々の長い願い 花柄の気分もまた一日のうちたった6秒』
『君の名はこの僕に何を残したい 重いでは重荷になると言う・・・』

この歌詞の濃さをポップなメロディとシンプルなアレンジでまとめているのが「プライマル。」という曲で、
これを最後(当時は休止という発表だったが)にもってくるあたりがイエモンらしいなぁというのが個人的な印象。

そんなこの曲を、
余計なことを考える余裕を与えないくらい「精一杯」演奏しているのがフラカン。

一日6秒くらいしか花柄の気分になれないけど、
その6秒を楽しもうぜと歌っているようで、かなりグッときました。


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