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デパートで迷子★そのまま大人

毎日のいろんなこと。

深夜食堂/安倍夜郎

2011-02-01 20:05:52 | 本の話
『面白いんだなぁ』と気付いたのは結構遅い。

出張先の斜里で行った美容室に置いてある雑誌が、
ビックコミックオリジナルか女性自身という2者択一だったので、
普段全く読まないビックコミックオリジナルをパラパラ読んでて、
『面白いんだなぁ』と思ったのが始まり。

内容を文章に書くのは苦手なので、
以下アマゾンのコピペ。

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繁華街の片隅で深夜0時~7時の間だけ開いてる小さなめしや。
夜と料理の香につられて今夜も誰かが暖簾をくぐる。

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・・・と貼ってみたものの、
知らない人からしたらどんな話だよといった感じなので、
下手なりに以下大雑把なあらすじ。

繁華街の片隅で深夜0時~7時の間だけ開いてる小さなめしやが舞台。
豚汁定食以外の固定メニューは無くて、
お客さんが食べたいもので作れるものを作るというシステム。
(便宜上、基本的に何でも作れるのだが)

で、そのメニューにまつわる1話完結のお話。


感想としては漫画に出てくるメニューのように地味に面白い。

この地味さ加減が絶妙でどんどん読みたくなるのだが、
誰かが死ぬという話のオチが多いのがちょっと気になる。

ドラマ化されていたが、観てなかったので何とも言えないけど、
朝の連ドラみたいに1話15分でこぢんまりまとめたら面白そうな感じ。

で、これを知ったのが出張先の斜里町ということもあって、
これを読んでると斜里町の『酔心』というお店を思い出してしまうので、
自分にとっては何だか現実に存在してるお店のような錯覚を持ってしまう。
(まったく同じ営業時間だった気が・・・)

最近読んだ漫画

2010-12-19 18:46:34 | 本の話
最近読んだ漫画。

①3月のライオン(5)/羽海野チカ

ちょっと今回ひなちゃんの話には、
ズルいなぁと思いつつも目を潤ませてしまった。

あのいじらしさだったり、
強さだったり、優しさをサラッと表現できるのは凄い。

でも、「一生かかっても」なんていってくれる人がいなくても、
自分で乗り越えなくちゃいけないことではあるというのも事実。
(きっと人生においてもっと大変なことなんて多々起こりうるわけで)

ただ、あんな風に描かれたら目は潤みますわなぁ・・・


②よつばと!(10)

老いも若きも、男も女も、
親も子も、漫画好きもそうでない方も、
素直に楽しめるといっても過言ではない「よつばと!」。

「よつばと!」の中では現実と限りなく近い形で、
時間が流れているので、そこが妙にリアリティを感じてしまう。

特に今回の10巻はとーちゃんとよつばの日常部分が多く描かれていて、
単純に「子育て」だけに留まらない大切な何かを教えてくれます。

ずーっと続いて欲しい作品。
(なんとなく漫画の中の1年で終わりそうだけど)

ボーイズ・オン・ザ・ラン/花沢健吾

2010-02-18 19:59:17 | 本の話


ボーイズ・オン・ザ・ランを読んだ。

読み始め当初はありがちな商業的な童貞マンガかと思ったのだが、
読み進めるうちにすごく引き込まれた。

この漫画がすごいのは漫画の醍醐味が全て網羅されているところ。

個人的にはストーリー的には圧倒的に前半(青山編)の方が優れているとは思うが、
展開にもたつきながら唐突に終わった感もある後半(ハナちゃん編)が好き。

それにしても、最初はちはるちゃんのビッチぶりには嫌悪感を通り越して、
逆に好感がもててしまいます。

モテキ(3巻)/久保ミツロウ

2010-01-27 06:22:41 | 本の話
モテキ3巻を読んだ。

「このマンガがすごい」にも選ばれるし、
コンビニにも普通に置かれてたりとすこぶる好調みたい。

で、相変わらず面白い。

前巻はいつかちゃんがゴイステの銀河鉄道の夜を歌うとこで、
どかーんと読んでて爽快感と涙腺を解放させられたが、
今回は土井亜紀の『私の中に踏み込もうとしてないじゃん、私のこと怖がんないでよ』がググッときた。

さらに土井亜紀の表情の描き方が上手い。

自分も含め前巻でいつかちゃん派だった人も多数土井亜紀派に引き込まれたはず。
(まんまと作者の意図に引っかかってるんだろうなぁ)

そんなこんなでモテキも次巻で最後(それを言い切るとこもスゴイなぁ)、
予想されるオチはやはり・・・

小宮山夏樹と藤本なりのケリをつける→誰とも付き合うことはないがポジティブになる

・・・といった感じなのだろうが、
それじゃあまりに盛り上がりも爽快感も無い。

どうまとめるんだろう?

よつばと!/あずまあきよひこ

2010-01-18 05:53:39 | 本の話
あずまあきよひこの「よつばと!」を最新刊の9巻まで読んだ。

最初は子供の『どたばた・ほのぼの』ものかぁ・・・なんて思いながら読んでいたら、
読み進めるうちにそんな思いはひっくり返された。

それは各巻の帯に書いてある言葉の通りで、

『いつでも今日が、いちばん楽しい日』
『どこかで見た、どこにもない場所へ』
『いつか大人になる子供とかつて子供だった大人。変わらない毎日』
『終わらない夏の終わり』
『子供が走れば大人も走る』
『平日、休日、祭日、毎日』

・・・・・・・・な感じの作品。

漫画じゃないみたいに作品の中で時間は流れていて、
その時間の流れ(速度)が現実に限りなく近い。

それこそ『終わらない夏の終わり』である。

読んでいても「あーもう夏も終わりかぁ」なんて普通に思ってしまうということは、
完全に作品に取り込まれている。

やっぱり寂しいけど、
1年経ったら終わってしまうんだろうなぁ・・・

それでも町は廻っている/石黒正数

2009-12-22 04:23:14 | 本の話
石黒正数の「それでも町は廻っている」を最近読んでいる。

すんごい大雑把に物質的な文化作品というものが、
映画(動画)・音楽・本・絵画の4点に分けられるとする。

受け側の消化するスピードが左右されるのは映画と音楽で、
左右されないのは本と絵画。

映画と音楽は時間が決められているので、
決まった時間に終了するのに対して本と映画が受け側の速度で消化される。

そういった分け方をすると、
時間が決められている方が刹那的に感じるがそうでもないから不思議。

といった、よくわからない書き出しから始めてしまったが、
この漫画のすごさは正統派(というか古典的)なギャグ漫画なのに、
キャラが生きているというところ。

「間」の使い方が上手いのか、
何でもないことを描くのが上手いのかはわからないが、
この作品の中の町では明らかに時間が流れていて、
タイトル通りに町は廻っていると思わせられるから凄い。

ネムルバカ/石黒正数

2009-12-03 18:46:23 | 本の話
評価の高い「それでも町は廻っている」ではなく、
「ネムルバカ」の方を読んだ。

『ふわっと』感満載で面白い。

現実という地面から少しだけ『ふわっと』浮き上がったような、
どこにでもある普通の大学生の日々。

一応音楽を扱ってはいるが、
ドラマチック過多にも説明的にもならずにあくまでも『ふわっと』。

解釈によっては夢(目的)を追う者の苦悩と、
夢(目的)が見つからない者との対比が的確に描かれていて云々とかっていうことになるのだろうが、
そんな面倒なことをチマチマと考えずに読むほうも『ふわっと』楽しむ方が良いと思います。

すずめすずなり

2009-10-27 16:29:45 | 本の話
全3巻をもの凄いスローペースで読んだ「すずめすずなり」。

コピペによるあらすじ

駅徒歩10分でコンビニも近い築10年の木造アパート、単身者(男女不問)に最適。
ただし、入居条件がひとつ「朝6時半からの朝食に出席できること」。
そんなコーポ白百合に入居した会社員・橋本修二郎と十人十色の住人たちが織り成す1K賃貸グラフィティ。
性格は皆それぞれ、中年男から女子中学生まで世代もばらばら。
だけど、みんな同じ屋根の下。

・・・・と、大ざっぱに言ってしまえば「平成版のめぞん一刻」といった設定。

だが、めぞん一刻のようにキャラクターが個性的でもなく、
ストーリー展開がリズミカルなわけでもない。

さらにアパートの住人に一人一人の物語を描くこともできただろうが、
はっきり言ってしまえば結構適当。

最終話までの流れも無理矢理感が否めない。

そこまで頭では分かっていても面白い。

ゆる~いストーリー展開が妙に現実的なのと、
主人公と女子中学生との距離が微妙に近づく感じが心地よい。

一日ちょっとずつ、
スローペースで読み続けるのが気持ちが良いです。

モテキ(1-2巻)

2009-10-06 06:12:25 | 本の話
驚いた。

もちろんあまりの面白さに。



・・・と書いた後の文章が思いつかないくらいに面白かった『モテキ』。

この漫画に出てくる女の子というのが、
非常にリアルなのもちょっとスゴイ。

自分なりの分析や、ここでグッときたとか書きたいところだけども、
これに関してはまずは読んでみることをお勧めします。

「海辺のカフカ」

2009-09-19 05:38:18 | 本の話
昨日、下巻を読んでいる途中と書きながらも、
あまりの面白さに一気に全部読んでしまった「海辺のカフカ」。

途中で物語をまとめるようなオチはないなと思いながら読み進めたが、
自分の想像以上にちゃんとオチがついていたのにまず驚いた。

結局「海辺のカフカ」とは何なのか?

これまた個人個人によって解釈が異なる。

他の人はどんな風に解釈したのかなぁと思って、
ネットを見ても結構さまざま。

30年前のヒットソング「海辺のカフカ」の歌詞の一節、
『眠るとかげを月が照らし』を<眠るトカゲを月が照らし>と感じるか、
<眠ると影を月が照らし>と感じるかですら解釈は変わっていく。

何年後かに読み直すと微妙に解釈が変わって、
また楽しめそう。

大満足。