にしやま形成外科皮フ科クリニック、形成外科専門医:西山智広

東京銀座と名古屋栄で2クリニック。美容外科・形成外科・美容皮膚科・皮膚科治療から予防医療まで、分かり易く説明します。

名古屋栄の「にしやま形成外科皮フ科クリニック」で腋臭、わきがの手術

2020年06月05日 | わきが・多汗症の治療・ボトックス注射
腋臭、わきがの手術について(片側ずつの手術で健康保険適応)


















1:初診
丁寧に診察を行ったうえで、手術前血液検査・血圧測定・手術日及び通院日程などを決めていきます。日帰り手術の決定が決まりましたら、手術同意書のお渡しと、手術についてオリエンテーションを行います。

2:手術前日は、普段通りのお食事を取っていただいても構いませんが、飲酒は出来るだけ控えていただく方がいいです。 手術に備えて、早めの就寝を心がけてください。

3:手術当日朝は、腋毛の剃毛処理を行って頂き、手術の同意書など必要な物をもって来院下さい。服装は、タンクトップTシャツやノースリーブに上から羽織るパーカーなどが良いでしょう。来院にはお付き添いの方と一緒に来ていただいても大丈夫です。

4:手術当日は、手術3時間前より絶飲食とさせて頂きます。 基礎疾患でお薬を飲まれている場合には、少量の水で服用して下さい(血液凝固阻止剤等の内服は、医師の指示に従ってください)。  手術室には、貴金属類は外して入室して頂く必要があります。手術着に着替えていただき、血圧・脈拍・酸素飽和度など体調管理のモニターを行いながら約45分程度の局所麻酔による手術を行います。

5:手術が終わりましたら20分程休憩の後、痛み止め、化膿止めなどいくつかの薬をお出し、お会計(お会計は現金のみとなります。)を行います。

6:アフターケア:翌日から創部の処置、ドレーン抜去、ばい菌感染の有無、血種・漿液腫の有無などのチェックを5日程度行います。術後5日目に皮膚を縫合している糸を抜糸し、スキントーンテープで創固定を行います(皮下縫合の糸は抜糸を行いません)。リザベンや漢方薬でキズアトのフォローアップや再発の有無などのチェックを約6か月間行います。

切開剪除法の合併症やリスクなどについて

1.術後の痛み:手術後、軽い痛みを伴うことがあります。もし、痛みが気になるようでしたら我慢することなく痛み止めをお飲みください。

2.ドレーンは、創部の皮下に血液が溜まらないように排出させる目的で使用します。この管は、血液の排出状態により翌日に抜去します。

3.血腫:術後から抜糸までの間に手術創の中に血液の固まり(血腫)ができることがあります。このような場合には、局所麻酔を行い、出血部位の止血と血腫の洗浄を行います。その後、再度創の縫合とドレーーンを留置しガーゼで圧迫を行います。この時点から順調に経過すれば抜糸まではさらに5日必要になります。

4.感染:創部にばい菌が入り感染を起こすと痛みと膿が出てきます。このような場合には、医療用の生理食塩水を使用して創部とばい菌に溜まっている部分を毎日洗浄して清潔を保ちます。

5.漿液腫:手術後2週間ぐらいまでの間に、手術創の中に自分の体液(黄色い液)が溜まることがあります。このような場合には、再度シリコンドレーンを貯留している部分に挿入し排液が止まるまでガーゼによる圧迫を行います。

6.皮膚壊死:血腫・感染・漿液腫などの結果としての皮膚壊死を認めることがあります。皮膚壊死の状況に応じて必要な処置を追加していきます。

7.ケロイド・肥厚性瘢痕:体質による個人差や手術部位によって、手術後2~6ケ月の間は手術創の赤みや硬結・色素沈着などを生じます。これらの症状は、リザベンや漢方薬の内服により、徐々に改善しますが手術による線状瘢痕は残ります。ケロイドについては、さらにケナコルト局所注射や外用薬などを追加した治療が必要となります。

8.粉瘤:手術後に粉瘤ができることがあります


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