くたくたルンゲクッタ

過ぎていく時間と思い出忘備録

ガマ、コガマ、ヒメガマ

2017-08-27 | 日記
アニマルプラネットで恐竜の番組を見ていたらトロンボーンのような音を出すパラサウロロフスがその音を使って求愛行動する様子をCGで表し「求愛というのは基本的に雄が嘘をつき、雌がそれを疑うということ、疑い深い雌はあれもやって、これもやってと要求する。」ひとりの学者がこう解説した。ヒトも同じ雄雌の遺伝子を受け継いでいるから、根本のところではとても似ている。

ガマ ガマ科ガマ属

池の回りの湿地帯にガマが群生していた。よくある光景。右の方に綿毛に覆われた穂が見える。


隣に明らかに穂が細いガマが群生していた。


別な種なのか、ただの個体差なのかわからない。

ヒメガマ ガマ科ガマ属

別の池ではガマに比べてやはり少しスリムなヒメガマが群生している。


花序の上部が雄花序で下部が雌花序。雌花序と雄花序の間に3-5cmの空隙があり緑色の軸が露出しているのが特徴。

コガマ ガマ科ガマ属

ヒメガマの池の近くの湿地帯(休耕田)には高さ1mくらいでとても穂が小さいガマの群生があった。全体に小さくて可愛い。


サイズが小さいし葉も幅も狭いからコガマかな?コガマはガマやヒメガマほど抽水状態を好まないらしい。


3種のガマを比較してみよう。

左がコガマ、中央がガマ、右がヒメガマと思われるもの。


地面において比較。左がガマ、中央がヒメガマ、右がコガマ。ガマの葉に載せたのは1円玉。ガマの葉幅は1.5-2cm、ヒメガマとコガマの葉幅はその半分くらい。


次にガマの穂を分解してみよう。

指で穂をしごき、一部をつまみ出してみると毛が出てきた。綿毛には果実が付いていて風に乗って飛んでく。




大変なことになってきた。これは手品師が何もないようなところから次から次へとハンカチを取り出すようなものだ。




指でしごいていくと綿毛がどんどん出てきて周辺が綿毛だらけになって、風が吹くと自分の体も綿毛に包まれた。穂の中心部にはトウモロコシの芯のように硬い芯がある。


一体この毛はどのように穂の中につまっていたんだろう?調べてみると穂は雌花の集合体が果実期に肥大化したもので無数の果実からなる。穂の外側の褐色の部分は柱頭でそれに続く花柱の下に果実があり、さらにその下部の柄にたくさんの綿毛がついて、それが折りたたまれた状態で中央の芯につながっている。


これが綿毛。


ヒメガマ、コガマも穂をむしると同じように綿毛が一杯出てくる。ウィキペディアによれば、この果実は風によって飛散し、水面に落ちると速やかに種子が実から放出されて水底に沈み、そこで発芽するらしい。

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