くたくたルンゲクッタ

過ぎていく時間と思い出忘備録

春に黄色い花を咲かせる樹木 ~ アブラチャン、ダンコウバイ、クロモジ

2018-03-21 | 日記
お彼岸だというのに、そしても東京では桜の開花が告げられたというのに、今日は冬のように寒い。『化石とゲノムで探る 人類の起源と拡散 (別冊日経サイエンス194) 』を読んでいる。ホモ・サピエンスは19万年から12万年までの氷河期の間に人口は危機的に減少し数百人までになったことがDNAの研究で判明している。そして彼らはアフリカ最南端の洞窟で生き延びたらしい。ほんの一握りしか地上に残っていないまさにノアの箱舟状態だったホモ・サピエンスが子孫を残し続け、地球上至るとこにまで侵入し現在の我々が存在している。次の氷河期が来た時にどれほどのヒトが生き残れるのだろうか?

アブラチャン クスノキ科クロモジ属



先日の朝、職場近くの市立公園に入って上を見上げるとアブラチャンの枝にたくさんの小さな黄色い花が咲いていて朝日に輝いていた。地味な花だから大抵の人は気付かないかも。




アブラチャンは落葉低木~小高木で雌雄異株。房総ではあまり見かけないけどきっと自生しているはず。いつか見つけたいなあ。






雄しべが見えるからこれは雄花だろう。匂いを嗅ぐと精液臭に近い香りがする。


ダンコウバイ クスノキ科クロモジ属

アブラチャンの近くにダンコウバイの花も咲いていた。ダンコウバイもアブラチャン同様に雌雄異株の落葉低木~小高木。アブラチャンと共に早春の山地で黄色い花をつける樹の代表。


これは雌しべの柱頭が突き出ているので雌花。アブラチャンの場合は花序と枝との間に柄があるのに対して、ダンコウバイの花序の下には柄がないので区別できる。

クロモジ クスノキ科クロモジ属

職場から車で20分ほどの林ではクロモジあちこちに自生して花が開き始めている。クロモジはに雌雄異株の落葉低木。


冬芽には葉芽と両脇に手を広げたような花芽がある。




上には葉が展開しはじめ同時に花も開き始める。


雄しべが見えるから雄花だろう。