地方空港苦闘 頼りは羽田増便、航空会社は消極的(朝日新聞) - goo ニュース
最近、地方空港は航空業界の「低迷」による、あおりを受けています。
また、この近年、国家財政の支出に対する、国民の厳しい目が光っています。
この記事は、地方の「無い物ねだり」の構図が如実に現れています・・・・。
最近では、(ありあけ)佐賀空港、能登空港、神戸空港などが、批判の槍玉に挙げられていました。
新幹線・高速道路とともに、高速交通手段の確保の必要性を強調する地方ですが、故田中角栄首相が今から30年以上も前に提唱した、「日本列島改造論」を今でもかたくなに信じているのです・・・。
現在計画中の静岡空港や航空自衛隊百里基地との供用で開港を目指す、茨城空港の建設にも、必要性の議論が持ち上がっています・・・。
既存空港は、最近の燃料費高騰で苦しい経営を強いられている航空会社の「リストラ策」により、頼みの綱の路線維持に必死になっています。
また、整備新幹線の最近の相次ぐ延伸開業で、さらなる「経営環境」が厳しくなる地域もあります。地元鹿児島も、3年後に予定されるの九州新幹線全線開業にともない、山陽新幹線との相互乗り入れが計画されており、福岡・広島・岡山との路線の廃止、また県出身者の多い地域である関西路線(伊丹・関西空港線)への影響が懸念されています。
最近の政府の規制緩和政策で、路線の開設・廃止の手続きがより「容易」になり、経営の足かせとなっている国内地方路線の休止・廃止が年々盛んになっています。ある程度収益が見込める東京線には、各地方から増便の申請が後を絶ちませんが、これは、地方自治体の要請であり、航空会社はあんまり気乗りはしません・・・。
航空会社は、より顧客の利用が見込める国際線、とくに外国の経済主要都市への路線開設を進めています。また国内の主要「ドル箱」路線での豪華サービスを展開する動きが話題となっていますが、この動きから見ても、「経済格差」の一面が垣間見えるようですね・・・・。
静岡・茨城の各空港は、正直「利用客」を見込めるかどうかは不透明ですし、すでに新規開業した佐賀・能登・神戸などの空港は開設路線自体、休止の対象となっているところもあり、国の建設計画の「ムダ」が指摘され、一層国民の怒りを買っているようです。
離島の空港は、急患や自然災害での緊急輸送の必要性がありますが、近くに許容範囲の広い空港がありながら、あえて1県1空港を求める自治体のエゴにも、呆れてものが言えません・・・・。