時なんて止まらなくていい
さらさらと指の間からこぼれていく
そんなものだからこそ
流れる時の中
こぼれるその感触を
確かめることが唯一なの
此処だけに咲いていた
広い庭園細い小径
目立たぬように隠れるように
私のこゝろ離さない
すべての
出逢いはきっと
そう
名も知らぬ
理由もわからず