陽射しが眩しいからではなく
雨風が怖いからでもなく
誰とも競いたくないから
ここにいるの
きみが夢に出てくるまで
知らんふりしちゃうよ
だから
夢でいいから夢でいいのに
いつからだったのかそれは
暦を戻せばわかるけど
そうじゃない
そのずっとずっと
まだ細胞分裂する
その前から
まだまだこっち側
踏み外してなんかいない
こうして時折確かめて
足許を踏み鳴らして
みる
器用になったのか諦めなのか
振れ幅は少ないほうが
ほんとうにいいのか
揺れないこゝろは
居場所のない飼い猫みたい