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小さな愛について

恋は実るまでが楽しく

愛は手に入れてからが楽しい

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私には、二つ願いがありました。

一つ目の願いは幸せになることで

二つ目の願いは幸せにすることです。


今日、一つ目の願いが叶いましたので

今日からは、二つ目の願いを叶えるために
人生をとびきり使っていこうと思います。



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そうしてもし

その人がとても大切な人ならば

私はその人にたくさん惚れている以上に

その人が自分に惚れていられるようにしなくてはなりません。


人を好きだという実感の幸福さを
教えてくれた人に、

ずっとその幸せを味わってもらうために。



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「ただいま」はいつも未来で


縁もゆかりもない島に
ふらりと僕は降り立った

何かを求めてきたわけじゃないけど
何かがたくさん胸に染み込んできた

ゆっくり歩く島の道で
あったかい「おはよう」が響く

初めてきたはずのこの島で
懐かしい がなぜだか胸に響きわたる。

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昨日は知らないはずの人に
今日は母親と同じぬくもりを感じてる

大切にしてこなかった訳じゃないけど
大切なんだとちゃんと教えてもらえる

優しく吹き抜ける風が
田んぼの上を駆け抜けていく

見えないものが見えるようになると
自分の中の優しさも見えてくる

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縁もゆかりもない島と
そう思って降り立った

未来に紡がれていた見えない糸は
もうちゃんと結ばれていた

縁もゆかりも優しさも
大切にしたい分だけ創ればいいと
この島は思い出させてくれた

「ただいま」はいつも未来で
僕を待ってくれている。


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隣に君がいないのに

僕が詩を書いていた頃
君はとなりで笑っていた

僕が詩を書けなくなった頃
君はとなりからいなくなってた

君が生きるための全部を
段ボールに詰め込んで
出て行ったあの日

同じように僕の何かも持ってかれたんだろう。

君が今までの自分の全部を持っていったあの日
どうして僕の中の君も
一緒に持っていってはくれなかったのだろう。

これは僕のものだとでも言うのだろうか

君だらけのこれが
君の隣に居れなくなった僕のものだというのだろうか。

君の中の僕は、もう昔の僕とは違う僕なのに
僕の中の君は、まだずっと昔のままの君なのだ。


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いつごろからか、生まれたものよ

いつ頃からか、生まれたものよ

私はいつから生まれたのだろう。

誕生日なんてものがあるが、
25年前のあの日、
私は確かにおぎゃーと泣いていたらしいことは
覚えていない。

物心なんてものがついたときかと
思ってみても、それもいつかは覚えていない。

ぼんやり意識が形作られてゆくものなら

ぼんやり身体が作られ始めた
母のお腹の中の私は、生まれていたものなのではないか。

いいや、それより以前の話、
父の身体で僕は生まれた


いいや、よーく思い出せ。

食べられる前のことを

私が大根だったとき、

私は生まれていたのだろうか。

もしもそうなら、私が大根の種だったときから

私は生まれていたのだろうか。

それとも大根以前の時の

だんご虫だったときが私の誕生日?

丸まったままくたばって

いつしか種とともに育っていたのだったし。

ああ、あああ、

まったく、私は、

いつごろからか、生まれたのだろう。


誕生日、地球と同じ日にしても

地球は笑いはしないかもなぁ
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人生の積み荷

生きれば生きるほどに

人生の積み荷、重くなりて。


親を最初に負いたりて

友を得たればまた一つ。


遊びゆくとき、軽やかに

学びゆくとき、ずっしりと。


根のなき誇りですら重荷

根深き劣等はなお重し。


働き始めんや、枷は増え、

行く先すらも途方とならん。


夢を追いたれば、さらに負いたり

使命帯びれば、道さらに険し。


されど伴侶を得れば、たびは楽しく

自然を愛せば、たびは深し。



負いたる積み荷の重くなるも

その旅の哀楽は、各々なり。



全ての想いを積み込みて、

光陰にとけ込む記憶の荷物、

いつか土と海とに還らん。

旅は帰りし場所への道なり。
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