天然不純物の泉

自遊に生きる。
時悠に歌う。
地結に踊る。

水鏡不比人が思うこと

心に月を宿した人よ

2009年05月28日 14時00分33秒 | 短言集 うた
その人は
心に月を宿したり

きみ
いつまでも 君であり給う

友として 君であり
妻なれど 君であり
母なれど 君であり
人として 君であり

時の流れ いかなるときも

宿しし月は
望月なれ

永久に君らしくあらんことが
妻なりし君も
母なりし君をも
輝かさんことを

目を見開いて泣こう

2009年05月28日 14時00分06秒 | 短言集 うた
人が目をつぶって
綺麗だと言うものを

僕は目を見開いて泣こう

人が闇を避けて太陽を賛美するなら

僕は月に祈ろう

夜もこの世の一つだから

無知の眼鏡を掛けなければ
笑えないなら笑おうとは思わない

生涯を晴天が照らすこと無くなれども

偽りの太陽に我は媚びない

例え世界の真実が
100億の悲しみに彩られていても
それと向き合いし目と同じ目で
白央の喜びを見つけ出してみせん。

我が喜びは
真理のそばにこそはべらせん。

二人分世界

2009年05月28日 13時58分46秒 | Weblog
今まで一人分で生きてきた私が
誰かと出会ったからといって
急に二人分で息をするのに馴染めないのは
当たり前のことだろう

今までは何かを為す際に誰かと出来ればどれほど幸せだろうと
空想していた世界が

例えばそれは静かな夕食やふらりと行う庭の手入れ

代入すべき君という値を手に入れたとたん

式は意味を逆転させた

君にすがりながら生きるような感覚が私を襲い

こんな私で君を大切にすることが出来るかと

空想は許可が必要になった

私をいつも最後に救い続けてきた
死への自由は
君によってその翼をもがれた

君を幸せにしたいという感情と幸せにしてほしいという両方の感情が心の砦を奪い合う横で

本当はどちらも必要なくて
ただ自分一人を自分で支えられる私でもって

君が羽を休めたい時だけ自由に休める大樹でありたいと望んでいる私がいる

一人分の幸せを全うしてこそ二人分の幸せは輝きを取り戻すことだろう