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流浪の心

われわれは、様々 知らねばならぬ。

喜びの種類のその多さを。

悲しみの種類のその深さを。

そして、孤独の意味の様々さをも。

時過ぎ行く事を止めていれば

知る事のなかったであろう事。


時代時代にそれぞれに

友は多くを得れるとも

永久(とこしえ)友で居座りし

友の数たるはなんと少なし。

距離という名の敵に耐え

境遇という名の雨をしのぎ

立場という名の風に飛ばされず

互いという名の溝を越えねば


いつでもふとした弾みでも

心の一番奥の間まで

一足飛びには行けぬから。


我らいかなるときにでも

時空の流浪の民なれば

心は海に揺られたり。



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