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世界は自分の外側に

わたしが始まるそのまえに

世界は先にありました。

私が始まるそのまえに

世界があったから、私が始まりました。

私以前の世界から

私の欠片を誰かが集めてきて

私はやっと生まれました。

だから私は生まれたときから

世界の一員で

世界の要素の変容の

小さなヒトカケラです。

だから世界に触れてみたら

まずは最初に、

その在り様をよく見て

そこから学び

そこにもう一度交ぜてもらう

それくらいがちょうどいいのだと思います。
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雪の下で

空が流した白い涙に包まれて

わたしも一緒に泣いていい?

空が落とした白い気持ちと同化して

私の気持ちもそこに埋もれていい?

空が落とした瞬きに心寄せて

私の儚さもそこに溶けていく

列車の内側から、温かい場所から

空の落とし物を見ている

私と違って世界を染上げる力を宿した

私より綺麗なものを見ている
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味方へ

正義の味方になるよりも


世界中の味方になろうと思う。
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はじめから

初めから

みんなが 強くて

正しかったら

僕らはきっと

守るべきものも

育むべきものもない世界に


生まれてきてしまうね
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平ならずも和なれと望み

仮初めの平和の中で

遠くで怪物の育まれる音を
風は運んでくるだろう。

私はそこで笑えなくなる。

この平和の平和さが

蜃気楼であることばかり
私は風に教えられる

それならいっそ、戦場へと
この身を運べば楽だろか

けれどもその戦場は
平和のための戦場なれば

目指すべき平和は、真白な平和。

そんな真白な平和など
望むことなど叶わぬと

歳月も、歴史もそれを教える。
何より隣の人間に、それをまざまざ教わる我ら

それなら望めるものなど
束の間の平和であり、

戦場・日常の別を問わず
目指すべき道としての平和だけが真実なれば


私はこの仮初めの平和をこそ

愛することを良しとせねば。

ああ、へんてこりんなこった。


仮初めの平和が嫌いで

本当の戦場に憧れるも

そこに見いだせる仮初めの目的が

仮初めの平和以上のものなきことを知り

我仮初めの平和を笑うよりほか

術をなくしていきていく。



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