はと@杭州便り

中国杭州で仕事&子育てしているはとぽっぽのページです。

B型肝炎+三種混合

2009-05-12 00:08:40 | 杭州で子育て
朝からうだるような暑さの中、ユキを連れて予防接種へ。
予防接種の指定病院(というか、保健所のようなところ)までは、歩いて約20分。

途中、歩道が大工事中だったため、せっかくのベビーカーが使えず、
相方はユキを抱っこして、私はただの荷物と化したベビーカーをひいて、
汗をだらだら流しながら、やっと到着

予防接種会場は指定病院の3階なのだが、ここは中国。
朝一番に行ってもやはり「病人大行列」なわけである。
そして予防接種会場も、当然のごとく人であふれかえっていた。
案内によると予防接種は週に3日、午前と午後にわけて行われているのだが、
それでもこれだけの人が来ているのを見ると、やはり絶対的に病院がたりないのだろう。

日本だとみんなベビーカーで来ているが、ここでは廊下も人であふれかえっているので、ベビーカーなんぞあってもジャマなだけ

そして、突然だが
今日の教訓:その1「予防接種には、必ず2人以上がつきそうべし」

1.まず受付で、バーゲンのセールワゴンの如く群がる人々の間に割り込んで(?)「予防接種証」を見せ、費用が必要な場合は先にお金を払う。
2.銀行の窓口のように「BCG」「三種混合」など窓口が分かれているので、該当するところへ並ぶ。

…という作業が、一人で子供を抱っこしていては難しい、というか、できない、からである。

私はここで、重大なミスを発見!
ちゃんと事前に「日本でBCGとポリオは接種済みです。」と話して、予防接種証の記録の欄にもそう書いてもらったのに、
接種予定欄にはなぜか「乙肝、糖丸」と書かれているではないか

「ポリオ」は中国語では「脊灰疫苗」なのだが、
口をあけてゴックンと飲まされる予防接種は、これしかないハズである。
受付の人に、「『糖丸』は『脊灰疫苗』のことじゃないの!?ちゃんと確認して!」と言ったら、
「中国では『脊灰疫苗』は4回飲まなくちゃいけないの。あなたの子供はまだ1回しか飲んでないじゃないの?」と言われて、脱力

「日本では2回しか飲まなくていいはずです。どっちにしても1回目と同じものでないと困るし、2回目は次に帰国したときに日本で受けさせるから、ポリオは要りません。」と言ったら、「じゃあ予防接種証に『接種を拒否します』と書いてください。」と言われた。

今日の教訓:その2「親は責任をもって、子供に何を受けさせて、何を受けていないのかをしっかり確認すべし。」
…でないと、誤って同じものを余分に受けたり、必要なものを受けていなかったりする可能性・大である

今日はB型肝炎だけのつもりで来たのだが、
「ポリオを受けないなら、三種混合を受けてください。」と言われてびっくり
「あの、B型肝炎と三種混合って、同時に打っても大丈夫なんですか?
…っていうか、同時に2種類の予防接種受けるなんて、日本じゃ聞いたことないんですけど…。」と恐る恐る聞いてみても、
「没問題!」という、中国では非常に心もとない一言で片付けられてしまった

受付の人にも接種する看護婦にも、
「もう生後4ヶ月なのに、まだ三種混合もB型肝炎も済んでないなんて、貴方だけですよ。早く打たないと、次の予定が進まないよ。」と言われ、
「あの、日本では生後3ヶ月までは普通、BCGしか打てないんですよ…」と言うと、
皆目を丸くして、「えっ、そうなの!??」と驚いていた

B型肝炎は無料、なのだが、三種混合は以前書いたように無料(国産)、有料(国産)、有料(輸入)の3段階があり、受付で「どれにしますか?」と聞かれる。

そう言われるとやはり「少しでも安全性の高いものを…」と、一番高い輸入のものを頼んでしまうのが、親心
一般の中国人で輸入のものを頼む人はあまりいないのか、看護婦は奥の冷蔵庫から輸入のものを取ってきて、
「ハイ、これ家に帰ってからよく読んでおいてくださいね。」と箱と説明書を渡されても…
今説明してもらわないと、打ってからじゃ意味ないのでは??
っつーか、打つ前に検温も、小児科医の診察もないんかい!??(注:日本では、あった。)

今日の教訓:その3「行く前に、検温だけでも自分でして接種させるかどうか判断すべし。」

日本ではありえないが、
ユキは右腕にB型肝炎を打たれ、その痛みとショックを消化するヒマもなく、
左腕に三種混合を打たれて、大泣き
…哀れだが、仕方が無い

看護婦さんがユキの左腕スタンプ跡を見て、
「これ何??」と聞いてくるので、
「日本で受けたBCGです。」と言ったら、
「へ~~!!これが日本のBCG!??ちょっと見て見て!」と大騒ぎであった
(余談だがスタンプ型のBCGは日本独自のものらしい)

予防接種会場に来ている人を見ると、
もちろん地元杭州の人もいるにはいるが、湖南省や四川省、河南省などから出稼ぎに来ている人も多い。
会場にはクーラーもなく、お世辞にも衛生的とはいえない環境である

信じられないのが、この34度の猛暑の日に、
皆、子供にタイツやソックスをぴっちり履かせ、長袖の服を着せているのだ。
ひどいのになると、その上から毛糸の靴下を履かせ、おくるみでくるんでいるのである。
私が廊下でユキを抱いていると、
ユキのむき出しの腕と裸足の足に、非難の視線が集中。
見知らぬママとばあちゃんに「足が出てるよ!」と注意されたが、
「アンタらこそ、このクソ暑い日に、正気の沙汰かい!?」
…と、心の中で叫んでしまった

そして、私は声をにして言いたい。
全身くまなく服を着せているくせに、ズボンはいわゆる「尻割れズボン」で、
お尻だけ出し放題
病院の床にでも平気でオシッコさせる、そこのばあちゃん!
「隠さなアカンとこが、間違っとるんじゃ~~~!!!」

…次の予防接種は一ヵ月後。
行くだけでストレスたまりまくりです。

はぁ。。。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (はとぽっぽ)
2009-05-15 22:07:09
>DaDaoさん

今度「足が出てるよ!」と言われたら、すかさず
「尻が出てるよ!」と返すことにします…(涙)。

地元の指定病院では中国籍がなくても、予防接種は無料のものは無料だそうです(なんかヘンだな、この言い方…)。

上海の日系クリニックでは日本のものと同じ予防接種をやってくれると聞きましたが、それだと中国で必須のB型肝炎や流行性脳膜炎などが受けられないのでは?、と思います。
この先中国で生活していくので、中国で必須の予防接種はやはり受けておいたほうがいいと思って、地元で受けることにしました。
ちなみに三種混合は輸入の高いもので、日本円で一本3000円弱。ネットで調べると某欧米著名製薬メーカーの、アメリカやオーストラリアでよく使われているタイプのものらしいです。

うちは市内でも辺鄙なところに住んでいるので、特に外地人が多いのかもしれません。中心部に住んでいれば、もう少し綺麗で衛生的な指定病院もあると思います…
返信する
Unknown (DaDao)
2009-05-15 20:00:19
文字だけ読んでも想像できてしまうそのカオス・・・。
お、恐ろしい(;´д`)
何でこっちの子供は冬でも尻は出してるくせに、
服はあんなに厚着なんでしょうね。
意味がわかりません。

上海の日系クリニックでも予防接種はやっているようですが、やはりこれとは比にならないもっとおそろしい料金なんでしょうか。
ああ、でも新生児つれて上海は遠いですよね・・・。

返信する

コメントを投稿