雪降り朝は、除雪機の音で目が覚める。
雪除けのブルドーザーのエンジンの音とザーザーザーと少し重たげな音が通るのは、朝4時過ぎだ。「沢山降ったんだ」と寝床で積もる雪の量を推しはかる。
裏の通りでは、近接して三軒の家で除雪機を持っていて、道横の空き地に雪を飛ばす。朝も早くからザー・ザー・ザーとやりだすから、少々迷惑だ。
道路をはさむ家の前の元気の良いお爺ちゃんは、朝も早くから目が覚めると見えて、朝も4時ごろからジャー・ジャー・ジャーと雪を削る。寒い朝なので音はよく寝床まで伝わってくる。この時は結構睡眠の邪魔になる。車の走る場所は踏み固められて、徐々に高さが増し、高い所の道となる。
お爺さんはロードヒ―ティングをしているかのように路面を削り低くしており、雪で隠されて高低差は分からない。この路面で三度もトラックがはまり、出れなくなった。それでも家族の言うこともお爺さんは聞かず、無頓着なので、構わず雪を除ける。そこにトラックがはまり、脱出するまで1時間半以上もかかっていた。巨体なトラックに手を貸す事も出来ず、ただただ見ているだけであった。雪にトラックがはまると大変なことだ。お爺さんも今は高齢になり、雪削り音に悩まされることはなく、トラックがはまることもなくなった。
乗用車が雪にはまると、近所の者や通りがけの人が寄ってきて車を押したり、車体の下の雪を除けてくれたり、脱出道具を持ってきたりと手伝ってくれる。雪国の共同生活はお互い様だ。
カムイラピットも4度も助けてもらった。その内2度は他人の車で引いてもらったのだった。この内の一度は雪道に入り込み途方に暮れている時に、通りがかりの車に引っ張ってもらったものだった。よほどの田舎道での事である。その人か言うには「これは亀さんになっている」という。
「ドロ亀さんになったとは、それはどうしてなったの。」と思ったが、後で分かったが、「車体が雪の上に乗ってしまい、車が空回りをしている様」をいうということであった。車が通りかからなければ、雪の中で一晩過ごしたか、車の中でこごえ死んでいたかと、ゾオットする。それからは冬はその道は通らないようにし、雪除けスコップも車に積むようにしいる。
雪除けのブルドーザーのエンジンの音とザーザーザーと少し重たげな音が通るのは、朝4時過ぎだ。「沢山降ったんだ」と寝床で積もる雪の量を推しはかる。
裏の通りでは、近接して三軒の家で除雪機を持っていて、道横の空き地に雪を飛ばす。朝も早くからザー・ザー・ザーとやりだすから、少々迷惑だ。
道路をはさむ家の前の元気の良いお爺ちゃんは、朝も早くから目が覚めると見えて、朝も4時ごろからジャー・ジャー・ジャーと雪を削る。寒い朝なので音はよく寝床まで伝わってくる。この時は結構睡眠の邪魔になる。車の走る場所は踏み固められて、徐々に高さが増し、高い所の道となる。
お爺さんはロードヒ―ティングをしているかのように路面を削り低くしており、雪で隠されて高低差は分からない。この路面で三度もトラックがはまり、出れなくなった。それでも家族の言うこともお爺さんは聞かず、無頓着なので、構わず雪を除ける。そこにトラックがはまり、脱出するまで1時間半以上もかかっていた。巨体なトラックに手を貸す事も出来ず、ただただ見ているだけであった。雪にトラックがはまると大変なことだ。お爺さんも今は高齢になり、雪削り音に悩まされることはなく、トラックがはまることもなくなった。
乗用車が雪にはまると、近所の者や通りがけの人が寄ってきて車を押したり、車体の下の雪を除けてくれたり、脱出道具を持ってきたりと手伝ってくれる。雪国の共同生活はお互い様だ。
カムイラピットも4度も助けてもらった。その内2度は他人の車で引いてもらったのだった。この内の一度は雪道に入り込み途方に暮れている時に、通りがかりの車に引っ張ってもらったものだった。よほどの田舎道での事である。その人か言うには「これは亀さんになっている」という。
「ドロ亀さんになったとは、それはどうしてなったの。」と思ったが、後で分かったが、「車体が雪の上に乗ってしまい、車が空回りをしている様」をいうということであった。車が通りかからなければ、雪の中で一晩過ごしたか、車の中でこごえ死んでいたかと、ゾオットする。それからは冬はその道は通らないようにし、雪除けスコップも車に積むようにしいる。