雪降る街 カムイラピットの楽園 こな雪 ぼた雪 あられ雪

けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

雪の日ナナカマド陽に映えて

2012-01-09 10:55:43 | 随想
ナナカマドを町の木に指定しているところが多いようです。北国の気候に向く木と見えて、良く街路樹に植えられています。
実の赤くなるまでは関心も持たぬのに、秋が近づいて実や葉が黄色や赤に色づいてくると、ナナカマドの存在を認めざるを得ません。
「花を見たことがありますか。」「花は何色ですか。」などと聞いても「見たことがない。」「さあてね。」などと答えが返ってきます。
赤く実が実り美味しそうですが、人は取ろうとせず、小鳥もついばみに全く来ません。私も食べたことがなく、想像するにさぞかし「固かったり、渋いのでしょうね」。
季節もすすみ、冬も終わり近くになるとキレンジャクやヒレンジャク、ヒヨドリなどの群れがやってきて、一気に食べつくして行きます。連日の寒さの繰り返しに、実も熟しやわらかくなり、食べごろになるのでしょう。私の家には、車庫を造るスペースもなく車はむき出しですので、この小鳥たちの糞で車の屋根が汚されます。
「またもやられたわい。」と思いながら、季節の移り変わりを知らされています。
1月はナナカマドの実もまだそのままに木に残っていて快晴の日は青空に映えます。特にボタ雪が実の上に積もった朝は、赤い実に綿帽子を被った様になりそれは綺麗です。
旭川のナナカマドの街路樹は冬の陽に映えて、それは見事です。これほど綺麗な冬を演出してくれている街は他にないのではないかと思います。