「自然派アイヌの生活と 植物たち(5)」
アイヌは自然の中から生活のすべてを得て、自然を大切に(資源が枯渇しないように)しながら生活していました。
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(51)エンジュ
チクペニ
エンジュの細枝にお湯をかけて、その煎じ汁を飲ませると病気によく効いたという。
コタンでは、風邪がはやるとエンジュの枝を戸口立てた。
(52)シラカバ
レタッタッニ(白い・樺皮・木)
木の皮をはぎ、即席の鍋を作った。
仮小屋の屋根を葺いたりした。
樺皮細工 柄杓を作った。
(53)ノリウツギ(サビタ)
ラスパ二(ラスパ・木 槍柄の前の棒)
ぬるぬるした内皮を布にくるみ、シャンプーの代用とした。
(54)ハシドイ
プンカウ
硬く腐らない材質なので、チセ(家)の柱とした。
(55)タラノキ
アイウシ二(トゲ・多くある・木)
トゲある木なので、家の戸口に立てたりして、病魔など家に入らないようにした。
(56)キタコブシ
オプケニ(放屁する・木)
風を引いた時には樹皮や枝を煎じて服用した。
(57)ドロノキ
ヤイ二(ただの・木)
ドロノキは柔らかく腐りやすいので、さっはり役立たない木とされた。
(58)アワ
ムンチロ
アワはヒエに次ぐ大切な穀物とあがめられた。
(59)ヒエ
ピヤパ
アワとヒエは、重要な穀物としてあがめた。
(60)ガマ
シキナ(真の・草)
ガマでチタッペを編む。茣蓙を編んだ。
福岡 イト子「アイヌ植物誌」より。