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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

自然派アイヌの生活と 植物たち(6)  トクサ イラクサ ヤマブドウ トリカブト

2019-02-26 13:22:21 | 草花

「自然派アイヌの生活と 植物たち (6)」

アイヌは身の回りの自然を利用し、自然とともに生活を立てていました。

無駄に取りすぎたりはしませんでした。

※ このブログの印字では、アイヌ独特の発音は表現できていません。

  (61) トクサ

     シプシプ(戻り戻りする)

    丸めてタワシをつくり汚れ物を落とした。細工物をこすった。

  (62) エゾイラクサ

     モセ

   色が白く、柔かな手触りの良い上等な草皮衣が作られた。 

  (63) ムカゴイラクサ

     カパイ(皮部・繊維)

    繊維を取った。繊維は強いものが取れた。 

  (64) ツルウメモドキ

     ハイプンカル(肉皮・蔓)

    滑らかでしなやかな茎からその皮を取り、繊維を取り糸とした。

  (65) ヤマブドウ

     ㇵップンカル(ブドウ・蔓)

    屋根の基部を結ぶ綱、男の子の遊具、夏の敷物、ブドウ蔓の網袋などに使用した。

  (66) エゾヤマハギ

     ヌプシンケプ(野・萩)

    魚を干す、焼く時の棒として使用した。

  (67) ヤマアワ

     ケロムン(靴・に入る・草  靴の中に敷く草)

    靴の中に入れる草として、乾燥したものを使用した。

  (68) イケマ

     ペーヌプ(汁・もつ・もの)

    悪いものを追い出すものとして使用した。根は蒸したり焼いたりして食べたが、食べすぎると中毒を引き起こす。

  (69) トリカブト

     スルク

       

   クマ撃ちの毒矢として使った。毒性の強いトリカブトの自生地にいる民族は強い勢力を持った。 

 (70) エゾテンナンショウ

     ラウラウ 

   

  

   黄色い有毒部分を取り除いて焼き芋のようにして食べたと記録に残っている。とかく。

                                           福岡イト子 「アイヌ植物誌」による。


「ねことじいさん」 良い映画でしたよ 愛知県のねこ島(?)が舞台

2019-02-26 09:50:26 | 映画

「ねことじいさん」

この頃、映画の題名に興味を持つものが少なくなったように思うのですが、私だけでしょうか。

今年見た「にせこい」もそうですし、「こんな夜更けにばななかよ」も、映画の題名を見てぜひ見に行こうかなどとなかなか思わないのですが、

映画作成には莫大なお金と役者さんの情熱が注ぎ込まれ、また多くの人がかかわっているので、ふいに映画を見ても「この映画よかったじゃない」と思うことが多いのです。

昨日見た「ねことじいさん」の題名もそうでしたが、あたりまえの題名です。ですが、猫の写真を撮っている岩合光昭監督作品ということ、我が家は猫好きなこともあって、「ぜひ見に行こう」ということになり、見に行ったのです。

いつも出掛けるファクトリーでは、やっていず札幌駅の映画館に行かざるを得ませんでした。

劇場では席は大半が埋まっていて、猫の映画も人気があるものだとつくづく思いました。見に来ている人は、歳を取られた方が多いようでした。

感想は「ほっこりする映画」で、島の年寄りの日常の生活のストーリーです。大半の画面に猫がうっていて猫好きな人にはたまらない心地よさでした。

島にcafeの店を開こうと美人の女性(柴咲コウ)が移住して来て、話を面白くしています。

どんな映画のストーリーにもマドンナが必要なんですよね。

猫たちはよく画面にマッチした動きをしていて、さすが岩合光昭さんの映画だなと感心させられました。

猫の集会の場面、星と猫、月と猫、どの場面も素敵に作られています。

映画の撮影はねこ島の異名のある、愛知県の「佐久島」でした。毎年若者が都会に出ていき、島には年寄りが多くなってゆく、社会のひずみにも焦点をあてていました。