175Rと130R

175Rと130Rの関係性を多角的に考察し、新しい日本のあり方を模索する。

『SURVIVE STYLE5+』

2004年10月21日 | Weblog
三田から六本木ヒルズまで歩いて、映画を観た。
『SURVIVE STYLE5+』
各種メディアで取り上げられているので、知っている人も多いかと思うが、CMプランナー多田琢とCMディレクター関口現のコンビがつくった、異色のエンターテイメント映画である。

かねてから観てみたいとは思っていたのだが、正直、あまり期待はしていなかった。

CMというのは、短い。
短い中に、莫大な予算と労力とが凝縮される。
だから、1コマ1コマ、ものすごく凝って作られるわけである。
そんなテンションで撮られた映像は、さぞかし1シーンごとの完成度が高く、また面白いんだろうけど、映画全体としてはどうなんだろうか?
ということが気にかかって、ストーリー展開や、映画全体としての整合性、醍醐味、みたいなものに対する期待値は、まるで低かった。

そのうえ、
「殺しても殺しても、なぜかより凶暴になって蘇る妻を殺し続ける男・石垣、人気催眠術師・青山と彼の恋人でCMプランナーの洋子、催眠術により、自分を鳥だと思いこんだまま暮らす小林とその家族、小林の家に忍びこむ三人の空き巣・・・。謎の殺し屋と通訳コンビを媒介に、交わるはずのない彼らの運命がときに大胆に、ときに微妙に絡み合う。」
なんていうふれこみを読んだ日には、完璧にキワモノ映画として鑑賞するほかない。

ところが!である。
映画の後半部分、物語の収束の仕方が、予想外にドラマチックで素晴らしいのである。
いや、素晴らしい、なんて言うと誤解が生まれるので、言い直すと、
「無茶苦茶やっといて、よく無事に着陸できたものであるなあ」という種類の感動。

この映画、どうせ観るなら映画館で観ることをオススメしたい。のだが、六本木ヒルズ映画館での公開は22日(金)までとのこと。
(ちなみに23日~29日まで、ヒルズ映画館は東京国際映画祭の会場になるらしい。興味がある人は、新しくなって読みづらくなったぴあを参照)

ので、レンタルが解禁されたあかつきには、夜中、カーテンを閉め、部屋を真っ暗にして、ひとり、ブヒブヒと笑いながら鑑賞することをオススメしたい、相当クレイジーな作品。
全く関係ない話ですが、僕はこの映画を観た日の夜、暴力団組長の女に手を出した馬鹿としてコワイ人たちに追われる夢、を見ました。