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きままに映画や趣味を

ちょっと今から仕事やめてくる

2017-06-05 20:20:02 | 映画
ちょっと仕事場早めに出た。いい映画やってないかな?結構疲れてて眠いが眠るのももったいない。

金曜夕方の新宿ピカデリーのロビーは、
キャラメルの匂いがして嫌だ。キャラメルポップコーンだ。

福士蒼汰の爽やかな笑顔がいい。あの「あまちゃん」の種市先輩。潜水土木科の「南部ダイバー」聴きたいよ!

青山(工藤阿須加)は会社の山上部長(吉田鋼太郎)から散々罵倒されまくる。過重労働の日々で会社を出るが疲弊しきっている。意識を失い入線する電車に倒れかけた、そのとき咄嗟にヤマモトという男に助けられる。ヤマモトは小学校の同級生だといい青山を飲みに連れて行く。青山はヤマモトのアドバイスを受けネクタイも替え、仕事も順調にいくようになる。が所詮山上のような部長のいる会社。そんな会社でそう上手く続く筈もない。


こんな乱暴な暴君みたいな部長はいないと思うかもしれないが、いるのだ現実に。
当然ながら職場の雰囲気は最悪で社員は自分を守ることでいっぱいいっぱい。やがて壊れるか辞めるかだ。

すぐにヤマモトとは同級生じゃないことがばれる。改めて友達になりヤマモトはしょっちゅう青山を誘う。しかしある日青山はヤマモトなる人は3年前に自殺している事実を知ることになる。
あのヤマモトはいったい誰?
このミステリーは書いてはならない!

青山は、担当の取引先を奪われ追い詰めらていく。もう正常な精神状態ではない。会社の屋上から飛び降りようとする。しかしそこにまたヤマモトが現れる。
青山はヤマモトから再び助けられることになる。

やがて、ヤマモトから多くのものを学び成長していく。親のことも理解できるようになり、かつて失業し再就職の出来ない父親に対し、山上部長と同じように罵倒し、軽蔑したことも謝罪できるようになる。

青山は結構頑張っている社員だ。営業マンとしても努力している。が会社の上司が悪すぎる。リアリティある話だ。世間ではパワハラ、ブラック企業とか、近ごろになってる社会問題視したり、訴訟沙汰になっているようだが、まだまだ日常的に蔓延している。
小心の癖に威張り散らし、狡くて、自分の利益しか考えない、部下を虫ケラのようにしか扱わない奴。いるよ、残念ながら…。会社の体質ということなのだろうか。

青山は会社の仕事の出来る五十嵐先輩(黒木華)を尊敬していたが、実は彼女自身も苦しんでいた。当たり前だ。有能ならより期待され重圧をかけられる。

映画で殺したくなるような嫌な部長を演じる吉田鋼太郎。NHKの朝ドラで名前、顔を売ったが、この役者は最初から嫌いだった。皮肉にも映画を観ててますます嫌悪感を覚えてしまった。

そういえばこの映画は、役者がNHKの朝ドラのメンバーが中心だ。「あまちゃん」の福士蒼汰、「あさが来た」の工藤阿須加、「花子とアン」「純と愛」の黒木華、「花子とアン」と吉田鋼太郎。

ハッピーエンドだから救われる。