映画など街など

きままに映画や趣味を

プライムで観た映画 1

2017-05-30 22:40:34 | 映画
ビューティフルマインド

ゲーム理論の創設者ジョン ナッシュの半生を描いた。ノーベル経済学賞を受賞した天才数学者だが、学問研究に没頭する姿は尋常ではない。頭脳を買われMITのウィラー研究所でロシアの軍事暗号を解読する秘密特命を受け持つことになる。次第に重圧からか妄想に取り憑かれてしまう。統合失調症に苛まされていたのだ。プリンストン大在学中から幻覚に襲われていたのだが、僕らまで現実と妄想の境界が分からなくなってくる。
病気は治癒しないが大学に復帰し、そしてノーベル賞を受賞。彼を支えた妻、プリンストン大学の同僚たち。受賞時のスピーチは感動的だ。


2001年の作品、我が国では翌2002年公開。
壮絶な生き様をラッセル クロウが熱演。
他分野で活用されているゲーム理論。素晴らしい。数学とはそういうものなのだ。





何故か小保方さんの上司、笹井氏を想起してしまった。STAP細胞が怪しくなってきた頃、NHKは「調査報道STAP細胞不正の深層」という衝撃的タイトルで特集を組んだ。笹井氏さんたちを断罪したのだ。笹井氏は放映の1週間後自殺した。当時笹井氏は精神を病んでいたのだ。有能な医学研究者の命が奪われた。

ジョン ナッシュとて、統合失調症をがかかえながら、色んな場面で苦悩、軋轢があったことと思うが、マスコミが攻撃はしなかったのだろう。

書いてるうちにもの悲しくなってきた。


マンチェスターバイザシー

2017-05-22 19:00:42 | 映画
やっと観た。
故郷を離れていたリーは兄の危篤の知らせを受け、すぐさま病院に直行するが、兄の死には間に合わなかった。
兄のジョーは弁護士に、息子の高校生パトリックの後見人に指名した遺言を託していた。


リーの沈鬱は何故?
それは映画の核心だから書かないが、
アメリカ映画には繊細に珍しく人間を描いた作品だ。大作ではない。リーを演じたケイシーがアカデミー主演男優賞、作品が脚本賞を受賞している。


過去の過失、悲劇を乗り越えられない苦悩、家族の姿、人間模様をていねいに、嘘も妥協もしないでちゃんと描いた。


劇場は満席に近い。秀れた映画にはちゃんとお客さんは集まるのだ。