朝から健診で胃カメラ。仕事は予めオフにしていた。
テアトル新宿を覗いたら時間的に具合良く、これで決まりとチケットを求めた。新聞の映画評の記憶があった。なんとオレは9人目の客だった。
村上虹郎と広瀬アリスと日南響子を観た。
いやもう一人重要な刑事役、リリーフランキー。この4人でおおかた映画は仕上がっている。
というより村上の一人舞台に、村上との関わりのなかでちょこちょこ出てくる脇役でしかない。
学食でトオル(村上)に親しげに声をかけてきた綺麗なヨシカワユウコという女性がいた。学生にしては老けてるというか大人ぽいなと素朴に思う。これが広瀬アリスか。
リリーフランキーは大活躍だが、オレはどうしても「凶悪」の殺人鬼役の恐怖感を払拭できない。「万引家族」など良質な映画に沢山出てて演技も味があり上手い役者の一人だが、フランキーの表情や存在が怖くてしょうがない。小倉生まれだと分かり、それでかと勝手に納得。ついでに言うともっと怖い役者がいる。でんでんだ。「冷たい熱帯魚」の怖さは心臓が凍るほどだ。二人、年こそ違うがでんでんも福岡生まれだ。これを観たのもテアトルでだった気がする。
虹郎がまだ二十歳(今21)とは知らなかった。若手でよく使われる松坂桃李、池松壮亮、福士蒼太、菅田将暉たちとは全然違うキャラクターで、異彩を放つ。村上淳のDNAといえばそれ切りだが、なかなかいい風貌と存在感を持つ。魅力ある役者だ。将来楽しみだ。
トオルは荒川土手で拾った銃を磨く。宝物だ。専用のバッグも揃える。次第にトオル自身が、理性が銃の重さに支配されていく。
トオルは銃を磨くだけじゃ満足出来ず持ち歩くようになる。専用のバッグを用意する。次は何だろう。当然撃ちたくなるという流れになるのか。
チェーンスモカーの姿は、情緒不安定さを表現しているのだろうか。今の時代学食で喫煙できるのかな?
ある日トオルの隣の部屋に母子が越してくるのだが、子どもの虐待がひっきりなしにトオルの部屋まで響きわたる。
ある夜トオルは母を撃とうと試みるのだ。
トーストの女(日南響子)は、学友と飲みに行って知り合った女だ。彼女にとってもトオルは便利なセクス相手だが、トオルの異常性に愛想尽かす。
撃ちたくなる欲求まで高まり、ある夜野良猫を撃つ。
刑事(リリーフランキー)の訪問を受ける。
銃声を聞いた、白いコート姿を目撃されたと刑事は言う。
高島平駅近くの喫茶店でのフランキーはあいもかわらず怖い。オレなら即降参、ゲロだ。
ドラマとして結実するには、銃使用だろう。ラストはパートカラーになっていた。
ヨシカワ役の広瀬アリスは何のための存在が、よく理解できない。トオルが少しは好意を抱いていくのは分かるし、ヨシカワにも何かしら事情があるような空気をかもしだすが、それがどうした。何だか理屈をつけようとする意図が見え隠れ、映画としては邪魔だし不要だ。広瀬アリスを使い出したかっただけだなと、オレは勝手に決めつける。日南響子の方が存在は明確だ。
高島平を中心に撮影したようだ。
今年の夏、板橋の花火大会に行くのに高島平駅から歩いた。見覚えのある駅前の商店街がスクリーンに出てくる。そうか荒川土手で銃を拾ったんだし、花火は河川敷だから。で、高島平あたりに学生いるのかな。大東文化大とか帝京大くらいは思いつくが。
虹郎の実父の淳も出ていた。村上淳は「素敵なダイナマイトスキャンダル」での親父役が圧巻だった。
それはそれで何故モノクロなんだろう。予算がないからか。効果を狙っているのか?まさか、大昔観た塚本監督の「鉄男」じゃあるまいし。
東京国際映画祭に出した作品だったようだが、何の部門が知らないが。
虹郎とフランキーは光って見えるが、売れない映画だと思う。
テアトル新宿を覗いたら時間的に具合良く、これで決まりとチケットを求めた。新聞の映画評の記憶があった。なんとオレは9人目の客だった。
村上虹郎と広瀬アリスと日南響子を観た。
いやもう一人重要な刑事役、リリーフランキー。この4人でおおかた映画は仕上がっている。
というより村上の一人舞台に、村上との関わりのなかでちょこちょこ出てくる脇役でしかない。
学食でトオル(村上)に親しげに声をかけてきた綺麗なヨシカワユウコという女性がいた。学生にしては老けてるというか大人ぽいなと素朴に思う。これが広瀬アリスか。
リリーフランキーは大活躍だが、オレはどうしても「凶悪」の殺人鬼役の恐怖感を払拭できない。「万引家族」など良質な映画に沢山出てて演技も味があり上手い役者の一人だが、フランキーの表情や存在が怖くてしょうがない。小倉生まれだと分かり、それでかと勝手に納得。ついでに言うともっと怖い役者がいる。でんでんだ。「冷たい熱帯魚」の怖さは心臓が凍るほどだ。二人、年こそ違うがでんでんも福岡生まれだ。これを観たのもテアトルでだった気がする。
虹郎がまだ二十歳(今21)とは知らなかった。若手でよく使われる松坂桃李、池松壮亮、福士蒼太、菅田将暉たちとは全然違うキャラクターで、異彩を放つ。村上淳のDNAといえばそれ切りだが、なかなかいい風貌と存在感を持つ。魅力ある役者だ。将来楽しみだ。
トオルは荒川土手で拾った銃を磨く。宝物だ。専用のバッグも揃える。次第にトオル自身が、理性が銃の重さに支配されていく。
トオルは銃を磨くだけじゃ満足出来ず持ち歩くようになる。専用のバッグを用意する。次は何だろう。当然撃ちたくなるという流れになるのか。
チェーンスモカーの姿は、情緒不安定さを表現しているのだろうか。今の時代学食で喫煙できるのかな?
ある日トオルの隣の部屋に母子が越してくるのだが、子どもの虐待がひっきりなしにトオルの部屋まで響きわたる。
ある夜トオルは母を撃とうと試みるのだ。
トーストの女(日南響子)は、学友と飲みに行って知り合った女だ。彼女にとってもトオルは便利なセクス相手だが、トオルの異常性に愛想尽かす。
撃ちたくなる欲求まで高まり、ある夜野良猫を撃つ。
刑事(リリーフランキー)の訪問を受ける。
銃声を聞いた、白いコート姿を目撃されたと刑事は言う。
高島平駅近くの喫茶店でのフランキーはあいもかわらず怖い。オレなら即降参、ゲロだ。
ドラマとして結実するには、銃使用だろう。ラストはパートカラーになっていた。
ヨシカワ役の広瀬アリスは何のための存在が、よく理解できない。トオルが少しは好意を抱いていくのは分かるし、ヨシカワにも何かしら事情があるような空気をかもしだすが、それがどうした。何だか理屈をつけようとする意図が見え隠れ、映画としては邪魔だし不要だ。広瀬アリスを使い出したかっただけだなと、オレは勝手に決めつける。日南響子の方が存在は明確だ。
高島平を中心に撮影したようだ。
今年の夏、板橋の花火大会に行くのに高島平駅から歩いた。見覚えのある駅前の商店街がスクリーンに出てくる。そうか荒川土手で銃を拾ったんだし、花火は河川敷だから。で、高島平あたりに学生いるのかな。大東文化大とか帝京大くらいは思いつくが。
虹郎の実父の淳も出ていた。村上淳は「素敵なダイナマイトスキャンダル」での親父役が圧巻だった。
それはそれで何故モノクロなんだろう。予算がないからか。効果を狙っているのか?まさか、大昔観た塚本監督の「鉄男」じゃあるまいし。
東京国際映画祭に出した作品だったようだが、何の部門が知らないが。
虹郎とフランキーは光って見えるが、売れない映画だと思う。