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きままに映画や趣味を

ポゼッション

2020-10-29 12:24:43 | 映画
いや体調悪いときのために最低の情報は得てた方がいい。非番の明日はイザベルアジャーニ主演の「ポゼッション」を。と前日考えていた。
睡眠障害で結果起きたのが9時過ぎになってしまった。たくさん寝てるんじゃなくて眠りに入るのが遅くなってしまうのだ、朝食もとらず断念しようかと思ったのだが、何と着替えて家を出てるではないか。駅前のコンビニで日経新聞、紅シャケおにぎり、サンドイッチ、お茶を買う。存外しっかりしてるよ。

馬場駅前でiQOSを吸う余裕を持ち、 11時ちょい前に早稲田松竹。久しぶりだ。「ローズマリーの赤ちゃん」と二本立てだけど1本で良いと係員に告げると半券に斜線マークを入れられた。

イザベルアジャーニ、何でこんなに若いの?
馬鹿40年前だぜ。そう言われりゃそうだ。「アデルの恋の物語」「カミーユ クローデル」あの聡明で美貌な姿を久しぶりに、と思って疼痛もちの休みの日にわざわざ来たのだ。
でも悪い意味で身体がゾクゾクしてくる、何であんなに大きな声で怒鳴るの?レディにはあるまじき汚い言葉、肉ギリ庖丁で何で自損行為をやるの?
背中の痛みに加え寒気覚え、疲弊して劇場をでた。
恐怖と理解不能な作品。

教訓一つ、体調を考えて最低情報は得ておくこと。


ミッドウエー

2020-10-15 11:31:02 | 映画
「えっホントですか?」「アメリカと戦争?ばっかみたい。勝てるはずない。信じられない、カッコ悪い」電車内での中高生女子の会話です。
教育課程から歴史が外されたからと言っても原爆や東京大空襲は何処の国がやったのか分かっていないのだろうか?
無理もない。戦争体験者が周りに不在だろうから。でも私の疑問は消えない。

ホーチミンに行ったのが10年前。ベトナム戦争の総括というのは大袈裟だが、現地に行かねばと何年も思っていた。ベトコンの地下室、地下道の視察。案内はベトナムの女子学生さんのボランティア。彼女はベトナム戦争後生まれ。私が10代の頃は既に戦争中で、学生時代の75年春、サイゴン陥落、南ベトナム政府の無条件降伏。アメリカも撤退。ときどき女子学生よりこちらの方が詳しかったりする。
ツアーのフリータイムには戦争博物館に行った。枯葉作戦が頭から離れない。また色んな昔の記憶(学生運動、アメリカンニューシネマ、ジョニーは戦場にいった…)が蘇り複雑な思いにさせられた。
欧米人が多い。






先の中高生女子のような人が出てくるのはしょうがないのだろうか?何故歴史を選択科目で必須にしないのか理解に苦しむ。
もっとも僕らだって授業では現代史を省略されてしまっているが。

で、お前は歴史に詳しいのか?と問われれば甚だ怪しい。
日本の石油資源を求め南下したことと帝国主義の政策に対し、アメリカが石油等のルートを封鎖した。即ちアメリカの経済制裁の発動に軍事的大打撃を受け、外交交渉も妥結見込みなく開戦、というぐらいだ。

正直に言うと「ミッドウエー」は、ホントは「パヴァロッティ 」の代わりなんだ。全然畑も違う、トマトを買いに肉屋に行くようなもの。
「ミッドウェー」の論評が新聞の片隅にあった記憶と、仕事帰り上映時間の関係で観たのだ。

豊悦が山本五十六、浅野忠信が山口多聞を演じている、まずまずなのか?
存外スペタクルは迫力あり見ものだった。
日本という国を少しは尊重してくれている印象だ。イエローモンキー、残虐な卑怯者にはなっていない。

悲惨なミッドウエーになってしまったのは情報戦略に敗北したからだ。この時点で負け戦さを決定的にしたという。
既に米軍は我が国の本土空襲が可能だったことを新たに知った、本当なら震撼する。



BOSCH

2020-10-06 09:00:00 | 映画
やはり「BOSCH」だ。
主人公ボッシュに惚れ込む。正義を貫く熱い心をもつLA市警刑事。手抜きなしの緻密な仕事ぶり。検挙率ナンバー1、女性にもモテるがやっかみからか敵も少なくない。自分の理念で動く群れない男だ。上司は手を焼くだろうが、かっこいい。

ボッシュを囲むキャスティングがまたいい。相棒のハイチ出身のエドガー刑事、イタリアン靴にスリーピースの洒落者(ボッシュは裁判所以外スーツを余り着ない)狙撃され瀕死の重傷から復帰する。離婚した妻エレノアは元FBIでラスベガス住まい。FBIに復職し射殺されるのだが。エレノアには未練が残っている。エレノアの方もボッシュが兵役のときの写真を大切にしている。
娘のマディが生意気盛りの思春期から大学生になるまでの時間経過が面白い。父子関係がドラマの奥行きを持たせている。
上司のクレイス警部補、アーヴィング本部長。ジョンソンとムーアの刑事コンビ。

シリーズのなかで複数のドラマが同時に展開していくので、レギュラー陣は準主役とも言える。



ロサンゼルスの高台に住居が素敵だ。ボッシュをモデルに映画化されたときの謝礼で購入したらしい。 LA在住の方がボッシュの家を観に行った時の写真を見たがまさに山の崖に建つ、実在する家だ。LAの夜景を臨めるリビングでアートペッパーを聴く。ネットやCDでもなくレコードだ。アートペッパー、懐かしい。

彼はエリートでもなければ裕福な家庭で育ったわけではない。むしろ苦労人、母子家庭で母親が殺害されたあとは養護施設育ち。母親を遺棄した犯人は見つかっておらず、ずっと探し続けている。そのためロス市警に就いたのだ。
9.11後アフガニスタンに、特殊部隊グリーンベレーに所属。厳しい訓練を受けた退役軍人にはいい職なのだろうか。

毎日2.3時間は観ただろうか。シリーズ1から6まで。1シリーズ10エピソードだから、60エピソードみたことになる。シリーズ6が終わると完全にロスト状態に陥った。

シリーズ7を撮っているとのことだが、
コロナのせいで中断しているらしい。いずれ再びボッシュに会えるのが楽しみだ。娘のマディもシリーズごと成長し、背丈は20センチ位は伸び、少女から大人になっていた。シリーズ7ではたぶん大学を卒業して法曹界に入り、検事補位で出てくるんじゃないかと思っている。