【永田満徳(みつのり)】 日本俳句協会会長代行 俳人協会幹事 俳人協会熊本県支部長 「文学の森」ZOOM俳句教室講師

「火神」主宰 「俳句大学」学長 「Haïku Column」代表 「秋麗」同人 未来図賞/文學の森大賞/中村青史賞

Facebook「華文俳句社」 〜【俳句界】2022.12月号〜

2022年11月25日 22時41分48秒 | 月刊誌「俳句界」

俳句大学国際俳句学部!

Facebook「華文俳句社」
〜【俳句界】2022.12月号〜

◆2022年『俳句界』12月号が発行されました。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。

俳句大學國際俳句學部的通知!

~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku  2022・12〜

◆2022年『俳句界』12月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆請各位多多支持指教。

華文俳句【俳句界】2022,12月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳


翻找國旗的眷村伯伯
國慶日

玉香
〔永田満徳評論〕
「国慶日」(国慶節)是臺灣的季語。中華民國的建國紀念日是10月10日,也是1911年武昌起義的發動日。國慶日時,許多台灣人會帶著家人或朋友去觀賞國慶煙火。這位「眷村伯伯」因為對中華民國的建國日相當有感觸,因此在家裡翻箱倒櫃的尋找國旗。這是那個世代所共享的愛國情操,描繪成一首俳句。
 
国慶日伯父掻き捜す国旗かな

玉香
〔永田満徳評〕
「国慶日」(国慶節)は台湾の季語で、建国記念日。1911年10月10日に発生した武昌起義を中華民国の建国記念日としている。国慶日は家族や友達と祝福の花火を見にいくことが多い。「伯父」は中華民国の建国に思い入れが強く、国慶日ということで、「国旗」をかき回したり、ひっくり返したりしてさがしているのである。伯父の世代に共通する愛国心の一端をよく描き出している。
 

一筆防疫津貼
重陽

明月
〔永田満徳評論〕
「重陽(節)」是台灣傳統的節慶。「防疫」在現今的時事脈絡下是指預防新型冠狀病毒肺炎的感染。「津貼」是重陽節時政府撥發的敬老金。俳句的畫面是作者想將重陽的敬老金用在防疫上。在飲菊花酒避免染疫的重陽,作者藉由描繪防疫津貼,而祈願新冠狀病毒肺炎的感染痊癒。這是一首應時的俳句。
 
重陽や予防手当の封書受く

明月
〔永田満徳評〕
「重陽(節)」は台湾においても伝統的な祝日。「予防」とは新型コロナ感染症対策のことである。「手当」は重陽節に政府から貰った敬老金。感染症予防のために敬老金を役立てようと思っている。疫払いの日でもある重陽の日に届いた予防手当の「封書」を描くことによって、新型コロナ感染症の平癒を祈願しているのである。今日的テーマをうまく取り入れている。
 

斷掌的男孩
毛蟹

玉香
〔永田満徳評論〕
「斷掌」可說是屬於好運氣的幸運手相,特別是男性斷掌,更是財富大獲成功的象徵。一個擅長讀手相的人,捧著身旁正在剝毛蟹的人的手,細細觀察,揭露其中的奧秘。斷掌的好運氣和毛蟹的鮮味相互配搭,襯托出兩人之間的好感情,不時瀰漫著共享佳餚的幸福感。
 
断掌の相のをのこや毛蟹食ふ

玉香
〔永田満徳論〕
「斷掌」とは幸運の手相であり、特に男性の斷掌の持主は金運に恵まれるという。手相見に心得のある人が「毛蟹」を剥いている相手の手をちょっと拝見とばかりに手に取っている情景だろう。斷掌という「手相のよさ」と毛蟹という「海の幸」との取合せによって、親しい者同士で語らいながら食卓を囲んでいる幸せなひと時を過不足なく切り取っている。


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