ソラノカケラ

趣味で風景・夜景・星景写真を撮っています。

白根山、弓池から見た星空

2013-08-29 | 写真
寝れない。。。

夕食の後、駐車場で仮眠を取ろうとしたものの暑くてなかなか寝付けず、それならレストハウスまで戻って仮眠しようと決めて再び高原ルートを登りました。

到着したのは23時過ぎ。駐車場には車が10台ほど止まっていました。
たぶん同じ星仲間か翌朝の登山客ですかね。

雲は相変わらずで星がたま~に見える程度。まぁGPVでも終日雲ってましたし、あまり気にしていませんでした。
気温は17度くらいで車中泊ならちょうど良い感じ、ということでしばらく仮眠を取りました。


そして1時過ぎ。
目が覚めて空を見上げてみると、星は沢山出てるけど全体的にガスってる。。。なんて残念な空。


って違う!!コンタクト外してたんだった!!
文字通り「飛び起きる」勢いで、慌ててメガネをかけて外に出てみると満天の星空!!してやったり♪
すぐにカメラの準備に取り掛かります。

雲が晴れて驚いたのは全天暗い上に見通しが良いこと。
標高2000mの撮影スポットでは富士山五合目がありますが、向こうは光害が激しい上に富士山を背にするので視界の制限があるんですよね。
遠くまで来た甲斐がありました。

まずは肩慣らしに駐車場で撮影開始。

ファーストショットは昇り始めたオリオン座を。
この時間でもうここまで昇ってるんですね。

0l0a0211


さらに右に向けるとレストハウスが写り込みます。
これが唯一の光源で長秒だとだいぶ明るくなりますが、それでも星見には全然影響ありませんでした。

0l0a0223


もう少し粘ってオリオン座が出きったところで撮ってみたら、なんと真ん中に流星が♪
ペルセウスの方角からではないので散在流星ですね。

0l0a0243


今度は反対に向けて駐車場の様子と夏の大三角を一緒に撮ってみました。
車のとこの赤い光は別の星撮りグループです。
そしてこの写真にも左上に小さく流星が写っていました。

0l0a0258


この日はまるで散在流星祭りのようで、どこを撮っても流星が写りました。
カシオペアとペルセウスをなんとなく撮った時も、やはり真ん中上あたりに小さく流星が。

0l0a0250


駐車場での撮影を一通り楽しんだあと、三脚を担いで弓池に向かいました。
が、弓池まで下る階段に差し掛かってしばらく呆然。

。。。怖い、怖すぎる!

そこは人の気配が全くなく、目の前にはライトに照らされた暗闇へ続く階段。
そして弓池はまるでどこまでも深く落ち込んでいる大穴のように見えました。

暗闇の森と水辺はやはり何度訪れても慣れません。。。
白い女の人が立ってたらどうしようとか、黒い水に引きずり込まれそうとか、妙に神経が研ぎ澄まされてしまいます。
starwalkerさんはこんなところで撮影してたのか。。。

しかしせっかく来たからにはここで引き返すわけにもいかず、意を決して階段を下りました。
Perfumeを歌いながら。


ドキドキしながら弓池前に到着。
到着してみると逆に全天の星明かりのおかげが、いくらか恐怖心は遠のきました。

そこでさっそく弓池と星空のコラボ。
まずは横構図から。

0l0a0260


この日は風も少なく星が綺麗に映り込みます。
でも24mmではちょっと画角が狭かったですね。

というわけで縦構図でも1枚。


0l0a0267


反対を向くとやはりそこには夏の大三角。
ホントどこを撮っても光害が少なくてビックリです。
ちなみに、これも真ん中ちょっと下あたりに流星が写ってます。

0l0a0272


凄いぞ弓池♪
この暗さはちょっとクセになりそうです。
でもやはり怖いのでそそくさと弓池をあとにしました。

駐車場に戻ってきた時には既に3時半を回っていました。
あとは何を撮ろうかなと思案していると、オリオン座の方角、木星の左手から右上の方に向かってボウッを光の筋が立っていることに気づきました。

え、もしかして黄道光??

朝霧高原で一度だけそれらしいものを見たことがありましたが、今回は肉眼でも分かるくらい、天の川と交差する光の筋が確認できました。

でも同じ構図でまた撮るのもなんだかな。。

あ、湯釜。。。登っちゃう?

夜明けも近いしちょっと迷いましたが、ここで行動しなかったらきっと後悔する!
と思い三脚を担いで展望台まで15分の登山を始めるのでした!

ミツル、行きま~す!

続きます!


湯釜・弓池ロケハンの旅

2013-08-28 | 写真
また日が遡りますが、8月17~18日にかけて草津白根山まで行ってきました。

目的は国道標高日本一の志賀草津高原ルートを走りたかったのと、先日starwalkerさんが星空撮影していた弓池を下見することでした。

自宅から車で約4時間かけて白根山レストハウスに到着。
標高が高いのでさぞ景色がいいだろうと思っていましたが、残念ながら下界が全く見えないほどの雲に覆われていました。。。

まずは湯釜が見える西の展望台まで15分ほどの登山です。
左手の駐車場に車を止めてひたすら登ります。右手に見えるのが弓池です。

0l0a0164


そして展望台に到着!やはり雲に覆われていて下界は全く見えず。。。
でもエメラルドグリーンの湯釜を見れただけ良しかな?

0l0a0180


ちなみにこの湯釜とは白根山山頂にある酸性度の高い火口湖で、直径300m、水深30mもあるそうです。
現在は火山活動が活発なため展望台からしか見ることができませんが、以前は湖の目の前まで行けたようです。
う~ん近くで見てみたかったなぁ。

ふと見上げると空には自分をニンマリと見つめるお月様が。
なんか慰めてるのか嘲笑っているのか、なんとも言えない表情でした。

0l0a0184


その後来た道を戻りそのまま弓池へ。
starwalkerさんはここで流星群を撮影してたんですね~。夜が楽しみだ♪

0l0a0185


この頃、太陽は既に西の空に傾いていました。

0l0a0190


弓池の周りの木道をぐるっと回ってレストハウスの反対側に到着。
鏡面反射する弓池がとても綺麗でした。
でも夜はここまで来れないだろうな~、超怖そう。。。

0l0a0200


こんな感じで弓池を一周してみて、大体今夜の目星は付けました。
うん、starwalkerさんと構図は一緒だw
というか弓池の奥まで行く勇気が持てそうになかったので、なるべく手前で撮ろうとするとおのずと構図が決まりますね。

ロケハンを終えたところで高原ルートを先に進みます。
しばらく走ること、ついに国道最高地点に到着!

0l0a0206


2172m!う~ん登った登った♪
お月様も遠くから祝ってくれているようです。
達成感を噛み締めつつ、せっかくなので高原ルートを最後まで走りきり、下界に降りた頃には既に真っ暗になっていました。


ちなみに独りで車を運転している時は基本的にストイックです。

せっかく遠出したんだから美味い蕎麦とかを食べればいいものを、入ったのはガスト。
いや、味も雰囲気も全国共通なので、初めて訪れた場所(しかも夜)ではファミレスが落ち着くんですよね。

そして食後にそのまま駐車場で仮眠です。

草津温泉をはじめあらゆる温泉どころを通ったというのに、まず温泉にも入りません。
せっかく遠出してるのだから観光地を堪能すれば良いのに、興味があるのは星だけなんですねぇ。。我ながら。

というわけで続きます。


調布市花火大会2013

2013-08-25 | 写真
8月24日に毎年恒例の調布市花火大会に行ってきました。

今年は男4人という、空は綺麗でも地上に全く華のない撮影となりましたが、ストイックに写真を撮る集団なので全然お構いなしです。

むしろデートでは決して本気で写真を撮ろうなんて思ってはいけません。
カニを食べに行くのと同じくらい会話が弾みませんので。

さて。

横にずらっと三脚を並べていざ撮影開始、が今回はだいぶ誤算がありました。。。

今回は15時過ぎに到着しましたが、ベスポジは既に三脚が立てられており、というか去年より三脚の数が多いような。。

結局いつもよりちょっと離れた場所をキープしたものの、真上には高圧電線。
真上なら大丈夫かなと踏んでいたのですが、いざ始まってみると思った以上に花火が高く飛ぶ飛ぶ。
電線とかぶってしまうものが結構多かったのです。。。

そのためあまり広角にはせず、高く上がらない花火だけを狙うことになりました。
う~ん3人には申し訳ないことをしました。。

そんな中でまぁまぁかなと思ったものをピックアップしてみました。

でもちょっとシャッターを開きすぎちゃってたり。。

0l0a0329


こんな感じではみ出ちゃったり。

0l0a0349


個人的には、丸い花火よりこんな変則的な感じのものが好きだったりします。

0l0a0404


0l0a0451


全部入れられたら迫力あったのに~

0l0a0487


花火は本当に難しいですね。
どこでシャッターを閉めればいいのか分からなくて収拾つかなくなったり、打ち上げのタイミングを外したりと、正直夜景や星空より全然難しいですね。。

それでもいつか最高の花火を写真に収められるように、とにかく練習あるのみですね。



マナスル山荘から昇る冬星座

2013-08-20 | 写真
入笠山、マナスル山荘前での続きです。

一通り天の川を楽しんだ後は、カメラを反対に向けてマナスル山荘をカメラに収めてみました。

南天より光跡は短くなりますが、北天にもペルセウス座流星群がチラホラと。
下の写真では分かりづらいですが真ん中よりちょっと右寄りに緑の光跡が写りました。

0l0a98922


あ、もうおうし座が結構昇ってる!というわけで、冬星座と言えばやはりソフトフィルターの出番。
既に航海薄明が始まりつつある中、さっそくソフトフィルターを付けてぎょしゃ座、おうし座、オリオン座を一網打尽です。

0l0a9910


この時は気づきませんでしたが、木星の左下からおうし座まで伸びる光はどうやら黄道光ですね。

24mm単ではなく14mmで撮ればもっとハッキリしたんでしょうけど、先日訪れた弓池でやっと気づいたものの、その時も24mm単だったのでだいぶもったいないことをしました。。。
次こそはハッキリとした黄道光を撮ってやる~!


朝の薄明は本当にあっという間。次々と星たちが眠りにつき、オリオンもこれにて就寝です。
おやすみ、真夏のオリオン。

0l0a9926


ちょっと仮眠を撮ってからマナスル山荘をあとにしました。

帰りがけ、最初に寄った大阿原湿原を再び訪れてみました。
明るい時間に来たのはこれが初めてです。こんな風になってたんですね。

0l0a9941


温泉日和さんが以前、夜にこの右側の木道を歩いて行ったそうですが、色々怖い道を歩いてきた自分でも、さすがに昨夜ここを歩く勇気は持てませんでした。。。
本当に怖かったです。熊的な意味で。
でも今度また明るい時間にロケハンしてみようかな。


それからさらに山を下ると、珍しく明るい時間にシカとご対面。
せっかくなので運転席からパシャリ。

0l0a9936


「また来いよ!」なんて絶対思ってないんでしょうけど、
また再び訪れることを誓って入笠山をあとにするのでした。



初めての入笠山、マナスル山荘

2013-08-18 | 写真
ペルセウス座流星群の極大日よりちょっと遡りますが、8/10にappbankのkazuendくん夫妻と一緒に長野県に行ってきました。

目的は星撮影なんですが、集合がちょっと早かったので立石公園から諏訪湖の夜景を撮ることにしました。
前回辰野町でホタル撮影を終えた後に立ち寄ったのですが、あまりのカップル率とその雰囲気にやられて何もできずに立ち去ったという苦い経験のある場所です。
独りじゃ耐えられないけど3人なら大丈夫!

着いた時にはちょうどマジックアワーの時間帯だったのでさっそくパシャリ。

0l0a9802


しまったちょっと遅かったかな。
大気がだいぶガスっててトーンジャンプが激しいですが、それでも一応空に青さの残る夜景が撮れました。

実は出発する直前に長野出身の友達から、この時期は毎日諏訪湖で花火が上がると聞いていたのですが、立石公園に着いたときはほとんど人がおらず、本当に上がるのか分かりませんでした。

しかし隣で三脚を立てていた方に聞いてみたら確かに上がるとのことで待機していると、20時半から15分間だけの花火が始まりました♪

0l0a9809


納得いく写真は1枚だけでしたが、思いがけず今年初めての花火が撮れてラッキーでした^^


そして夕食後、GPVを見ると諏訪湖から北、東方面はどうも雲行きが怪しい感じ。
この日に北八ヶ岳ロープウェイで星を撮ろうと思ってたんですけどね。。。
自分の知る高ボッチや美ヶ原もちょっと厳しめ。

色々悩みましたが、思い切って初めて入笠山に登ることにしました。

夕方からはマイカー規制が解除されるので、以前ロケハンしようとした時に門前払いされた地点もなんなく通過、ぐんぐん登ること数十分、大阿原湿原に到着しました。

車を降りると満天の星空!が、結構ガスってる。。。まぁ湿原だし当然か。。。
それでも天の川はしっかり目視できたので、ここでしばらくの間3人で撮影開始。

が、やはり写りはちょっとイマイチ。
そこでマナスル山荘に向かうことにしました。

到着してみると大阿原湿原とは雲泥の差!ガスも少なく久しぶりの満天の星空でした。
はやる気持ちを抑えて、今回は家で置物と化していたポラリエを使用してみました。

元々お気軽星景が大好きなので、極軸合わせをしてる時間ももったいない!(というか設定が下手で全然使えない)
と思ってましたが、星に慣れた今になって使ってみたら、極軸合わせがすんなり過ぎてビックリしました。
もしかして北極星じゃない星で極軸合わせしてたのかも。。。ヽ(´Д`;)ノアゥア…

というわけでいつもより長い1分露光で天の川を撮ってみました。

0l0a98575


お~いつもより星が多く写ってる!。。気がする!
まぁそこは大気の状態とか色々ありますしね。。。でもこれだけ露光しても流れないのは面白いかも。
ポラリエ本体とカメラが干渉して構図に制限ができてしまいますが、簡単なシステムで赤道儀を使えるのはいいですね。
ちょっとハマるかも。

お約束の星野写真、夏の大三角。

0l0a98666


いいぞポラリエ♪

そして今度は横構図で天の川を。

0l0a9875


なんと偶然にも極大前のペルセウス座流星群を撮ることができました!ラッキー♪
実はこの日は結構流れていて、特に1時くらいまではかなりコンスタントに見ることができました。
30個以上は見れたかな?極大前でも結構見れるもんなんですね。
これからは極大前でも積極的に撮りに行かなければ。

こうしてマナスル山荘の夜は更けていきます。
続きます♪