<第3章>社研部、動く。
〔1回〕 クマちゃんのヌード写真
「ミツマメくーん!」――独りで下校しているとクマちゃんが後ろから呼んでいます。
振り返ると、「わたしのヌード写真、見せてあげる!」だって。
え。ク、クマちゃんのヌード写真…。その時のボクは、目を点に口をあんぐり開けてヨダレ…なんてことは誓ってありません! 口をクッと結んで目を細め「何てこと言うオナゴかいな」と侮蔑した表情だったと思います。きっと…(⇒自信ないけど)。
クマちゃんは交替部の女生徒。自称モデル兼撮影助手、いや撮影助手兼モデルだったかなぁ。どちらでもいいようですけど、モデルが先だと「ついでに撮影助手やってま~す」となるが、撮影助手が先ですと「ときにはモデルやってますよ~」となります。
入学間もない1学年の頃、彼女が午前部に出席するときは気づくと何故かボクの席の前や後ろに必ず座っていました。カメラを向けると教室だろうと屋外だろうと腰に腕を回したり手を顎の下にあててニッコリ、ポーズをとります。
【写真↓】カメラを向けるとクマちゃんはポーズをとります(校舎屋上で)
でも、モデルといってもどのようなお仕事してたのかなぁ。街には女性向けのファッション誌が溢れていましたし、新商品の紹介パンフやイベント会場向けの商品販促用のチラシなどモデル嬢の登場する機会は多かったと思います。
クマちゃんと同じ交替部のヒロミちゃんはモデルとして、当時、晴海で開催されていた『東京モーターショー』の某自動車メーカー専属で「出演しているわよぅ~」というので会場に行くと、コスチュームに身を固め来場者に笑顔を振りまいていて教室のヒロミちゃんとはまた違った表情でした。彼女、4年生の秋に修学旅行へ行ったとき膝上20センチの超ミニスカートをはいていましてね…あれ?ボク、いまクマちゃんのこと書いているのだった!
いつだったかクマちゃんは、写真のベタ焼(ネガフイルムを直接、印画紙に焼いたもの)を見せてくれました。「アダム&イブ」の撮影で男女2人が屋外の山林と思われる場所で、全裸で陰部をイチジク?の葉っぱで隠した数カットが小さく写っていました。クマちゃんは「撮影の合間にこの2人、やたらとくっつこうとするんだよねぇ…」と眉を吊上げて独り言をいってました。きっと撮影助手として、イチジクの葉っぱ姿の男女の撮影に立ち会ったのでしょうね。そんな写真、なにもボクにわざわざ見せてくれなくてもいいのに~なんて考えていましたが、ね。
また、ある時「免許とったんだよ!」といって、クマちゃんの勤めるスタジオのある下北沢まで車で送ってもらったことがありました。代々木上原から下北沢まで、なんだか東京タワーの展望台から飛び降りるほどの恐怖感があったのは確かですが、ぐっとこらえてボクは涼しい顔をしていました、よ。
4学年になって、ボクがふとした思いつきからクラブ活動で「写真部」を創設しようと思ったときにクマちゃんに相談しました。やはり頼りになるのは撮影助手です。3学年のときにボクが所属していた「社研部」の会合に、何故かクマちゃんは時々顔を出していました。
そしてクマちゃんは…え?そんなことどうでもいいから、ヌード写真見たのかって?
――ええ、まぁ見ましたけどねぇ………ん。。。。。。。
クマちゃんはブロマイド大のモノクロ写真を差し出しました。何故か金髪のショートカットのヘアスタイルで画面いっぱいにクマちゃんの顔。大きな瞳がカメラを凝視し左の腕を右肩に乗せた<腕ブラ>ポーズですが、ヌードといっても左肩の素肌のところがチョコっと僅かに映っているだけです。
「こ、これはヌードじゃない…」ボクは小さな声でつぶやきました。
「だってぇ~うえは裸だよ…写真、あげる」だって。
――というわけで、ボクのアルバムの片隅に<クマちゃんのヌード写真>が貼ってあります。押入れの奥深くに隠して、門外不出です。
え?<腕ブラ>って何か…ですって? ほら昔、植木等がスーダラ節を歌うときに片手をブラブラさせていた…いや違った! まぁ早くいえば女性が裸体の胸を腕で覆うように隠すことさ、ブラジャーのように。ついでにいうと裸の胸を手で隠すと<手ブラ>。「アナタ、手ブラでは帰さないわ…」の手ブラではありません。何故そんなに詳しいのか、ですって?…ドキッ。それは、そのぉ~
【写真↓】<腕ブラ>ポーズというのは、こんな感じかな。
改めて当時の代々木高校時代のアルバムをみると、彼女の姿があちこちに見受けられます。とりわけベレー帽姿が印象的です。
でも何故、クマちゃんはボクに「ヌード写真、見せてあげる」といって彼女のマル秘?写真を見せてくれたうえに、「写真、あげる」と言ったのか謎です。ひょっとして…
〔1回〕 クマちゃんのヌード写真
「ミツマメくーん!」――独りで下校しているとクマちゃんが後ろから呼んでいます。
振り返ると、「わたしのヌード写真、見せてあげる!」だって。
え。ク、クマちゃんのヌード写真…。その時のボクは、目を点に口をあんぐり開けてヨダレ…なんてことは誓ってありません! 口をクッと結んで目を細め「何てこと言うオナゴかいな」と侮蔑した表情だったと思います。きっと…(⇒自信ないけど)。
クマちゃんは交替部の女生徒。自称モデル兼撮影助手、いや撮影助手兼モデルだったかなぁ。どちらでもいいようですけど、モデルが先だと「ついでに撮影助手やってま~す」となるが、撮影助手が先ですと「ときにはモデルやってますよ~」となります。
入学間もない1学年の頃、彼女が午前部に出席するときは気づくと何故かボクの席の前や後ろに必ず座っていました。カメラを向けると教室だろうと屋外だろうと腰に腕を回したり手を顎の下にあててニッコリ、ポーズをとります。
【写真↓】カメラを向けるとクマちゃんはポーズをとります(校舎屋上で)
でも、モデルといってもどのようなお仕事してたのかなぁ。街には女性向けのファッション誌が溢れていましたし、新商品の紹介パンフやイベント会場向けの商品販促用のチラシなどモデル嬢の登場する機会は多かったと思います。
クマちゃんと同じ交替部のヒロミちゃんはモデルとして、当時、晴海で開催されていた『東京モーターショー』の某自動車メーカー専属で「出演しているわよぅ~」というので会場に行くと、コスチュームに身を固め来場者に笑顔を振りまいていて教室のヒロミちゃんとはまた違った表情でした。彼女、4年生の秋に修学旅行へ行ったとき膝上20センチの超ミニスカートをはいていましてね…あれ?ボク、いまクマちゃんのこと書いているのだった!
いつだったかクマちゃんは、写真のベタ焼(ネガフイルムを直接、印画紙に焼いたもの)を見せてくれました。「アダム&イブ」の撮影で男女2人が屋外の山林と思われる場所で、全裸で陰部をイチジク?の葉っぱで隠した数カットが小さく写っていました。クマちゃんは「撮影の合間にこの2人、やたらとくっつこうとするんだよねぇ…」と眉を吊上げて独り言をいってました。きっと撮影助手として、イチジクの葉っぱ姿の男女の撮影に立ち会ったのでしょうね。そんな写真、なにもボクにわざわざ見せてくれなくてもいいのに~なんて考えていましたが、ね。
また、ある時「免許とったんだよ!」といって、クマちゃんの勤めるスタジオのある下北沢まで車で送ってもらったことがありました。代々木上原から下北沢まで、なんだか東京タワーの展望台から飛び降りるほどの恐怖感があったのは確かですが、ぐっとこらえてボクは涼しい顔をしていました、よ。
4学年になって、ボクがふとした思いつきからクラブ活動で「写真部」を創設しようと思ったときにクマちゃんに相談しました。やはり頼りになるのは撮影助手です。3学年のときにボクが所属していた「社研部」の会合に、何故かクマちゃんは時々顔を出していました。
そしてクマちゃんは…え?そんなことどうでもいいから、ヌード写真見たのかって?
――ええ、まぁ見ましたけどねぇ………ん。。。。。。。
クマちゃんはブロマイド大のモノクロ写真を差し出しました。何故か金髪のショートカットのヘアスタイルで画面いっぱいにクマちゃんの顔。大きな瞳がカメラを凝視し左の腕を右肩に乗せた<腕ブラ>ポーズですが、ヌードといっても左肩の素肌のところがチョコっと僅かに映っているだけです。
「こ、これはヌードじゃない…」ボクは小さな声でつぶやきました。
「だってぇ~うえは裸だよ…写真、あげる」だって。
――というわけで、ボクのアルバムの片隅に<クマちゃんのヌード写真>が貼ってあります。押入れの奥深くに隠して、門外不出です。
え?<腕ブラ>って何か…ですって? ほら昔、植木等がスーダラ節を歌うときに片手をブラブラさせていた…いや違った! まぁ早くいえば女性が裸体の胸を腕で覆うように隠すことさ、ブラジャーのように。ついでにいうと裸の胸を手で隠すと<手ブラ>。「アナタ、手ブラでは帰さないわ…」の手ブラではありません。何故そんなに詳しいのか、ですって?…ドキッ。それは、そのぉ~
【写真↓】<腕ブラ>ポーズというのは、こんな感じかな。
改めて当時の代々木高校時代のアルバムをみると、彼女の姿があちこちに見受けられます。とりわけベレー帽姿が印象的です。
でも何故、クマちゃんはボクに「ヌード写真、見せてあげる」といって彼女のマル秘?写真を見せてくれたうえに、「写真、あげる」と言ったのか謎です。ひょっとして…
はじめまして!
私も代々木高校の夜間を卒業した小山と申します。
何年か前からフェイスブックで「都立代々木高校」をやらせていただいています。
しかしながら私自身、卒業後新潟に帰郷したり、
代々高が、廃校になったりで写真や資料が不足してました。
それでたまたま閲覧されてた方からこちらのブログをご紹介いただいて
拝見しましたら、、、、、、もう、虜になってしまい、感銘を受けました。
たいへんづうづうしいのですが、フェイスブックでもご紹介させていただいております。
もしもなにか御迷惑や問題がございましたらご連絡ください。
わたし自身、代々高卒生としてたいへん楽しく、わくわくして拝見させていただいております。
ぶしつけですみません!
どうぞよろしくお願い致します。
小山 m1619jp@gmail.com