7月2日(日)続き
窓を開けていれば突然の雨が吹き込むこともある。
実際、この家に入って数年たつか経たないかの頃、二階西側の窓を開けて寝たら朝方、まさかの雨。
で、そいつが相当吹き込んだようで、なのに夜が明けた頃にはすっかり何もなかったかのような晴天になっていた(らしい)。
仕事に出る前に戸締りをしておかなくては、と、窓を開けていた部屋に入ると何かがおかしい。
これと言った大きな異変はないのだが、とにかく何か雰囲気が変だ。
何が変なんだろうと思いながら、まずは窓を閉めて、と・・・。
あれ?カセットレコーダーの下が濡れてないか?
持ち上げてみると、そこだけ水浸しだ。なのにすぐそばの窓枠は濡れてなかったし、周辺も濡れた様子はない。
ただ、そうは思ったが、よくよく見ると隣に二枚重ねて置いていたCD のケースも何か怪しい。
持ち上げてみると案の定、こっちもCDケースの下は水浸し。
ここに至って、「夜中に西風に乗って横殴りの雨が降り、窓に面した形の本棚の上を水浸しにした。けど、気温が高いのですっかり蒸発してしまった」という見解を受け入れるしかない。
見るとCDケースの中にもそれぞれ雨水が侵入してケースの中を濡らし、中の曲解説の紙をぐしょぐしょにしている。
一枚はバイクに乗り始めた頃にテレビ番組で慣れ親しんだ西村由紀江の初期CD。ショックだったが、これこそ「覆水盆に返らず」。
「出して乾かして」、と思ったけれど、一旦ぐしょぐしょになったものがケースに張り付いてしまっていたものだから、もう剥がして捨てるしかなかった(勿論CDとCDケースは捨てないけど)。
あれ以来、そんな妙な雨の降り方は一度も経験してない。けど、もうあれ以来、夜中に窓を開けたままで寝たことはない。
窓を開けないと言えば、台所の流し台の向こう、手を伸ばしたらやっと届くくらい遠くの明り取り用の窓。これは夏を除けば年に数回しか開けない。
こっちはただ寒いからというのと、一段高く並んでいる筋向いの家からこっちの家が丸見えになってしまうから、というのが理由。
独居老人の家を覗くような物好きはいないだろうけど、これでも恥じらいは、まだある。パンツ一丁でうろうろしてるとこを見られたくはない。
まあ、ズボンを穿いてりゃいいだけの話だが。
先日、あまり暑いので、珍しいことにその出窓を開けた。
開けたけど台所がちっとも明るくならない。まるで林の中にいるみたいだ。
能く見ると一年ばかり放っておいたために木の枝や雑草(主に薄)が伸び放題。
それに加えて以前の住人が植えたノウゼンカズラがのさばり、野生化したアジサイや西洋蔦(?)と覇権を争っている。
2日は「散歩から帰ったらその勢いで裏の木・枝・雑草等を払ってやろう」と思っていた。
最近は三歩どころか半歩歩けばすっかり目論見を失念してしまう鶏頭。
鶏と違うところは、忘れないように紐付けする能力。
・・・なんてエラそうだが、早い話が帰ってきた時に一瞬で思い出せるよう、わざと通り道である玄関マットの上に鋸と鎌を置いておく。
上手い具合に、帰って来たら即思い出した。
家の横の細い通路の雑草を刈り、抜き、しながら勝手口へ向かう。
それだけで朝露か雨の滴だかはっきりしない奴とのせめぎ合い。おかげで服も手袋もびしょびしょになる。
刈り取るまでは急襲で済むが、刈ったものを表に持って行ってゴミ袋に、となるとこれは持久戦。びしょびしょだけでは済まない。
ということで「今朝はこれくらいにしといてやる」ことにした。