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CubとSRと

ただの日記

戦争体験者、って・・・

2025年08月29日 | 重箱の隅
 8月15日(金)

 さすがに8月15日。「終戦の日」というキーワードの番組ばかり。
 「反戦」も分かる。「厭戦」の気持ちも分かる。
 でも、不思議に思う。戦争に負けた日本人は「元々好戦的な民族」だったのだろうか。スパルタ国のように若さと強さこそが正義の「弱肉強食の国」だったのだろうか。
 戦争に負けて7年間「占領統治」されたけれど、占領統治下で制定された憲法を80年後の今も「我々のつくった憲法」と主張する国民が大半の国だ。
 「あなた方国民は何も悪くない。全責任は軍部とそれを許した天皇に在る」。
 占領統治が終了してからも、占領軍のこの総括は継承されている。
 結局は当時の軍人(上層部)が悪い、延長線上に在る天皇に対する絶対崇拝の姿勢が悪い、と。

 戦争の体験者はどんどん減っていく。だから体験者が語り伝えて行かなければならない。それも分かる。
 だが体験(皮膚感覚)だけでなく、同時に「なぜ起こったのか」「どうすれば回避できたのか」等について考えることも為されなければならないのではないか。

 1945年に戦争に負けた。今年は2025年だ。敗戦の年に生まれた子供は80歳だ。今80歳だからと言って、当時のことを、未来のことを、冷静に筋道立てて話せるだろうか。言うまでもなく今80歳の人は戦後教育しか受けてない。

コメント (2)
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大前提

2025年08月18日 | 重箱の隅
 極端なことを書くけど、「教育勅語」。
 明治天皇の発せられた言葉(勅語)だけど、これ書いたのは勿論、明治天皇ではない。学識高い人物が「あるべき国の形、国民のあらまほしき形」を描いたもので、それを明治天皇が署名捺印(御名 御璽)されることで「明治天皇の言葉」として成立した。
 「そんなの当たり前じゃん」。

 じゃ、広島で行われた慰霊の日の総理大臣の挨拶は??
 安倍総理の時は毎年文言は殆ど変わらなかった。「心がこもってない!」
 今年は随分と変わった。
 メディアは現総理の挨拶文を褒め上げた。しかし式典で現総理は居眠りをしていた。「忙しくて毎日数時間しか寝て居ない」と側近にこぼしていた。
 自分で頭を捻って挨拶文の文言を考えていたから眠る間もなかった?
 
 署名捺印すれば、内容を知らなくたって自分が言ったこととして通用するのが社会。当然そのことに関して全責任を負うのが社会。

 ということで、以前に書いた日記。↓
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
           2010.06/05 (Sat)

 先日、或る日記に、
 鳩山威一郎→鳩山由紀夫
 三島由紀夫→平岡威一郎
 と書いてあって、「?何のこと?」と思いました。
 鳩山威一郎の息子が鳩山由紀夫、ということは知っていたけど、三島由紀夫の息子が威一郎って名前だと知らなかったものだから、なぜ、これが並記されているのか、が、分からなかったんです。
 三島由紀夫の本名は平岡公威(きみたけ)。だから、平岡公威の長男だから、下の「威」の字を名前に入れたのだろう、と何となく思ったんですが、説明されているのを読むと、成程、互いの息子に名前を交換する形でつけた。分からぬでもない。
 そう言われてみると、昔々、そんな記事をどこかで見たような、かすかな記憶があるような、ないような・・・・。

 いずれにせよ、東大法科を出て、大蔵省に事務官として入省した平岡青年は、既に小説家として名を知られています。
 6、7歳年上で、同じ法科から大蔵省に入っていた鳩山威一郎は上司だったんでしょうね。文才を知られていた三島は、何度か大蔵大臣の演説原稿を書かされているのだそうですが、間に鳩山威一郎が入っていたのかもしれません。
 三島由紀夫の原稿を、自分の物、という事で喋る大臣。何とも贅沢なものです。
 今で言えば、平田オリザの原稿で「命を守りたい」との名(?)演説をやった総理大臣、ですか。比べられませんね。三島由紀夫ですからね。

 ただ、三島の原稿はあまり評判が良くなくって、数は少ないのだそうです。
 何しろ、簡潔で短く、一通りの意味しか読み取れない。政治家の演説としては不都合なんでしょう。
 かと思えば、笠置シヅ子の前に演説をすることになった大臣に、「笠置シヅ子さんの前に、私のようなハゲ頭がしゃしゃり出るのは~」、とやった原稿を渡して、ボツになったとか。
 まあ、反骨精神も旺盛だったというか、傲慢だったのか、向こう見ずだったのか。少なくとも、鼻っ柱は強かったみたいですね。

 三島由紀夫は先輩、鳩山威一郎の方から「君の名前を息子につけても良いか」と持ちかけられたのでしょうか。対して、それじゃあ、私も、と、威一郎の名前を息子につける。一方はペンネームであり、一方は実名だというところに、両者の関係がよく出ているようです。優秀な先輩と、才能溢れる優秀な部下。
 「思い込みの典型みたいな解釈だね」と言われそうですね。

 以前に日記で
 「お祖父さんが政治家だからと言っても『教えられ方次第』で、麻生太郎にも、鳩山由紀夫にもなるんです」と、書いたことがあります。 
 「食は三代」と同じく、世襲議員は、世襲制度と同様、有形無形に多くの物を受け継ぎ、そこに又、自分独自のものを苦しみもがいて工夫し、付け加えたり彩色を施したりしてゆきます。
 そうやって、連綿と伝統をつなぎながらも、その代独自の名を上げる。「オンリー・ワン」というやつです。

 鳩山威一郎という人は、女グセが悪く、奥さんは大変苦労をしたらしい。由紀夫少年は、それを(見たかどうかは知らないけれど)心に刻んだのか、ともかく成り立ちはどうあれ、今に至るも、幸夫人以外、に女の噂はないようです。(後で、色々あったようなことを知りました。弟(鳩山邦夫)の方はちゃんとしていたみたいですが) 

  (以下略)
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現状 大学は出たけれど

2024年08月31日 | 重箱の隅
   
 チャイニーズ・ヒルビリー・エレジー(その3)  
  「大学卒業」=「失業」という意味だった
***********************

 北京でも上海でも、夜の人出がめっきり減ったが、逆に増えたのが屋台ビジネスへの新規参入という皮肉な現象。
 その屋台も新卒が乗用車に機材を積んでくる即席ショップである。ゴミ拾い、空き缶集めも競争状態となった。アリババの配達員はつねに人員不足だが中国全土に1000万人!
 正社員でもアルバイトでもない。随時契約で長時間労働、一件につき150円。20件配達できても(集中高率地区はベテランが抑えている)日銭3000円あるか、ないか。

 農村への赴任は募集しても応募者は少なく、都会の生活になれてしまった若者は人生設計に田舎暮らしなど感覚的に追いつかないのだ。日本はまったく逆で都会から田舎へ引っ越し機能する若者が目立つようになった。

 一方、公務員を募集すると定員の30倍以上が常識の狭き門。女子学生にも募集がかかるが、家政婦のなり手はない。昔、あった美人達のパパカツもゼロに近い。
 つまり「ゼロコロナ」から「ゼロ雇用」となった。

 8月26日、IBMは上海のR&Dセンターを縮小し、1000名を削減すると発表し、業界にショックを与えた。
 IBMが中国から去る嚆矢となるのか。ほかの米国企業などはインドに移行しているから遅きに失した観もあるが、中国の若者で理工系の優秀な人材も、行き場がなくなっている。
 
 それでも余裕のある若者がいないわけではない。ひとつの証左は新ビデオゲーム「悟空」が発売三日間で1000万コピィも売れたことだ。
 テンセント系ゲームサイエンスが製作、中国では38ドル、米国では60ドル。三日間で4億5000万ドルを稼ぎ出した(『サウスチャイナ・モーニングポスト』、2024年8月27日)。 
 大失業時代にゲームをやっている暇人が、単純計算で1000万人もまだ居ることになる。


 ▼新生大学は雨後の竹の子のように

 それにしてもどうしてこんなことになったのか?
 第一に大學を創りすぎたことだ。90年代まで中国で「大學」と聞けば、エリートだった。2000年に中国全土に1100校、インスタントな駅弁大學ができた。それなりに「教授」も揃った。
 かねてから、即席大學の校舎建築、敷地確保なども問題だが、そうやって最新技術、再診の国際的レベルを知った上での知識を教える人材が、地面から湧いてくるように輩出したのか、不思議だった。

 まさに中国に於いて新設大学は雨後の竹の子のように、2024年には2800もの大學が出来て、ことしの新卒が1179万人。はじめから『大学は出たけれど、どうなるか』は分かっていた。
 「大学卒業」=「失業」という意味だった。

 公式発表による中国の若者の失業率は21・3%(おそらく真相は50%を超えている)。ちなみに日本の若者の失業は4・2%で、大概がニート、引きこもりである。アメリカは7・5%。フランスは昔から労組が強く、若者への職配分がすくなく、16・3%だ。

 貧窮生活の苦況と絶望を描いた中国映画「逆行生活」は中年のプログラマーが失業し家族を養うためにフード配達をするストーリ-。すでに500万人が見た。他人事ではないからだ。
 正面玄関から配達しようとすると警備員から「通用門に廻れ」といわれ、エリート意識が瞬間的に奪われたことを実感する悲哀さ、中国人の感性もかわってきた。

 しかしその一方で元気なのが中国の老人たち(前期高齢者)。
 上海の夜のカフェ。65歳以上のカップルがあつまった「新しい恋愛を語る『トワイライト・ラブ』が発展中だ」とニューヨークタイムズ(8月27日)が写真入りで報じた。
    ☆◎☆◎ミ○☆◎☆◎ヤ◎☆◎○☆ザ◎☆○☆◎キ◎◎○☆□


 「宮崎正弘の国際情勢解題」 
     令和六年(2024年)8月28日(水曜日)
     通巻第8386号より


 (追 感想)

 民俗学と同じく、市井の人々の様子から本然の姿が透けて見えるということで久し振りに「重箱の隅」に分類してみました。
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一週間

2024年08月27日 | 重箱の隅
 8月15日(木)

 南海トラフに関係する大地震のおそれがあるので一週間厳戒態勢で、新幹線も特急、急行も運休。飛行機の発着も自粛(?)。ただし海外に出るのは問題ないからと、こちらは大盛況。

 ちょうど盆休みと重なって、「(国内)旅行も気をつけなきゃ」と何んと盆前から今日送り盆の夕方まですべて自粛態勢。
 当然、盆の帰省や夏休み中の家族旅行もすべてストップ。
 そんなに一週間以内に再び大地震が来るとは思えないが、良識ある日本人は皆「公共機関が悪意の煽動などする筈がない」と不安・不審を抑え込もうと努力する。
 実際何も起こらなかったわけだけど、だからと言って「公共機関、国はオオカミ少年だ!」と言って騒ぎ立てることはしない。「何もなくてよかった。用心するに越したことはない」で、だんだん静かになって来て「まだ、用心は続けた方が良い」というメディアの情報を聞き流しながら、今度は台風情報に気持ちが。

 「つくづくおめでたい人たちだ。情弱だ」という言葉も結構耳にする。それでも日本人は騒ぎ立てない。
 やっぱり百田尚樹氏の小説「カエルの楽園」の住人そのものになっている?

 
 結局、タイムリミット、「約束の」今日夕方5時まで特にどうと言ったこともなかったので、対策本部は解散した。
 盆休みの一週間、ほぼ外出禁止に近いことをやったのは、コロナ禍を除けば初めてだ。
 政府や各公共機関の対応を厳しく非難すべきだろうか。
 それとも何事もなかったかのように相変わらずの日常を展開すべきだろうか。

 「厳しい非難」の先にあるのは正しい解答(正しい方策)ではなく、国民同士の分断とか不信等になるのは目に見えている。あの耳に胼胝ができるほど聞かされた「疑惑はますます深まった」という文言。解決の糸口すらつかめないその主張は「役職を辞めろ」「議員辞職しろ!」という展開にしかならず、「辞職したら我々が『正しい政府』「『正しい社会』を作って見せる!」で完結する。
 そうして国民の半数以上の期待を背にして民主党政権が始まる。
 結果、どうなったかを国民はどれだけ覚えているのだろうか。
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原点回帰!

2024年07月29日 | 重箱の隅
 7月14日(日)

 今日は一日雨。従って散歩なし。腰、相変わらず痛い。
 
 ここ数年ほぼ治まっていたのに、先月辺りからどうも調子が悪い。
 座っている時は何ともないのだが、何度も書いてきた通り、椅子から立ち上がると座っていた時間に比例して立ち仕事(歩くことも含む)時に右腰から右脚全体に掛けて電気の走り続けるような痛みが続く。
 立ち仕事を続けていると、痛みを辛抱していた筈が不意に痛みがなくなっていることに気づく。
 その代わりに今度は、椅子に座って足を組もうとすると痛くてたまらない。手を使って助けてやらねば足が組めない。そのくせ、脚を組んで十数秒でその痛みも消える。

 正座をした後に痺れが切れたその足を悪戯で突っつかれる。
「ぎゃあ~止めろ~っ」と言いながら痛くてたまらないのと、それで転げ回りたいくらい痛がっている自分の姿が(きっと)おかしいのとで、もう笑うしかない状態。
 あの状態から「笑うしかない」を取り去ったら、今の「右腰から右脚の痛み」になる。つまり楽しさは欠片もない。面白くない。

 PCの向きを変えたのが理由か、とも思ったがそれなら痛みが出るまで間が空き過ぎている。
 もしかして、あの「仙骨体操」?それとも「相撲体操」?でなければスクワット?

 ということで、一度、初期のストレッチだけに戻してみるか。このままではスクワットも再開できないから筋力は落ちる一方だし。
 それと、できるだけ椅子に座らないようにしよう。

 ・・・・・・と、椅子に座ってこれを書き込んでいる・・・。
 嗚呼!!
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