走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

カナダBC州の新型肺炎の対策状況

2020年03月15日 | 仕事

ナショナル ホッキーリーグ (NHL)が開催を中止しました。NHLに限らず多くのスポーツイベント、芸術系も同様です。NHLの歴史上リーグが中止になるのは2度目で、前回はスペイン風邪。伝染病の恐ろしさを感じさせます。

カナダ全土で感染者は確実に増えており、首相の奥様も陽性(イギリスへの講演旅行の帰宅後からの不調)。その夫である首相は自宅隔離。自宅隔離前に国会に参加していたことから国会も4月上旬まで閉鎖となっています。しかしカナダの特徴は現地感染は極めて少なく、旅行帰りの人が殆ど。その為不必要なカナダ国外への旅行を避けるように推奨し、帰国者は2週間の自宅待機を勧めています。

BC州では250人以上が集まる集会の開催を控える通達がありました。末娘はコンペシーズン。コンペもファイナルギャラが中止になり、最終選考に残っていた彼女は大泣き。まだ2つ残っていますが一体どうなるんでしょう。教会も集会を中止。よってホームレスへの活動も中止が相次いでいます。小中高はまだ閉鎖にはなっていませんが、大学のクラスは大きいので、殆どの大学はオンライン授業へ切り替え。長期的な対策を迫られています。それは小中高も同じ。春休み後に安全に授業が受けられる対策をたてなければなりません。

先日は州政府から退職した医師と看護師の復帰を願う声明も出され、同時に所属するカレッジ(免許を管理する団体)からメールが来ました。そこには帰国後の2週間待機は医療者には当てはまらず、体調不良の場合はプロトコールに従い自宅隔離と。これらの事から医師と看護師の不足する将来への対策をすでに始めているのが伺えます。そうでしょう。私の街でも只今医師4人が自宅隔離中。プロトコールに従わず、偽陽性者の検体を採取したからです。地元の医師会はPPE(パーソナルプロテクティブギア)をクリニック間でシェアをしてギアがなかったから仕方なかった、と言うような理由で感染を広げないように画策しています。

こちらは先週発表された、日本で言う厚労省相に当たる州の声明文。わかりやすい言葉で端的で透明性があり、パニックを起こさないような素晴らしい文章だと思う。

それぞれが最善を尽くして感染を最小限にとどめる。踏ん張りましょう。

これが今季最後のコンサートとなってしまうかもしれないジャズ部門のコンサート。末娘の学校です。相変わらず才能溢れるバンドの数々。心豊かになる夜でした。


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