
先日の戦争の影で書き忘れたこと。
もう一つ違いを感じたのが
鍵
日本は引戸が多いけれど、北米のドアは内側に向かって開くようになっている。しかし訪問した5国のドアは外に向かって開く。その上鍵が頑丈。
ヘルシンキではモダンな都市中心部のコンドに宿泊。すでに建物内にあるそれぞれのドア。初日にとても驚いた。まず取手がない。フィンランドで開発されたAbloy鍵はそれそのものが取手になるから鍵を入れた状態でドアを開けるのだ。
普通の鍵は平で両側にギザギザがある。Abloyは4面に歯型のような凹凸のある鍵。で、一つ目のドアを開けるともう一枚ドアがあるのだ。調べてみると昔は寒い気候から屋内を守るためだったらしいが、Abloy鍵で安全性を高め、郵便受けや覗き穴から屋内が見えないようにするためと、防音のためだと知った。ドアもとても厚い。よって北米のドラマのように蹴ってぶち破ることができないドアなのだ。
どこの国もドアの厚さも尋常ではないし、ドアの縁にある鉄板も頑丈そうだった。カウナスのコンドも建物内なのに、ドアの鍵がAutomatic GSM lock と言うもので、登録した電話からある電話番号をかけると開くシステム。これ自体は珍しくないけれど、その鍵の開く音が牢獄や金庫などで使われている2方向からかかる鍵の音がして、ドアを開けた時に見てみるとまさにそれ。これ普通の家のドアだよね?!と目がパチパチ。
どこのドアも外からの侵入を絶対許さないドアに思えたのだ。
日本もカナダも平和な国。カナダにおいては、他国に国内を攻撃されたことのない国。なんだか自分の住んでいるところがララランド、脳天気な国でのほほんと暮らしているように思えた。侵攻、占領、共産国、スパイに無縁な国とそうでない国の違いがドアや鍵に現れているのかも。
冒頭写真: Frederik's Church, 別名マーブル教会。中はミサが進行中で入れませんでした。

