三島町観光協会(観光交流舘からんころん)

三島町観光協会の旧ブログ(平成23年4月~平成26年11月)です

からんころん限定の新商品!!

2013年08月09日 | 日記
観光交流舘からんころんに新しい仲間が加わりました(^_^)
奥会津三島町志津倉山のかしゃ猫ストラップ 700円(税込)



かしゃ猫とは??
≪三島町間方地区に伝わるかしゃ猫伝説≫
昔むかし、間方の山奥にじぃさまとばぁさまが暮らし、二人は“とら”という名の猫を飼っていました。
ある日じいさまが一人昭和村に用足しに行き夜遅くなってもなかなか帰ってこず、留守番をしていたばぁさまは囲炉裏でこくりこくり居眠りをしていました。
すると、一緒に囲炉裏端にいた猫がしゃべりはじめました。
猫:「ばぁさま、ばぁさま、じぃさまはなんだって帰ってこねぇし、ふたんじ(二人で)退屈だなぁ。なんか面白ぃ話聞かせてくれっかぁ」
と、いきなり人の言葉をはなすものだから、ばぁさまはたまげて(びっくりして)
ばぁさま:「とら!そんな事できんだかぁ?!」
猫:「いやいや、これから面白ぃ話聞かせっからぁ、おれがしゃべったことは誰さもいうなよ」
と、猫はばぁさまに口止めをしました。ばぁさまも退屈だったので
ばぁさま:「どぉれ、そんだら面白ぃ話語ってみろ。誰さもいわねぇから」といいました。
しばらくすると、じぃさまが用足しから帰ってきて
じぃさま:「なんだ、おらいのばぁさま、寝ねぇでまってんのがぁ」
と、玄関先まで来ると、家の中からなかなか良い声で浄瑠璃が聞こえてきました。
じぃさま:「さてはおらいのばぁさま、おれいねぇと思って浄瑠璃語り泊めてひとんじ(一人で)楽しんでんなぁ?」と、玄関の戸をガラッとあけました。
すると浄瑠璃はピタッと止まり、家の中にも誰がいた様子もなくばぁさまと猫だけがいました。じぃさまはばぁさまに
じぃさま:「ばぁ、今大変いい浄瑠璃聞こえたっけが、誰かおらぃさ来たんでねぇか?」
ばぁさま:「だぁれも来てねぇぞ」
じぃさま:「来てねぇことあんめぇ!!だれか来てた、なんだっていい音聞けたぞ」

と、じぃさまがあんまり責めるので、ばぁさまはとうとう
ばぁさま:「この猫が…」
と、猫を指差してしまいました。すると今まで眠ったふりをしていた猫はカッと目を見開き、ばぁさまの喉に噛みつき殺してしまいました。
じぃさまは怒って退治しようと家中槍を振り回しましたが、猫は戸を破り外へ出て、志津倉山に逃げていきました。
志津倉山に住み付いたかしゃ猫は、大雨、日照り、病をはやらせ、人の亡がらを喰うなどして人々を困らせました。
旅の途中、これを聞いた弘法大師さまはこのままではいけないと、志津倉山のコシアブラの木でかしゃ猫を退治し
弘法大師:「その魔力で天の災いから人々を救い、病を治す志津倉の主になれ」
と改心させました。
以来、かしゃ猫は志津倉山の主となり、今でも人々の暮らしを見守っているということです。

※伝説は地区や語り手によって少々異なる点もありますのであらかじめご了承くださいm(_ _)m


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