美咲-創世記-

宇宙が誕生したあの瞬間は私たちの中に…
シンガーソングライター美咲の日常・心に残った場面を、お伝えしていきます。

竹田の子守唄

2005年12月22日 | 以前の日記
「竹田の子守唄」  京都地方民謡

もりもいやがる 盆からさきにゃ
雪もちらつくし 子も泣くし

盆がきたとて 何うれしかろ
帷子はなし 帯はなし

はよもゆきたや この在所越えて
向こうにみえるは 親のうち


私がこの曲と初めて出会ったのは、ピアニストのウォンウィンツァンさんの
コンサートでした。
「竹田の子守唄」は私にとっては、あまり聞いたことのない子守唄だったし、
旋律がとても美しく、なにか深いものがありそうだったので気になっていました。
インターネットで「人権」というキーワードを調べていくと
偶然、「竹田の子守唄」がヒットしました。

そして「竹田の子守唄」と「人権」の関わりを調べていくと、
明治、大正の時代、奉公に上がった幼い少女たちが、守り子をしながら
この歌をうたっていたらしいということ…
京都の竹田という地域が差別にあっていたこと…
フォークグループ“赤い鳥”が、この歌を歌い、日本でヒットしたこと…
当時、その美しいメロディーから日本三大子守唄とうたわれたこの曲。
その後、実際は田舎という意味もあったりするのに、しっかりと調査もせず
“在所”が差別用語にあたると、一方的に放送禁止になったこと…
いろんな背景がこの一曲の中に渦巻いているようです。

しかし、私の好奇心はムクムクと動き出しています。
「竹田の子守唄」との出逢い…から、
なにか新しいものが生まれる予感∞です。

明後日は、いよいよ美咲クリスマスコンサートin豊科近代美術館。
真っ白な雪に包まれて、いのちがいのちに還っていく日…。
楽しみです。