美咲-創世記-

宇宙が誕生したあの瞬間は私たちの中に…
シンガーソングライター美咲の日常・心に残った場面を、お伝えしていきます。

霜月の新曲、タイトル変更。

2005年12月05日 | 以前の日記
霜月の新曲のタイトルを「水鏡」と名づけましたが、
この歌が訴えようとしている本質を捉えていくと、
違うタイトルが浮かび上がってきました。
『いのちの歌声』です。

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「いのちの歌声」  作詞・作曲 美咲

サラサラ… 過ぎてゆく時は砂の様に
サラサラ… 音立て静かに流れていく
サラサラ… 揺らめく鼓動に耳を澄ませたら
サラサラ… いのちの歌声 聞こえてくる

降りしきる あの光
どうかずっと 忘れないで

この地上から月を見上げ歌うの
強く 強く…
この地上から月を見上げ祈るの
強く 強く…

サラサラ… そよめく想いはハルカカナタへ
サラサラ… あの人と同じ風を仰ぎ
サラサラ… 揺らめく鼓動に耳を澄ませたら
サラサラ… いのちの歌声 聞こえてくる

スミレの花が叫んでる
どうか決して 忘れないで

この地上から月を見上げ歌うの
強く 強く…
この地上から月を見上げ祈るの
強く 強く…

また出逢えるのならば
あなたと一緒に…

この地上から月を見上げ歌うの
強く 強く…
この地上から月を見上げ祈るの
強く 強く…


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ちょっと解説を加えますと、この冒頭の「サラサラ」は
自分の中で絶え間なく流れている鼓動や、風の音や、
砂の落ちる様や、時の流れなど、そこに留まることなく
常に吹き込んでくる新鮮なものを現しています。
そして、よくよく耳を澄ましていくと、そのどれもこれもが
同じ場所から溢れ出てくる、いのちの歌声だったり
するのかもしれません。誰の中にもその歌声は存在し、
自分では気付いていなかったのしても、必ずいつも
歌い、祈りつづけているのでしょう。

私は、音楽家という職業は、命を扱う仕事だと思っています。
なぜなら、歌をどこのだれに響かせるのかと考えると、皆さん
ひとりひとりの、いまそこにある命に向かって歌っているからです。
ステージに立ち歌を歌うその瞬間、皆さんと、私の相互交流が
生まれていると感じています。
また、2004年から積極的に福祉施設や病院などで訪問コンサートを
させていただいているのですが、この世界においての音楽の持つ
不思議な役割に気付かせてもらっています。その中でも、生死を
つかさどる場所の病院で開いていただいたコンサートでは特に
その役割を強く感じ、一瞬一瞬を共有し、共に命と命との相互交流が
音楽であり、それを体現していくことが音楽家の使命なのだと思いました。
素晴らしい音楽を聴いた時、「心が震える」とよく言いますが、その本質は
もっともっと底にある魂…私たちの“いのち”そのものが、その素晴らしい
音楽の中に存在している、生きているもの“いのち”を感じ取り、共鳴し
響きあっている状態なのかもしれません。
そして、美咲はその本質を永遠のテーマ、題材とし、
全曲を作っているような気がします。いつか皆さんの“いのち”と、
美咲に、そして音楽たちに宿る“いのち”が響きあえることを目指して…。