メグブログ(美咲歌芽句)

Jeane+荒涼天使
 (ex.Mr.Kite)

遠雷

2007-08-06 03:09:35 | 日記
昼近く、日差しはあるのに遠雷が1時間ばかり鳴り続けていたかと思うと、急に暗くなり西の空から真っ黒な雲の一団が近づいて来るのが見えた。雨がやって来る。こんな雲行きの時は、スコールのように一瞬にしてザーッと降り出すのが常だ。あわてて干し物を取り込む。すると見計らったように大粒の雨が降り出した。
雨に匂い立つ草いきれに包まれてぼうっとしていると、荒涼天使の音を聴きたくなって、でんでんが送ってくれた練習テープをかける。ファンキーでダンサブルな曲あり、コズミックな広がりのあるスローなインプロビゼーションあり、シンプルな3コードのロックンロールありと、バラエティに富んでいてとても楽しい。長年音をやり続けてきた者たちの、間口の広さと懐の深さを感じる。
あとは「声」という楽器でセッションするだけだが・・・これが問題だ。
でも、このバンドは二度と同じ演奏はやれない即興バンドなので、おそらくその回限りのスリリングなセッションになることだろう。

私は昔ミスター・カイトでヴォーカルをやっていたにもかかわらず、未だに音楽はズブの素人なので、自分をミュージシャンだと思ったことは一度もない。歌も自他共に認める下手くそだ。
それじゃー、一体あんたは何なの?と訊かれれば「たぶん、ただの一個の霊媒・・・巫女のようなものかしらね」と答えるしかない。だから音に乗りうつられ巫女になることが私の役割なのだと思う。それにしてもみんなと一緒に練習できないのがつらいところ。私にとっての練習とは巫女になる練習。ラピスはかねがね詩人だと思ってはいたけど、先日「ラピーヌの唄」という素晴らしい詩を書いていた。私はそれがすごく気に入ったので、いずれ曲にして歌わせてもらおうと思う。

わたしの心の空に遠雷が轟き
木々がざわめき
湖面にさざ波が立つ時
わたしはサルビアの赤い花の上で
雨を待つ一匹の蛙
やって来るのは優しい雨だろうか
それとも激しい雨だろうか
わたしの緑色の背中を濡らすのは

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2 コメント

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Unknown ()
2007-08-06 07:19:47
なんて女性らしくて
かわいらしい唄なんだ!

翠色のその背中を濡らすのは
やさしくもあり
激しくもある
生きていくのに必要な元素 H2O

ただ降ってくるだけの水の癒しの力を
ぼくらは待ち続けた
まるでジムが歌う ジ、エンドの歌詞の中の
子供みたく

*シュールリアリストやビートニクの死後何年か経って
その友人とのやりとりの書簡が公表されたりするが
この時代リアルタイム公開だね

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Unknown (芽句)
2007-08-06 23:54:43
ありがとう!
この小さな私の詩をわかってくれるラピスはなんて包容力のある人なんでしょう。さすが荒涼天使のバンマスです。
「ラピーヌの唄」、デンデンが送ってくれたテープの中に使えそうな曲があるので、いずれ話しましょう。
9/22には上京します。

うん、うん、まったくリアルタイムな時代になりました。
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