のたれ死にの覚悟

朝早くから庭師さんと助手の二人に来てもらい、庭木の剪定と草刈りをしてもらう。
田舎なので我が家の庭は広すぎるくらいに広く、一日がかりの大仕事だ。仕事をしてもらっている間に午後から２箇所の病院めぐり。精神科でいつもの薬を４週間分もらう。デパスとスルピリドと
SSRI。私の三種の神器、いや命綱。今私はこれでなんとか普通に生きていけている。まったく綱渡りのようなもんさ。夕方の６時半、庭は雑草がすっかりきれいに刈られ、ツツジの植え込みも、まるで床屋に行って来たばかりの坊主刈りの少年みたいにさっぱりとして、見違えるようになった。

でも私は正直言って、この広すぎる庭をもてあましている。このだだっ広い家と庭は一人暮らしの人間にはもはや必要はなく、維持費や管理費ばかりがかかる。売れるものなら早々に売り払ってしまいたい。とはいえ、たとえ売れたとしても田舎の土地は安くて、二束三文の値しか付かないのだけど。それなのになぜか固定資産税はめちゃくちゃ高い、高すぎる！　この国政の歪みは許せない。私はこのままいくと、来年か再来年には自己破産する予定だ。何しろ収入がないのだから。
自己破産すれば生活保護を受けることになるのか？私の未来はかいもく見当が付かない。
でも河原でのたれ死にの覚悟はできている。