瀧澤美奈子の言の葉・パレット

政を為すに徳を以てす。たとえば北辰の其所に居りて、衆星の之に共(むか)うがごときなり。

時の移ろいの中で

2012年10月12日 | ひとりごと
 しばらくブログを更新できませんでした。
 どのような形であれ、私にとって文章を書くということはいくばくかの精神の支えを必要とするものです。そして、9月初旬から始まった状況は、われながら情けないことに、その力を奪うものでした。
 gooブログの運営方針のなかには、このようにひ弱く、ちょっとした向かい風にあって立ち止まってしまうユーザーへの配慮はないようです。が、こちらは無料で勝手に使っているのだし、文句を言える筋合いではない。今の世の中とはそんなものでしょう。

 「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」とは、鴨長明の『方丈記』の冒頭ですが、年をとるごとに、この先人の知恵がiPS細胞の発明よりも、人類にとって優れた財産であるように思えるのは、この技術を過大評価しすぎというものでしょうか。
 先人が累々と積み上げた「死への構築力」への尊念が、科学の名のもとに、願わくば軽視されることがありませんように。
 「朝に死に、夕べに生まるるならい、ただ水のあわにぞ似たりける」
 私たちの祖先は、自然のなかから多くを学んできたのです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 夏休み親子科学工作教室 | トップ | 9月と10月の新聞連載のこと »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ひとりごと」カテゴリの最新記事