瀧澤美奈子の言の葉・パレット

政を為すに徳を以てす。たとえば北辰の其所に居りて、衆星の之に共(むか)うがごときなり。

煙雨の朝に(読書について)

2017年10月03日 | ひとりごと
 10月に入っていよいよ秋めいてきた。まとわりつくような冷たい霧雨のため、朝のウォーキングを断念し、その代わりにヨガとストレッチで体を目覚めさせてこれを書いている。朝9時半過ぎ、家人はまだ起きておらず、聞こえるのは足元で眠りこける老犬の寝息だけ。こんな日は窓を開けることもできず、したがって小鳥のさえずりもない。だが、静寂のなかで時計のカチカチを聞きながら、こうしてたわいもないことを書く時間がある幸せを噛みしめる。

 昨日は、昆虫を真似たロボット製作に挑む若者たちに会ったあとに、大学生協の本屋で短歌を詠んだ科学者の本などを買った。時代が急流の勢いを増し、どんどん変わっていく。しかしその中に竿を立ててよじ登り、川岸の向こうを見わたそうとする。読書というのはそんな営みであって欲しい。


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