図書館屋の雑記帳

自分のこと、図書館のこと、図書館関係団体のこと、本や雑誌など図書館の資料について気の向くまま書いていきたいと思います。

厚木市移動図書館問題の記事はこんな記事

2006-03-20 | 図書館つれづれ
 前回のブログで書いた厚木市の移動図書館車1台廃止に伴う小学校への巡回全廃の記事は、こんな内容です。(以下、引用。写真は除く)

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 バス2台を使って地域をめぐる移動図書館を続けてきた厚木市中央図書館は、4月から、小学校への巡回サービスを中止することを決めた。図書館側は治安面の問題などを中止の理由としているが、識者らで作る市図書館協議会の委員からは、児童の読書量低下への懸念とともに、「ふに落ちない」との声も相次いでいる。  
 移動図書館は1978年度に開始。当初は1台だったが、読書を普及させようと、89年度、2台に増やされた。大型バスは約3500冊、小型バスは2600冊を積み込み、各地の公民館のほか、市内23小学校のうち中央図書館から遠い20校を対象に、2週間に1回のペースで巡回してきた。  
 昨年度は2台で約11万冊の貸し出し実績があった。このうち約77%が小学校での貸し出しだった。  同図書館は公民館への巡回は今後も続けるが、小学校への巡回は中止を決め、今月中旬、市図書館協議会に報告した。その際、担当者は全国で児童が犠牲になる事件が相次いだことを挙げ、「移動図書館を開いている時に、どんな人が入ってくるか予想がつかない。何かあってからでは遅い」と説明した。  
 さらに図書館側は、自動車NOx・PM法の強化で大型バスの方が排ガス基準に適合せず、8月から使用できなくなると説明し、「1台では小学校を回りきれない」と理解を求めた。  
 しかし、委員からは批判が相次いだ。「地域の住民が日ごろから、子どもの安全を守る配慮をしている」などと、図書館側の説明を疑問視する意見も続出。さらに、文字・活字文化振興法が昨年7月に施行されたことを引き合いに出し、「移動図書館ができないなら、読書量を後退させない施策を示すべき」と迫る委員もいた。  
 これに対し、図書館側は「子どもが利用する児童館などを巡回場所に加えたい」と答えるにとどまった。  利用者からも、不満の声は出ている。同図書館から約8キロ離れた市立上依知小学校では、毎回利用しているという主婦(54)が「利用者が少ないのなら巡回中止も仕方ないが、住民としては引き続き来てほしい」と残念そうに話した。  
 バスの中で理科関係の本を眺めていた4年生の男子児童は「いつも1、2冊借りています。4月から来なくなるなんて、残念です」と話した。(2006年3月19日 読売新聞)
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