**ももくり日記**

なんでもない日常が大切で・・・

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食をふりかえる

2006-10-09 | にちじょう
「地味めしダイエット3;横森理香」を読む。もともと食べ物の小説や、エッセイは大好きなのだけど、
まだ、こんなにマクロビオテックが流行る前から読んでいた。

ふぅん。玄米ねぇ~・・まずそう。なんて言ってた私も、
「地味めし」の大切を身にしみて感じるようになってきた今日この頃。
読んでおいてよかったなぁ。って思う本である。
ちなみにダイエットと題名についているけれど、要するに「健康」がテーマ。
健康である事でもたらされる幸福感、ごくシンプルなテーマである。
快食、快眠、快便、この3大要素をちゃんと自分が持っている事で、日常生活が
何倍も明るくなるという、ごくアタリマエの事である。

食べ物が体を造るという事を、意識せずに生きてきた。
食べる物は、黙っていても母の手をかけた様々なおかずが、
テーブルに登場するものであった。
でも、自分が結婚してみた。
料理は嫌いじゃなかったけれど、いまいち要領がつかめなかった。
お互い若く元気で忙しいなか、私は、母の監視の目がなくなったのをいい事に
お外にその部分を委ねて楽する事を覚えたのだ。

人生でほとんど食べた事のなかった、コンビニのおにぎりや、パスタ、
サラダにから揚げなどを食べ続けた事があった。だって、レンジでチンすれば、
すぐ食べられたから。
オットも当時は忙しかったし、私の「食」は、
「栄養を考えたメニューを家族で食卓を囲んで食べる」から、
「楽におなかが満たせる」のみになったのだ。外食も実家ではめったになかったので、
ファミレスの華やかなメニューを見ていると、味はさておき、まぁ、いけるじゃん♪
なんて思ったりして。完全にものめずらしさから、はまったのである。
今、当時を振り返ると、定期的に体調を崩し、病院にかけこみ、
ささいな事にイライラしていたように思う。
実家に帰って、母のご飯を食べると安心した。だから超!頻繁に帰っていた。

若かったから、そうダイレクトに体に出たとは思わないけれど、
うん。やっぱり間違っていたと思う。

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マクロビオテックに興味を持って、発芽玄米から始めてから、
まだ1.2年というところだ。
もちろん私の場合、根が食いしん坊ゆえ、スリムになる事も全然なくって、
去年落とした体重も、もはや危ういってところだけれど、(笑)

内臓が強くなったというのと、免疫がついたというのは今も実感していて。
なおかつ、食の安定は、心の安定であるという事がよくわかったのである。
日常の地味食を作る事、そしてきちんと食べる事、このことだけで
精神って安定するものなのである。
そして、いいものとか悪いものへの勘が冴える。私はいつも、
「なんとなく嫌・・」とか「何となくいける・・」とか、根拠のまるでない思いで
日常を選択しているのですが、そう悪いほうへは転がっていない気がするのです。
例えば、負のオーラを放つ人に、口では言えない何か(その人がまとうもの)を
感じると思うのですが、そういう目に見えない勘的なものが冴えると、
何かに巻き込まれるような事もなくなるような気がするの。
自分の体の責任を、しっかりしょっているという感じに。
こっちもエネルギー体。
そして社会はいろんなエネルギーを持った人の集まりですから。

それがわかると、料理は苦痛にはならない。むしろ情熱が湧いてくる。
結局、食べるものは体で燃えて、その人自身のエネルギーになる。
けったいなものは、体に入れないに越した事はない。
だから、材料も自然と安全でもりもり食べられるものを選択する事になる。
時々ケミカルなものを食べると、腸が、「ちょっとしんどいです・・」って
感じになるし、肌も、「これ、いらないよね。」って感じでぽつぽつになる。

もともと食べる事は本当に好きだ。
今でも外食だってするし、お肉もモリモリ食べる。
でも、体が何を欲しているか、欲しているものが体に入った時の、あの
細胞が喜ぶ感じは、やっぱり「お家ご飯」に集約される。
何作ったらいいかわからないじゃなくて、今日はこれの気分。っていうのが
わかるようになると、何も迷わない。
決して、ゴージャスじゃなくて、ご飯とお味噌汁と納豆、きんぴらなんて。(笑)
本当に体が求めているものを食べている人は、パワーがあって穏やかで、
落ち着いている。オーダーメイドな幸せは、シンプルに手に入れられるということ。
その大切さが、彼女の本を読んでいると、ものすごく納得できる。

私自身は、かなり中途半端なマクロビオテック推進派と言えるんだけど、
日本人が昔から食べていた地味食に戻れという観点には、激しく賛成するし、
三十路に入った今、自然と、けったいなものが食べられなくなっているのを、
考えると、ますます地味食が一番だなぁ・・という思いが強まるのである。
・・・なぜやせない?
ま、そこは突っ込まないでくれ。

この本の作者は、「らしっしゅぼーや」を利用しているらしい。
「OISIX」とどっちがいいのかな。ためしにこちらも利用してみたくなった。