Benedeictus Iesus in sanctissimo altaris Sacramento.

いと尊き聖体の秘蹟に在し給うイエズスは、賛美せられさせ給え。

全実体変化・・・神様の最大の愛の溢れ

2013-07-15 11:25:53 | FIDEI

 

創造主なるイエズス様が、この造られた世に共にいて下さるということ...。

全宇宙の王、創造主なる第一原因なる主が、造られたこの世に付帯有を超えた実体として存在してくださるということ。

それほどまでに人類を愛され、受肉により人となり、人性において、かくも苦しい御受難を甘んじ、われらを贖うとい最大の愛のため、また旅路の糧として共に在ることを思召された我らの主・・・。

パンと葡萄酒の外観(付帯有)が、真実のパンと葡萄酒(実体)は存在しないにもかかわらず感覚によって捉えられること、つまり実体なしに付帯有が存在する、ということは、自然を超えているということ。これは端的に超自然の奇蹟であります。遥か、遥か、存在の存在を司られる創造主のみに可能な御業であります。全てみことばにより無から世界を創造された御業と同じレベルの奇蹟が毎日、全世界のカトリック教会聖堂の祭壇の秘蹟として、カルワリオの再現たるミサ聖祭において創造主なる御父へ御子キリストが聖霊との愛の交わりとともに捧げられているのです。人類の地上で為しえる最高の礼拝・感謝として・・・。

補足理由

「有限な能動原因の力によっては形相が形相へ、また質料が質料へと変化せしめられることは在り得ない。しかし、存在するものの全体に及ぶような働きかけを為す無限な能動原因のちからによればこのような変化が生ぜしめられることが可能である。何故なら、それら両者の形相および両者の質料のいずれにとっても、存在するものであるということは共通だからである。そして存在するものの創造主は、一方のものにおける存在することを、他のものにおける存在することへと、後者がそれによって前者から区別されていたものを除去することによって、変化させることが出来るのである。」 ・・・聖トマス・アクワイナス  神学大全第75問4項異論回答(3)

 

それは何のために・・・「永遠の生命のために。」

・・・そこにはパンと葡萄酒の実体が存在しているのと全く同じ現実性と親密さをもってキリストがいらっしゃる。キリスト信者に食物として自らを与えるために。これは信じない者にとっては全く愚かな事で躓きであるが、信ずる者にとっては神の愛の過剰ともいえる満ち溢れであり、愛の故に自らを与え、自らとの交わりへと招き入れる神の智恵の顕れである。

・・・聖トマスによると、これ以上に親密な現存は考えられないほどの実在的現存は、実は、天国において得るであろう神の享受の「予表」であり、その限りにおいてこの秘蹟は「ヴィアティクム」(旅行必需品)と呼ばれるのである。神の本質の直観において、キリスト信者がこの地上の旅路でキリストと一体化することによって始まった永遠の生命は究極の完全性に達するのであり・・・・、 神学大全解説 トマスの聖体神学 稲垣 良典

・・・御聖体・・・

この世の儚い物質性の外観を纏われ、世に存在するにおいて、御自ら創造された被造世界の自然法則秩序を損なうことなく、遥かに超える現存により、慎ましく謙遜に地上の肉の世に在されるも、事実、万物の第一原因なる創造主。全てを支え、赦し与え、その世での在り方は、まさに人となられた天主のみことば、イエズス・キリストの御生涯そのものであります。

 


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