Benedeictus Iesus in sanctissimo altaris Sacramento.

いと尊き聖体の秘蹟に在し給うイエズスは、賛美せられさせ給え。

カトリックの信仰(倫理篇)  一、人間的行為の定義

2014-07-13 23:05:41 | 資料

 

一、人間的行為の定義

 人間的実践は人間的行為を以って為される。しかしここで言う人間的行為とは、人の人としての行い、人間らしき行いの事をいい、人間の行いという意味ではない。人は目的への道を人間的行為を以って辿るべきで、この場合、人は善行を為すのである。つまり目的に達する道が正道だからである。ところろが、これに反して目的に背き、或いは目的を外れた道は邪道であるから、この道を人間的行為を以って辿るならば、悪行を為す事になる。
  人間的行為、即ち人の人としての行為とは、一体何であろう?
  「理性的動物」とは人間の定義である。即ち人はその動物なる点において人間以外の動物と共通なものであるが、その理線的な点において他の動物部とは区別され、特殊なものとされる。よって人の人としての行為は、その理性的な点において人の動物としての行為と区別されなければならないのである。前者を特に人間的行為と称するのに対して、後者は単に人間の行為である。
  それならば行為の理性的なことは何に存するのであろうか。言うまでも無く、ここに理性的という語は「理性の善導に従える」という意味で使用されているのではなく、むしろ「理性の能力に与れる」という意味を言っているのであって、理性の能力は悟性と意志とであり、意志は悟性の光に照らされて自由意志たる能動本源となる。換言すれば、自由意志は悟性と意志との実践能力である。ここに至って人間的行為の概念は明らかになったであろう。即ち全ての人間の自由意志より生ずる行為はこれを人間的行為と称するのである。

 カトリックの信仰(倫理篇) 野田時助著 中央出版社刊行より引用

(原文の旧漢字、旧仮名使いを、出来るだけ常用漢字、現代仮名遣いにして引用しています。)

著者:故洗者聖ヨハネ野田時助神父 ※参考↓

http://www.niigata.catholic.jp/kyoukuannai/rekishi/show.php?dare=4


カトリックの信仰(倫理篇)  「守るベき事」の意義

2014-07-07 23:12:26 | 資料

野田時助著

カトリックの信仰(倫理篇) 中央出版社刊行

(旧漢字、旧仮名使いは出来るだけ原文儘として引用しています。)

「守るベき事」の意義

天啓は眞理をへる。しかし人間に無關係な眞埋や、無益無意義な真理をへるのではなくて、人間の完成に缺くことのできない真理をへるのである。それならば、いったい何が人間の完成に必要かと問ふならば、それは人間の目的であるといふほど第一義的な、根本的な、そして包括的な答は他に見出し得ないであらう。人類は天啓を離れてこの問題に解決を與へ得なかった。それもそのはずで、神は人間の目的を自然界に限らず、超自然界にまでこれを引き上げ給うたからである。人間の超自然的目的が神を直観して、それと同時にこの直観より生ずる愛と歓喜とによつて完全に幸福な者となるところにあるとは、天啓に依って定理神學はこれを證明し、會はベネディクトゥス十二世及びフロレンス公會議をもって天國の幸福は神を直観 することに存すといふ信條を制定してゐる(Denzinger: 530, 693)。しかし人間の目的の何たるかを知るのみが人間の完成にはならない。それを知り且つそれに達してこそ始めて人間の完成は成就されるのである。隨つて天啓は目的のみならず、それへの道をも我々に示してをり、「汝もし生命に入らんと欲せば掟を守れ」(マテオ、一九ノ一七〕といはれてゐるやうに、この道は實踐である。そしてこの實踐の對象をへるのが倫理神學であり、公教要理第二部なのである。定理神學の對象が思索眞理であるに封して、倫理神學の對象は齊踐眞理である。そしてこれが「守るべき事」において説かれ、雙方の對象は真理たる點において一つであるけれども、後者は實踐へ關係づけられた眞理として前者から區別される。


カトリックの信仰(倫理篇) 序文~目次

2014-07-07 23:01:27 | 資料

野田時助著

カトリックの信仰(倫理篇) 中央出版社刊行

(旧漢字、旧仮名使いは出来るだけ原文儘として引用しています。)

Nihil obstat,

Laurentias Nagae cens. libr. Tokio, die 5 Oct. 1950

IMPRIMATUR

Tokio, die 5 Oct. 1950

+ PETRUS TATSUO DOI ARCHIEPISCOPUS TOKIENSIS



公要理は天啓に依る理の樞要點を簡潔に示してゐるものであって、三部分から成つてゐる。第一部は「信ずべき事」で定理編と稱し得ベく、第二部は「守るべき事」で倫理編と名附け得ベく、第三部は「聖寵を蒙る方法」で便宜上定理、倫理兩方面に亙ってものされてゐるのである。

私の最初の試みに属する本稿は公要理第二部「守るべき事」の解説であって、倫理神學の組織立つた講義ではない。ただ公要理倫理編の講義である。隨って主として此処に取扱はれる素材も公要理第二部の目次の如く、

罪・・・クリスト信者の・・・天主の十誡・・・聖會の六つの制令・・・である。しかし鵜呑みにされる解説ではなく、理解され、應用される解説たらしめんがために必要な豫備知識、有益な補足等に割合に多くの頁を惜まないつもりである。由つて本解説の範囲及び順序は次の通りで ある。

序論 人間的行爲・・・良心・・・法・・・罪・・・功
本論  クリスト信渚の・・・天主の十戒・・・聖会の六つの制令

倫理神學はその性質及び素材から推さるる如く定理神学を前提真理としてその上に築かれてゐるものである。隨つて倫理神學編たる公教要理第二部の解説における前提真理は哲学と定理神学と此等の要求する總ての豫備知識とである。由って、第一原因、最終の目的たる神の存在、神の律法と支配、物理的秩序と倫理的秩序(道徳律)の客観的存在、霊魂の存在と不滅、悟性の客觀的價値と意志の自由等の哲理は勿論、天啓に現はれた超自然の眞理、永久不變の信条、 聖書、聖伝、會の権威等は總て既證の真理とされなけれぱならないのである。なほ思索にとどまらず実践に適用するのが、倫理神學であるから、その予備知識としては實に人間の関与する百般の事物境遇についての明確精細な学識及び常識が要求されるのである。繁に亙り微を極むる実に霊妙なる倫理的行爲を判斷し体系づける倫理神學の至難事たるは入りて益々感得さるるところであらぅ。浅学無經驗なる私が此処に犯す謄と不備不格の罪は私の背き得なかつた岩下壮一師の懇請と他日の完成に勞を惜まないであらう某倫理神學者に免じて諒されんことを願ふ次第である。

昭和三年中秋盛岡に於て

野田時助

カトリックの信仰目次


凡例
第一章、「守るべき事」の意義
第二章、人間的行爲
一、入間的行爲の定義
二、人間的行爲の倫理性
三、人間的行爲の種別
1、内的行爲と外的行為
2、抽出行爲と命令行爲
3、自然行爲と超自然行為
四、人間的行爲の構成要素
1、意欲
 a、完全意欲と不完全意欲
 b、必要意欲と自由意欲
 C、純粹意欲と不純意欲
 d、對自意欲と對因意欲
 e、現作意欲.能作意欲.慣習意欲
 f、原罪における意欲
2、a定義、b證明
五、人間的行爲の障害
1、無知・不念(忘却)・錯誤
2、情慾
3、恐怖.・強制
六、倫理行爲
1、倫理の概念
2、倫理性の種別
3、倫理性の主體
4、倫理性の源泉
 a、人間的行爲の對象
 b、環境
 C、目的
5、倫理性の規準
第三章、良心
一、良心の概念
二、良心の種別
1、正しい良心
2、誤れる良心
3、迷へる良心
4、狐疑する良心
5、締りなき良心
6、確かなる良心
7、確かならざる良心
 a、疑はしい良心
 b、嫌疑する良心
  C、説を爲す良心
三、良心の形成
1、良心形成上の一般の原則竝びに直接論證
2、倫理方式
 a、説明 b、證明 C、疑問において判斷を扶ける若干の原理

第四章、法
一、概論
1、法の定義
2、法の條件
3、法の制定
4、法の對象
5、法の主體
6、法の表示
7、法の認容
8、法の効力
 a、義務 b、義務の本源 C、義務の種類 d、義務の發生 e、義務の延長
  f、義務の履行 g、義務の消滅
9、法の解釋
 a、有植解釋 b、学理的解釋 C、慣習的解釋
10、法の消滅
二、各論
1、神法
 a、永遠法 b、自然法 C、天啓法
2、人定法
 a、人定法、特に世俗法の根底
 b、教会法
   イ、會の社会性 ロ、會の永遠性と可視性 ハ、會の完全社會性
    ニ、會の權威 ホ、會法の定義 へ、會法と神法との関係
3、効力による法の三種
 a、命令的法規 b、刑罰法規 C、廢除的法規
4、特権

第五章、罪
一、罪の定義
ニ、罪の條件
三、罪の性質
四、罪の種類
1、天使の罪
2、人祖の罪と原罪
3、自罪
 A、罪の輕重
    a、大罪に要する條件 b、大罪の結果 C、小罪に要する條件 d、小罪の結果 e、罪の罰 f、罪の汚れ
  B、罪の種別と數別
    a、罪の種別 b、罪の數別 C、作爲罪と不作爲罪 d、外的罪と内的罪
五、罪の發生
1、罪の發生經路
2、罪の危險及び罪の機會
3、誘惑
 A、誘惑とは何か
  B、誘惑の原因
     a、情欲 b、世間 c、惡魔
  C、誘惑に對處する方法
六、七つの罪源
1、傲慢
2、食慾
3、邪淫(本論、天主の第六及び第九誡の章参照)
4、嫉妬
5、貪食
 A、貪食の倫理性 B、酩酊 C、モルヒネの使用 D、安樂死
6、憤
7、怠惰
七、聖靈に反抗する罪及び死に至る罪
1、聖霊に反抗する罪
2、死に至る罪
第六章、功
一、功とは何か
ニ、功の種別
  a、賞報的功 b、合宜的功 C、倫理的功 d、物理的功 
    e、超自然的功と自然的功
三、超自然的立功に要する條件
1、人は聖寵にょり善行をもって神の尊前に功を立つ
2、超自然的立功には聖寵を必要とする
3、人は最初の聖寵に値する何らの功をも立つる能はず
4、義者の立功

まへがき

第一章クリスト信者の
一、の定義
ニ、の主體
三、の分類
四、の對象
五、習得徳
六、注賦の存在と分類
七、注賦の授與と大
八、注賦の喪失
九、注賦と習得との役割
 1、注賦徳の超自然性と役割
  2、注賦と習得との協力(C附、習得の自然性)
  3、注賦の作用様式(超自然的行爲の要索の問題)
  4、注賦と超自然的立功(超自然的意向の必要)
十、の中庸
十一、の連携
十二、對神
I、信
1、信とは何か
 a、信仰は悟性の作用 b、信仰は悟性の承認作用 C、信仰は自由なる行爲 d、信仰は堅固なる承認 e、信仰の動因 f、信仰の中心的對象 g、信仰行爲の分析
2、信徳の必要
 a、信の方法的・絶対的必要性 b、成人における信仰の方法的必要性
  c、直接的信仰と間接的信仰 d、神の存在と報い給ふ神とに對する信仰
  e、救主と三位ー體とに對する信 f、主なる信條に對する信仰(使徒信経、主祷文、十字架の印、天使祝詞
3、言仰の掟
 a、言條を學ぶべき掟 b、信條を信ずべき掟 c、信仰を表明すべ掟
4、信仰に背く罪
 a、不信 b、異信と棄信
Ⅱ、望
1、望とは何か
2、希望の確實性と必要
3、希望の掟
4、望に背く罪
 a、失望 b、過望
Ⅲ、愛徳
1、愛徳とは何か
2、愛の存
3、愛の對象
4、愛の必要
5、聖愛の掟
 a、神愛の掟 b、隣人愛の掟
6、愛の實行
 a、對神愛の實行 b、己れに對する聖愛の實行 
  C、隣人愛の実行(兄弟的懲戒・施與)
7、愛の效果
8、愛徳に背く罪
 a、神愛に背く罪 b、己れに對する愛に背く罪 
  C、隣人愛に背く罪(憎悪・躓・教唆・共犯)
9、キリスト信者の完
 a、完は愛に在る b、ニつの完全性 C、完は完全な愛
 
十三、注賊的倫理徳
まへがき
倫理徳の区分、枢要徳の意味、枢要徳の主体、枢要徳にする諸徳の区分
Ⅰ、賢徳
1、賢徳とは何か
2、賢徳の對象
3、超自然徳としての賢徳
4、賢徳の任務
5、賢徳の部分
 a、可能部分 b、種別区分 C、組成部分
6、賢徳に反する悪徳(H一 C

Ⅱ、義
1、義徳とは何か
2、義徳の對象
3、正義の区分
 a、交換的正義 b、法律的正義 C、分配的正義 d、懲罰的正義
  e、社会的正義
4、義徳の義務とこれを欠く罪
 a、交換的正義の義務 b、他の正義の義務
5、義徳に属する諸徳
1)、宗教徳
 a、宗徳の本質 b、宗徳の對象 c、広義の宗教
2)、孝徳
3)、恭順徳
4)、真実
 a、真實とは何か b、真実徳の義 C、真実に反する悪徳
5)、感謝
 a、感謝とは何か b、感謝に反する悪徳 C、感謝の義務
7)、温厚もしくは交誼
8)、善施
9)、寛解
10)、慈悲

Ⅲ、勇徳
1、勇徳とは何か
2、聖書のへる勇徳
3、勇徳の對象
4、勇徳の組成部
5、勇徳に反する悪徳
6、勇徳の主要行爲としての殉教
 1)、殉教とは何か
  2)、幼児の殉
  3)、殉教の効
  4)、殉教に要する準備
  5)、殉の第ニの効果
7、勇徳の可能部分
1)、大度
  A、大度とは何
  B、大度に反する悪徳
   a、僭越 b、非望 C、虚栄 d、弱気
2)、大爲
3)、忍耐
4)、耐久

Ⅳ、節徳
1、節徳の存在とその理由
2、節徳の組成部分
3、節徳に反する惡徳
4、節徳の稀別区分
 A、節食 
  B、節酒
  C、貞節
  D、童貞徳
   a、童貞徳とは何か b、童貞徳の優秀 C、童貞と婚姻制度
 E、節徳の可能部分
   a、柔和 b、謙遜 C、篤學 d、慎み 
                  イ、外的動作 ロ、遊戲 ハ、服裝
結び

第二章、天主の十戒
まへがき
天主の第一誡
礼拝、絶對的祟事と相對的崇事、公的崇と的崇事、内的崇事と外的崇、礼拝の掟、遺物及び画像の崇拜、祈り、祈りの構、祈りは宗徳に属する、5祈りの種別、誰に祈るか、祈りの効力、祈りの効力に要する條件、祈求の對象、祈りの仕方、祈る者に要する條件、祈りの必要(、供犠、その神的制定、ミサ聖祭|ミサの本質的効カ、ミサはどのやぅに効果を生ずる、ミサの価値、宗徳に背く罪、迷信、偶像崇拝、占卜、占卜の種々の形態、幻術、魔術、不敬神、種別、涜聖、沽聖

天主の第ニ誡
神の名の濫、冒涜、誓願、誓願の種別、誓願から生じる義務、宣誓、正しい誓、偽誓、虚構宣誓、厳誓

天主の第三誡及び公教会の祝日の掟
ミサ拝聰の義務、ミサに与る義務の消滅、労働の禁止、労働禁止を免除する理由

天主の第四誡
一、夫婦の義務
ニ、親子の義務
 A、子の義務
   1、愛の義務 2、尊敬の義務 3、従順の義務
  B、親の義務
   1、愛の義務 2、養育の義務 
    3、精神的養育の義務
            a、教える義務 b、善き鑑 c、矯正 d、警戒
三、主人と奉公人との義務
 1、従僕の義務
 2、主人の義務
四、雇用主と労働者との義務
 A、雇用者の義務 B、労働者の義務 
五、師弟の義務
 A、弟子の義務 B、師の義務
六、市民社会における義務
 1、主権者の義務 2、代議士の義務 3、國民の義務 4、納税の義務 5、議員選挙の義務
七、会に對する義務

天主の第五誡
一、生命保存義務
ニ、自殺と自己傷害
 1、自殺 2、自己傷害 3、己が死を望むことの善悪
三、死
四、正当防衛
五、殺人
 A、殺人の種別 B、原則附録(帝王切開術について)
六、決闘
七、戦争
 1、戦争の倫理
 2、正戦の條件
   a、最高権威者 b、正當の動機 C、適當な方法

天主の第六誡と第九誡
一、性の倫理
ニ、性育の要点
三、第六誡と第九誡
四、邪浮に関する倫理的原則
五、邪淫の諸行爲
 1、私通 2、姦通 3、近親相姦 4、強姦 5、涜聖淫 6、掠奪淫 7、自涜 8、ソドミア、獣姦、オナニズム、9、未完遂邪淫
 
天主の第七誡と第十誡
一、所有権
1、概念 
2、若干の原理 
3、所有権の取得
 a、占有 
  b、増殖 
  c、7労働 
  d、時効 
  e、契約
   A、契約の概念 B、契約成立に要する条件
          1)適当な対象 2)資格を持つ主体 3)契約者の合意
   C、契約の効力 D、契約の修飾
ニ、所有権の侵犯
A、盗み
 1、窃盗の罪悪性
 2、盗みの免ぜられる場合
   B、不正の加害
三、賠償
 1、賠償の義務
  2、他人の物の領有から生じる賠償の義務
  3、不正加害から生じる賠償の義務
  4、加害の例
  5、不正加害者への協力から生じる賠償義務
  6、誰に、如何に、何時賠償すべきか
  7、賠償義務の免除

天主の第八誡
Ⅰ、偽り
 1、定義 2、区別 3、罪悪性 4、心理留保
Ⅱ、謗りとざんげん
Ⅲ、邪推と侮り
Ⅳ、秘密の漏洩

第三章、公教会の掟
公教会の第一の掟(天主の第三誡参照)
公教会の第二、第三の掟
 1、年の告白 2、年の聖体拝領
公教会の第四、第五の掟
 1、大斎の
   a、大斎とは b、大斎の義務は C、日に一度の食事 d、朝食とタ食
    e、大斎を免除する原因 
  2、小斎の掟
   a、小斎とは b、小斎の義務は C、小斎が免除されるのは
公教会の第六の掟
結び

凡例

引證略符
Deaz. = Denzinger-Brannwart: Enchiridion symbolorum
これに伴ふ數字は頁數にあらずして項を示す。
S.Th=Sancti Thomae Aquinatis Summa Theologica

公要理

舊版には問答番號のみが擧げてあったが、この度の改訂に際しては、 讀者の便宜を計って、現行「公要理」(昭和二十四年版〕を、それぞ れの箇所に挿入した。

聖書の引用

新約聖書の引用はラゲ譯を用ひたが讀み易くするために假名に書き改めた所も少くない。