真夏の夜空に
眩しいほどの 金色の光りが
幾つもの輪を描きながら まるで花開いたように
煌めき 轟き 輝いて
光のしぶきを 滝のように降らせ
飛ばし 散らし 拡散させながら
やがては 暗い海へと消えて行く
色彩豊か ナチョラル 可愛い ロマンチック カラフル
次々に打ち上げられる花火の 光と音のショーは
テーマの中で 演じられ 魅せつけて
観客とひとつにさせながら 湧き上がって
赤や靑、黄色の光の珠は 形や色を巧みに操り
花 盆栽 ハート 輪 まちを表現しながら
やがて圧巻のクライマックスでは 黄金色のシャワーで
度肝を抜く演出に 大勢の観客は
酔いしれてしまったような....
あっという間の 今年の花火大会
咲乱れた華は 見事に散ってしまったから
港の灯台を残して 歓声の余韻がまだ残る
人ごみのなかに しばらくは佇んでいた
いつの間にか
夜空いちめんを 茜色に染めた夕日が
ゆっくりと 西の海へと沈んでいく
島並みも 雲も 釣り船も 潮風も 波音も
すべてを包み込んでしまい 何かに
導かれるようで 去っていくから
何故だか 追いかけてみたい
衝動に駆られる
あまりにもまっ赤な空 何処までも
雲が靡いて 風は吹かないけど
オレンジ色や赤が 重なり合いながら
見事なまでコラボして 輝くので
しばらくはこのままで
やがて いつかは
何事もなかったように 暗くなって
星空に変わり 元の静けさの中で
暮れて行く
もし 幼い頃に戻れたら
夕日は何処へ行ったのか 捜しているだろうか
気になりながら いつものように
散歩道を歩いて
風を呼んでみたい
真夏の澄み渡った青空に 雲はないし
風の気配もないけど
確か 山並みの遥か彼方に
深い森があって 風を送ってくれると
誰かが 言っていたから
ほんの 少しだけでいい
あまりにも暑いから
風を吹かしてくれないか
ザワザワと流れるような
ヒュヒュと周るような
ドンドンと飛び出すような
ヒラヒラとそよぐような
風が吹いて欲しい けど
呼んでも 何処にも現れない
風が吹いたら
小高い丘に上って
野原で戯れながら
野花や草木とお喋りしたい
樹木の合い間 木漏れ日
影から 浸ってみたい
ベンチは無いから 草むらに座り
空良を 眺めていたい
小道に咲いていた ヒマワリ
「ひと息ついたら」と 言ってみたいけど
祈っても
何も起こらない 何も出来ない
庭木を慰めながら
喧しく騒ぐ 蝉の声を聴いている
風を呼んでみたい
何か 物足りない
何か 後ろ向き
何か 探している
何か 確かめたい
最近の私の中の 私
大人しくしておけばいいのに
何か さかんに格闘している
心のなか
どうにもならない
どうにも出来ない
どうにかしてよ
どうしょうか
何を見ても
何をしても
何に対しても
何でも
うつむいてしまう
だけど
散歩道のヒマワリ
今年も見事に咲いて 得意顔で
迎えてくれる
天を仰ぎ
濃い黄色の花びらで 夏色にお洒落して
乾いた風に あつい陽射しに
めげてないで 一人ぼっちでも
精いっぱい 頑張って
人を引きつける 逞しい花
そう
ヒマワリの元気を貰ったら
乗りきっていけそうな気がする
何故だか 不思議だけど....
どうにかしたい
どうにかなる
どうでもいいけど
どうにかしてみる
何の話
戯けた 愚痴かな~
ほら 今朝の窓辺に
陽射しが いつもの
太陽の贈り物が 戻って来て
射し込んでいる
木製のテーブルや椅子にまで
光が届いて 座ったら
日焼けしそうだから 止めておこう
昨日の激しい風雨で(台風5号)
叩きつけられた 硝子窓もベランダの置物も
どうにか そのままで朝を迎えられたけど
庭の草木や 花壇の花
小枝や葉っぱが いっぱい散乱して
少し元気がないようだ でも
きっと すぐに元通りになる
愛犬のハッピーも 尾を振って
散歩を待っているから
何気ない毎日が
気づかないで 通り過ぎて行き
少しだけ 違ってくると
やっと 気づかされることがある 何て
当たり前のことを 忘れている
さあ 珈琲飲んだら 何からしょうか?
(台風5号の影響で、被害を受けられた方に
心からお見舞い申し上げます)
ゴォ~ゴォ~
先程から 出窓を
叩きつけるような雨が
激しく襲い掛かってくる 今朝は
いつもと違って
台風5号の到来で 大荒れになるようだ
もうすぐ四国上陸とかで
さかんに ニュースで注意を
呼びかけられるけど
どうなるのだろうか 何て
他人事のように 考えている
免れそうもない 直撃みたいで
ノロノロ進み 大雨をもたらす嫌な奴で
うねり声のような音を さかんにたてながら
狙ってくる風に 驚くよりも
勇ましい 夏の嵐に諦めムード
「来るなら来い」と 弱気になり
開き直って
壊されそうなガラス戸を 思わず
見てしまう
さあ、仕方ない
通り過ぎるまで 待つしかないけど
多くの被害を もたらさないで欲しと
密かに 願うのみで~
何故だか
何処からか 風が吹いて
通り過ぎて行く 野辺に
辺りいちめんを 包むかのように
咲いていた 名もなき
白い 小さな野花
揺れている仕種が 好きで
泳いでいるような雰囲気が 好きで
騒いでいても 寂しそうな
素朴なようで 鮮やかな
名も知らない花は 風を気にしながら
揺れている
大勢の仲間に囲まれながら
ゆらり ゆらゆら ゆらり ゆら
誰かに逢いたいのか
誰かを待っているのか
何も言わず ただ黙って
花びらを 精いっぱいに広げて
背伸びもする
夏空を見上げて
夏雲を追いかけて
夢を見たいのか
望みが叶わないのか
何もわからないけど
揺れても 揺れなくても
風のなかで 待っていて
自分の存在を 解かって欲しいと
言っているように思えてしまう
野花は いつでも
何処にでも咲いて さりげなく
待っていてくれる
図書館って面白い
昨日、久しぶりに行ったけど
あれこれ 本を選びながら
流行にも 懐かしさにも 現在にも
触れられて
いっぱいある中から お気に入りを探し
見つかった時の満足感が 味わえる
宿題をしているのか 学生さん
かなり年配のおじいさんは 新聞読んで
今時の若者も 真面目顔で机の前
ママさんらしき人は 子供ずれ
お父さんもウロウロ ゆったりで
歩いたり 座ってみたり
表情や仕種を見るだけでも 何故だか
平和だなあ~って感じで 癒される
癒されるって言うのは 適切ではないとも
思うけど 緊張感はない
すっかり夢の世界の人もいて
のどかな風景も広がり この時期
ゆるい冷房でも有難くて?
何だか雰囲気にのまれ
ついつい思わぬ本とか 探していた本に
出会うと 嬉しくなってしまい
沢山借りてしまうことになる
読書もいいけど 積読もいい
読まなくても 何か落ち着いて
何て~
何を言っているのか まともでない
時々お邪魔して 新しい発見を楽しむ
シニアの時間がここにはあるから
野辺で咲いていた
ヒマワリの花
ひとりが好きなのか
仲間と逸れたのか
それとも ここに居たいから
種で飛んできたのか 1本だけ
ふらっと 舞い降りたようで
誰かが呼んでも
手招きしても
靡かず 動かず 返事もなくて
天を真直ぐに 仰ぎ
何かを待っている ような
誰かに逢いたい ような
まだ 風は吹かない
陽射しが 強くて
雨は 望めない
どうして どうしたいのか
余計なお世話で 気にしてしまう
寂しくないかい
寂しいだろうに
そんな声にも お構いなしで
真夏が大好き みたい
ヒマワリは
やっぱりヒマワリ~
眩しいほどの
光を浴びながら 目覚めた朝
陽射しも強くて 何処かで
太陽が熱波を飛ばしながら
笑っているように 思える
だから もう八月で
あっという間に まだ何も準備が
してないのに やって来た
真夏何て 早くから来て
どうにもならない程 早い
心にも 準備がいるから
もう少し加減した暑さを
振りまいてくれたら 助かるけど
駄目だろうか
そう 八月
蝉が 今更だけど
煩く鳴いて 庭で虫たちが
這い回るだろう
風も雨も味方しないし
薄雲が細長くて ちぎれそうでも
雲間もない
何故だか ヒマワリが咲いて
やはり ヒマワリが居て
いつもの ヒマワリで
濃い黄色の花びらを
なびかせながら 空を仰いで
待っていてくれるから 起きて
朝を肌で感じたい
八月だから~