「くじけないで」
詩人、柴田トヨさんに捧げる
「ねえ、不幸だなんて溜息をつかないで」と
いつも笑っているあなた
どうして陽射しを暖かく感じ
そよ風が心地よいと想うのか
陽射しやそよ風が
えこひいきしたいと言えるのか
聴けば笑われそうだ
陽射しがなく冷たい風の中で
今日が終われば明日はどうなる
立ち向かうでもなく 受け入れもせず
不満や無関心のなかで生きてきた わたし
人は何かに生かされていて
夢は平等だなんて それは
幸せな人の囁きであって
朝は必ずやって来るなどとは
誰にも言えない
だけど、あなたの生き方が
心を揺さぶられるのは何故なのか
苦労をもろともせず 立ち向かう強さ
不満や欲はわがままで
あなたは決して寄せつけない
「くじけないで」のひと言が
私を変えようとしている
今なら、今だから
生きるすべを諭し導いてくれていると
素直に受け入れられる
さあ、嘆いていないで
つらいことなど吹き飛ばしてよと
叱られないように
笑顔で生きていきたい
*この詩は詩人、柴田トヨさんの「くじけないで」の本に
感動し書きました。
写真は趣味の粘土作品です。