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何でもない日々

優しさの素は幸せ
幸せの素は楽しい
楽しく生きる人は優しい

自尊心の解放

2022-04-22 18:21:52 | 詩はあいまいな哲学
溺れる者が救いを求めてまっしぐらに襲い掛かかる。
内部から投げかける影だけに占められたその目に怯んだ。

グレリング・ネルソンの「言葉のパラドクス」で
形容詞には、それ自体を正しく形容しているものと、そうでないものがある。

前者を「自叙的な」形容詞と呼び、後者を「非自叙的」形容詞と呼ぼう。
非自叙的な形容詞も形容詞として自分自身を正しく形容し自叙的である。
とすると、非自叙的な意味の通り非自叙的な形容にも合致している。
「言葉」という形容詞はそれ自体が言葉である。
「本気」という形容詞はそれ自体が本気に当てはまるか、当てはまらぬか?
非自叙的な形容詞の方が遥かに多く普通となっている。
矛盾であるが、非自叙的な形容詞は存在してしまっている。
全ての形容詞に対し必ずどちらかに当てはまるようなものが形容詞ではない。

久保田利伸 - 「LA LA LA LOVE SONG」 (LIVE)

2022-04-20 05:55:55の追記
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母と娘

2022-04-22 15:59:52 | 詩はあいまいな哲学
欲求は行為の原因であると認めるとして
行為を引き起こすためには欲求が生じるだけでは足りない。
他にも実現を妨げない環境や
満たされていなければならない能力が揃ってなければならない。


娘が留学するにあたり現地の大学視察へ向かった。
説明会でひとりづつ勉強も奮闘しつつも楽しかったとか
18歳の青春をかけた今後の抱負や夢を語る姿に
涙も鼻水も止まらず目は充血し、真っ直ぐその姿を見続けられなくなり
周囲はオロオロしつつも黙っていてくれた。
娘の同級生は皆しっかりはきはきして笑いながら話している。

とうとう娘が話す番になると「えっと」といって下を向いて
言葉を詰まらせていた。

どんなことがあっても、あなただけは私が守り続けると頑張ってきたのに、
今なら引き止められる、まだ早い頼りない、無理かも心配過ぎる、
寂しがらせたくもない。
「母が進めてくれて応援してくれてここまで頑張れました」とマイク越しに小さい声でいった。

もう私のハンカチは役に立たず、そっとティッシュを渡してくれる人、
手を握ってくれる人、無視してくれる方がいいのに、余計泣けてしまう。

大学も決まり手続きもほぼ済まし、娘は安心したのか最近はウキウキしてる。
ある日「お母さんお化粧教えて」という。

「まず化粧下地でしょ、眉毛描く時は自眉の一つ下ぐらいから、はみ出てる毛を抜いて、目の周りにはオレンジのリップでクマ隠しして、口紅は茶色のアイブロウペンシルで口角を3ミリぐらい上からオーバーリップで描くでしょ、そして口紅をこうこう塗っていくの。鼻筋と目頭には明るめのコンシーラーで表情を明るくメリハリ付けてあげるの。ファンデーションは筆でサラッとひいて、最後にマスカラつけますから。

それを実践してみた娘の顔はお化けのQ太郎のようだった。
私のメイクは人と違うかもしれない。
年と共に「唇は痩せ眉毛が浮上する」眉毛が目から旅立っていってしまう。
ことは旅立つ前の若い娘に適応するものではなかったようだ。

【中森明菜】 難破船 (cut version from 夜hit)
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